姉ちゃんの恋人 (第2話・2020/11/3) 感想

関西テレビ制作・フジテレビ系・火9ドラマ『姉ちゃんの恋人』(公式)
第2話『加速する想い…恋をしようぜベイビー!』の感想。
桃子(有村架純)は価値観が似ている真人(林遣都)に恋心を抱く。一方、真人はクリスマス企画を通して、従業員一丸となって仕事をする楽しさを覚えていた。ある日、桃子や和輝(高橋海人)らは、川上(光石研)と桃子の親友・みゆき(奈緒)を招き、鍋パーティーを計画する。だが当日、桃子は仕事でミスをし、商品を客の家まで届けることに。真人が桃子を車で送っていくが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:岡田惠和(過去作/ひよっこ、最後から二番目の恋、セミオトコ、少年寅次郎)
演出:三宅喜重(過去作/過去作/銭の戦争、嘘の戦争、10の秘密) 第1,2話
本橋圭太(過去作/緊急取調室1,2,3、TWO WEEKS、ケイジとケンジ)
宝来忠昭(過去作/僕の初恋をキミに捧ぐ、家政夫のミタゾノ3、セミオトコ)
音楽:眞鍋昭大(過去作/SUITS[1,2]、後妻業、おじさんはカワイイものがお好き。)
主題歌:Mr.Children「Brand new planet」(トイズファクトリー)
桃子が鼻歌を歌いながら食事を作るシーンに"作り手の愛"…
私が本作で好きなシーンの一つに、桃子(有村架純)が鼻歌を歌いながら弟たちに食事を作るシーンがある。
桃子のキッチン、ガスコンロがある場所はキッチンの奥で、桃子は二面を壁に囲まれている。そんな姉ちゃんを弟たちの優しい眼差しが見るカットは、桃子の左隣の壁を取り外して撮影されている。この、狭い空間に4人姉弟をきちんと収まっているかカット割りが好きなのだ。
簡単にやるなら対面キッチンにすれば良いのに、決して生活に余裕があるわけではない感じや家族愛を表現するのに、「角っ子のガス台」が本当に絶妙な位置にある。こんな小さな演出(美術スタッフのアイデアかも知れない)が、作品に “作り手の愛” が見えて来る。それが、作り込まれたドラマである証でもある。
桃子と真人の過去を程良いさじ加減で暗過ぎず印象付けた!
さて、前回は第1話と言うこともあって、ドラマの初期設定の説明が多かったが、それでも他のドラマに比べれば、人物紹介も状況設定も面白おかしく楽しく描かれ、岡田惠和氏が描くお得意のホームドラマらしさが輝いて始まった『姉ちゃんの恋人』。
そのタイトル通りに、本作の中心は、主人公である桃子と、おそらく “姉ちゃんの恋人” になるであろう真人(林遣都)の描写だ。そして、この第2話では早々に、二人の過去を配送シーンで視聴者に強く印象づけた。
もちろん、今後の展開のために必要なことだが、かなりシリアスで暗い印象のシチュエーションを第2話の中心に持って来たのは意外だった。ただ、シリアスも暗さも程々なさじ加減で抑えているのがニクイ…
バーでの日南子と悟志で上手くメリハリをつけたから面白い
ただ、その直後に、 桃子の上司・日南子(小池栄子)と真人の上司・悟志(藤木直人)とのバーカウンターでの微笑ましいやり取りを持って来て、シリアスで暗い印象をサクッと吹き消してしまうあたりは、流石の脚本と演出と俳優の三位一体が成せる業。こう言うメリハリの付け方こそ、面白味が増して来る。
「桃子の夢のドライブデート」が映像化で先が見たくなる…
45分頃、橋の上を走る、コンパーノレッド色のダイハツ・タフトが画面の上手(右側)から下手(左側)に走るカットから始まるシーンがあった。
普通は車(人物も同じ)が上手から下手に移動したら、「過去への回帰」や「不穏な予感」をイメージさせるのだが、このシーンでは、一旦そのような先入観を与えて、次のシーンでは中盤で描かれた「桃子の夢のドライブデート」が映像化され、明るい雰囲気に転換した。なにか、明るい未来を感じさせる素敵なシーンだった。
そして、ただの「桃子の夢のドライブデート」ではないような扱い方も気になる。あちこちに、「先が見たくなる仕掛け」が施されているのも、連ドラとしては楽しみでしかない…
あとがき
マスクを誰もつけていない、“少し先のアフターコロナの世界” のハロウィーンからクリスマスまでを、リアルな時間経過に合わせて進んで行く、今のところ “悪い人がいない世界” を描くドラマが、本作の大きな魅力ですね。
人と人が直接出会うことで生まれる化学反応で起こる奇跡が見られるようなドラマは久し振りのような気がします。まだまだ、マスクが手放せない2020年の年末に相応しい、ホッコリする本作の次回にも大いに期待します。
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【これまでの感想】
第1話
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