35歳の少女 (第4話・2020/10/31) 感想

日本テレビ系・土10ドラマ『35歳の少女』(公式)
第4話『望美はなぜか多恵のことを鬱陶しく感じ始める。そんな心と体が噛み合わない望美を、新たなトラブルが待ち構えていた…。』、ラテ欄『25年越しの反抗期! 初めての母の涙の訳』の感想。
多恵(鈴木保奈美)が望美(柴咲コウ)との時間を楽しみ始める一方で、泥酔動画が流出し仕事から外された愛美(橋本愛)は、藤子(大友花恋)と乱闘騒ぎを起こす。ハウスメーカー勤務の進次(田中哲司)はあることを勧奨される。そんな中、結人(坂口健太郎)から中学校の勉強を教わることになった望美は女子中学生と知り合う。制服を着て友達気分を味わう望美は、多恵にとがめられ、反抗する。
---上記のあらすじは[[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:遊川和彦(過去作/〇〇妻、家政婦のミタ、女王の教室、同期のサクラ)
演出:猪股隆一(過去作/怪盗 山猫、家売るオンナシリーズ、ニッポンノワール) 第1,2話
明石広人(過去作/過保護のカホコ、トドメの接吻、正義のセ、わたどう) 第3話
伊藤彰記(過去作/過保護のカホコ、ハケン占い師アタル) 第4話
音楽:平井真美子(過去作/映画『60歳のラブレター』、ハケン占い師アタル)
主題歌:King Gnu「三文小説」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
今回も"モノローグ(少女期の声)"の使い方のさじ加減が良い
前回から演出上で、望美(柴咲コウ)の “モノローグ(少女期の声)” が効果的に多用されるようになり、本作の世界観がとても分かり易くなった。そして、今回でまた3人目の演出家へと交代したが、この手法は継承された。
そして、前回で少し多過ぎるかと思った“モノローグ(少女期の声)” が、今回で活かされた。それは、前回以上に35歳の望美の成長のスピードが速いから、35歳と10歳の “心のギャップ” が徐々に無くなって来ていることを、“モノローグ(少女期の声)” を減らすことで映像的に更に分かり易くしたのだ。
この辺の “モノローグ(少女期の声)” の使い方のさじ加減は上手いと思う。
感情を表に出す反抗期の娘と、感情を抑える癖がついた母
また、今回は、遅く訪れた望美の感情を表に出しまくる反抗期と、希美の事故以来感情を抑える癖がついた母・多恵(鈴木保奈美)が対比された、母が長年持ち続けた “娘との夢” の一つである “娘の反抗期を見たい” との母の夢を叶える結果となった。
意外と「子育て論」の根本的な部分を内包したドラマに!
そして、一見取っつき難いドラマになっているが、意外と「子育て論」の根本的な部分を内包したドラマになっている。
一般的な教育論では、反抗期の子どもへの接し方は、「適度な距離感を心掛ける」、「穏やかな心を保つ」、「頼られた時は全力で助ける」、「第三者を介する」の4つとされ、今回の多恵はこれら4つをやった。そして、これまでの「子どものことが第1」と言う考えから一歩下がって、「子離れ」を意識するような感じに見えた。
今回で望美が反抗期を終えたと言うことは、更に望美の自立心が育っていくことでもある。その辺も丁寧に描いていると思う。
あとがき
(感じ方は人それだと思いますが)今回は、感動的なエピソードだったと思います。ただ、第4話になっているのに、未だ愛美(橋本愛)と達也(竜星涼)の存在理由が見えて来ないのが解せません。望美と多恵と結人(坂口健太郎)だけで相当物語が出来てしまっているので、中心人物以外を交通整理したら、もっと面白いドラマになるような気がします。
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