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連続テレビ小説「エール」 (第100回・2020/10/30) 感想

連続テレビ小説「エール」

NHK総合・連続テレビ小説『エール』公式サイト
第20週『栄冠は君に輝く』の 第100回の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


久志(山崎育三郎)が歌った「夜更けの街」に裕一(窪田正孝)は心揺さぶられて、完成した「栄冠は君に輝く」はやはり久志に歌ってほしいと強く願う。大会本部の大倉(片桐仁)は、愛国歌謡の印象が強い久志の起用に難色を示すが、裕一は「他のどの歌手よりも彼が向いている」と頭を下げて必死にお願いする。断るつもりで古山家を訪れた久志だったが、音(二階堂ふみ)からその話を聞いて心を動かされる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

●原案:林宏司 ●作:清水友佳子 ●演出:倉崎憲(敬称略)

第100回は、実にアバンタイトルから凝った作り込み

『エール』の第100回。いやぁ、実にアバンタイトルから凝った作り込みだ。

前回のラストは夕景っぽい時間帯で、石段のところで久志(山﨑育三郎)が酒に酔いつぶれており、裕一(窪田正孝)と鉄男(中村蒼)と藤丸(井上希美)が説得すると言うシーンがあって、元従軍記者・大倉(片桐仁)が久志は歌手として採用できないと言う展開で終わった。

そして、今日は金曜日。基本的に今回で決着をつけなければいけないわけで、前回のどの部分から巻き戻して始まるのか注目していたのだ。

日を改めて裕一が久志を説得する新しいシーンから始まった

すると、今回のアバンは前回の巻き戻しはやらずに、日を改めて裕一が久志を説得する新しいシーンから始まった。久し振りに明るいところで見た久志は、これまでは単純に “やさぐれた久志” に見えたのだが、山崎育三郎さんの演技によって、“育ちの良さ” がほんの僅かに乗っけられた久志になっていることに、改めて感動した。

そして、日を改めた説得シーンにしたことで、裕一が久志を見捨てることができずに、ずっと久志を励まし続けていることも、きっちりと伝わった。

久志の「同情されたくない」から始まった音とのやり取り…

主題歌明け、裕一の楽譜を古山家に返却しに来た久志の「同情されたくない」と言う台詞から始まった、音(二階堂ふみ)とのやり取りは、私の期待以上に良かった。

当blogの読者さんなら、前回での音の “立ち聞き” が久志を立ち直らせるきっかけにすると言う脚本しかないと私が書いていたのはご存知の通り。そうでなければ、音が裕一の妻である意味がないからだ。

音が、裕一の"支え"として描かれたのが最も良かった…

そして、何より良かったのが、音がゴリゴリに出張って来て、(良い意味での)問題解決能力に長けている才能をひけらかすようにではなく、あくまでも裕一の “支え” となって描かれたこと。

やはり、ここで音が久志を立ち直らせては困る。久志を本当に立ち直らせ、再出発させるのは、久志と一緒に戦時歌謡へ関わって、周りから “戦犯扱い” され、心身ともにボロボロになった主人公の裕一でなければならないから。

この音が裕一の “支え” として描かれてことで、夫婦二人三脚のようにも見えたし、歌手を目指した音だから久志に裕一の気持ちを伝えることが出来たのだ。久し振りに、音にとって良いシーンにもなった。

「野球に縁があるのよね」との母と娘のシーンも良かった

また、台所で、音が華(古川琴音)に「野球に縁があるのよね」と語り出した母と娘のシーンも良かった。いつの間にか、年相応の音がきちんと母親に見えたし、ホームドラマとして、裕一と久志の友情を描くだけに終わらずに、“野球” を通して母と娘の交流を描くのは悪くない。だって、そう言う家族の関係を描くのも朝ドラの面白さだから。

"どん底を味わった者同士"の友情が、音楽で丁寧に描かれる

そして、甲子園。裕一が戦時歌謡に久志を誘ったことを詫びた。そして、“どん底を味わった者同士” の友情が、『栄冠は君に輝く』の音楽を通して、丁寧に丁寧に描かれていく。それも、かなり高度な山崎育三郎さんの高度な演技力と歌唱力と、劇伴と編集技術によって、高次元に描写された。

山崎育三郎さんのアカペラと後付けのオーケストラが秀逸!

裕一の言葉に歌で応えると決めた久志が『栄冠は君に輝く』を(当然だが)アカペラで歌い出す。歌い出しは、揺れ動く久志の心情を描写するために、実にゆっくりと歌い出す。そして、揺れ動く気持ちが一番の歌っているうちに揺らぎが収まったかのように、二番から少しテンポアップし、三番までそのテンポは崩れず、音程も下がらず、歌い切った。

そもそも、アカペラでそこまで歌い切るのもスゴイが、完璧なアカペラだからこそ、二番からオーケストラの劇伴がピッタリと重なって編集出来たのだ。

そして、第100回のラストカットとなった、歌い終わった時の、ぎりぎりにカメラ目線を避けて、裕一を見る久志のアップも良かった。

あとがき

やる気になったら、もっと複雑に盛り込むことは出来たでしょうが、敢えてシンプルな方向を選んだことで、俳優の演技を楽しめる15分になったと思います。

やさぐれた久志を演じるために、5キロの減量をしたと言う山崎育三郎さん。それがきちんと狂気や絶望に見えました。そして、山崎育三郎さんの芝居を受け、けん引した窪田正孝さんの包容力のある芝居も見応え十分でした。

そして、ここまで『栄冠は君に輝く』の歌詞をしっかり聞いたのは初めてで、改めて感動しました。『エール』と言う朝ドラが、きちんと視聴者への “エール” になったのもお見事です。残りは、20回。最終回(11月27日)まで希望の光が見えました。

本編放送直後に放送された『あさイチ プレミアムトーク 山崎育三郎』は面白かったし、感動的でした。育三郎さんの人柄の良さも画面から伝わって来ました。見逃した方にも、是非観て頂きたいです。NHKプラスでの見逃し配信は、本日の夕方頃からだそうです。

※30日(金)15:30時点で、あさイチ「プレミアムトーク 山崎育三郎」のNHKプラスでの見逃し配信が始まりました。
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2020103028342

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★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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