連続テレビ小説「エール」 (第97回・2020/10/27) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『エール』(公式サイト)
第20週『栄冠は君に輝く』の
第97回の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
藤丸(井上希美)に連れられて訪れた闇市近くの家で、裕一(窪田正孝)と鉄男(中村蒼)は久しぶりに久志(山崎育三郎)と再会するが、その変貌ぶりに絶句する。藤丸からこれまでの経緯を聞いた裕一たちは、話をしようと久志のもとを何度も訪れるが…。一方、戦争中ビルマの慰問活動で一緒だった記者の大倉(片桐仁)から依頼された全国高等学校野球選手権大会の曲づくりのために、裕一は大阪に向かう。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●原案:林宏司 ●作:清水友佳子 ●演出:倉崎憲(敬称略)
今回の脚本担当は、清水友佳子氏のみ
前回の月曜日の脚本は、清水友佳子氏と吉田照幸氏の二人体制だったのに、火曜日の本日は清水友佳子氏のみ。この辺は、やはり「全130回から全120回へ短縮放送」の影響が、制作現場に出ているのかも知れない。
やっと「久志の再出発の物語」が始まったと言う安堵感
主題歌明け、久し振りに藤丸(井上希美)が登場した。実は、やさぐれた久志(山崎育三郎)の姿は予告編や前回のラストで見ていたが、サブタイトル『栄冠は君に輝く』からしても、今週は戦後の再出発が出来ていない(描かれていない)久志の再出発の物語、 “久志が輝く物語” であることは、想像容易いわけで。
その意味では、やっと本題に入ったと言う安堵感はある。ただ、出来たらアバンタイトルで裕一(窪田正孝)の作曲活動がどうなっているのかに少しでも触れてくれていたら…とは思うが。
藤丸の使い方が絶妙! 話が途切れず、語りにも頼らずがいい
しかし、久志が裕一と鉄男(中村 蒼)と再会するシーンに、 藤丸(井上希美)を使ったのは良いアイデアだと思う。ナレーションを付けて偶然に公園などで出会っちゃうなんてことも出来たのに、わざわざ藤丸に連れられて訪れた闇市近くの家で再会するなんて “ひと手間” をかけた。
そのことで、レコーディングスタジオから話が途切れることなく、且つ、いつもなら明らかにナレーション処理する「久志の事情」を藤丸の台詞にしたために、俳優たちの演技もしっかりと見られた。やはり、台詞で描けるなら使える登場人物を適材適所で活用するのは当然だし、それが連ドラの面白さでもあるし。
語りの津田健次郎さんのサプライズ出演などについて一言…
本編の感想と言うわけではないが、やはり触れずにはいられない。それは、8分頃、本作の語りを担当している津田健次郎氏が、サプライズ的に出演を果たしたからだ。戦後の荒涼とした状況の中、やさぐれてしまった久志の麻雀仲間・犬井と言う役どころで出演していた。気付かなかった読者さんのために、キャプチャー画像を貼っておく。
©NHK
いつものソフトな語り口とは真逆の、ドスのきいた声で鉄男を恫喝する “憎まれ役” の熱演に驚いた。カメオ出演でなく役名も台詞もある役で語り担当者が出演するのは(劇中に登場したキャラが語り担当の場合は別にして)珍しいと思う。
また、津田健次郎氏のネタとして、現在日テレで放送中の『極主夫道』の原作本の単行本第1巻発売記念CMPVに「龍」の役で出演している動画も掲載してみる。俳優さんの幅の広さに驚く限りだ。
もっと"夫婦二人三脚"に見える工夫が出来るはず…
さて、どうしても気になることもある。ここ最近のパターンとして、裕一が新たに作曲した楽曲を、音が “仮歌” のように歌った後に「すごくいい」みたいに褒めて、裕一がホッとする言うくだりが続いている。ここをもう少し工夫して “夫婦二人三脚” に見えるように出来ないものだろうか。
例えば、裕一は戦場の最前線に行って体験したのを継承して、今回では野球場の現地へ足を運んで、その地で作曲した。そう言う “生みの苦しみ” を多少なりとも描かれている。しかし、音についてはオーディションの練習シーンはなく、序盤での御手洗(古川雄大)との占いだけ。
せめて、家で歌の練習をしている音の所へ「出来たぁ~」と裕一が楽譜を持って来て、音が歌うくらいの工夫はした方が良いと思う。
あとがき
心に闇を抱えた久志が、どのようにして再出発するのか? 裕一が立ち直らせるのか? 今回は、無駄もありましたが、藤丸の使い方、野球場のシーンなどの工夫も見られました。火曜日で「栄冠は君に輝く」を久志に歌わせたいと裕一が思うところまで進むとは思わなかったので、この調子で金曜日まで盛り上げて行って欲しいです。
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