ルパンの娘[2] （第2話・2020/10/22） 感想

2020

Oct

ルパンの娘[2] （第2話・2020/10/22）感想

フジテレビ系・木曜劇場『ルパンの娘（第2シリーズ）』（公式）
第2話『泥棒がシングルマザー決意!? 名探偵上京で波乱!!』、EPG欄『泥棒がシングルマザーに！名探偵上京で大波乱』の感想。
なお、原作の小説、横関大「ルパンの娘」（講談社文庫）と、「ルパンの帰還」は未読。実写ドラマ版の第1シリーズは鑑賞済み。

美雲（橋本環奈）が執事の猿彦（我修院達也）と一緒に東京へやって来る中、尊（渡部篤郎）と悦子（小沢真珠）、渉（栗原類）らLの一族は‘ジャンヌ・ダルクにまつわる宝’の情報に沸き立つ。在りかを探る家族に華（深田恭子）はあきれ顔だ。和馬（瀬戸康史）は、ある決意を胸に女性の連続失踪事件の捜査を始める。同事件を耳にした美雲も解決に乗り出す一方で、華は意外な人物と再会する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

原作：横関大「ルパンの娘」（講談社文庫）
脚本：徳永友一（過去作/ﾙﾊﾟﾝの娘1､ｸﾞｯﾄﾞ･ﾄﾞｸﾀｰ､海月姫､僕たちがやりました）
演出：武内英樹（過去作/ﾙﾊﾟﾝの娘1､ﾃﾞｰﾄ~恋とは…､ｶｲﾝとｱﾍﾞﾙ） 第1,2話
　　　品田俊介（過去作/ﾙﾊﾟﾝの娘1､探偵の探偵､ﾅｵﾐとｶﾅｺ）
　　　洞功二（過去作/ﾙﾊﾟﾝの娘1､ｶｲﾝとｱﾍﾞﾙ､ｽﾄﾛﾍﾞﾘｰﾅｲﾄ･ｻｰｶﾞ）
音楽：Face 2 fAKE（過去作/ﾙﾊﾟﾝの娘1､電車男､小早川伸木の恋､全開ガール）
主題歌：サカナクション「モス」（NF Records/Victor Entertainment）

『1』から丁寧に築き上げた"ナンセンスの面白さ"が今回も!

冒頭から、華（深田恭子）は盗んだお金で子育てをしたくないとか、父・尊（渡部篤郎）が新しいIDを作るとか、母・悦子（小沢真珠）は常に盗むことを良しとしていることとか、言っていること自体は現実的には “泥棒ありき” で支離滅裂なのに、何処か、アットホームなドラマに魅せるのがドラマ『ルパンの娘』

本作が『1』から丁寧に築き上げた “ナンセンスの面白さ” だ。第2話も冒頭から、しっかりと作り込んでいるのが分かった。

"泥棒ありき"のドラマの主人公が身重になったら…

さて、若い夫婦が登場するホームドラマなら、華が妊娠するのは当然のことだが、“泥棒ありき” のドラマの主人公が身重になったら、どうやって活躍するのか、もう序盤から、そこが見たくて見たくて…

スナック「夜蛾」のママの登場はスタッフの粋な計らいだ

身重の華の活躍の前に、第1話の第8話に登場した、スナック「夜蛾」のママ・薄井佐知（遠野なぎこ）が助産師役で登場したのには驚いた。こう言う『1』から見続けている『ルパンの娘』のファンへのサービスをさり気なく挿入して来るのも、スタッフの粋な計らいとして嬉しいし、有難く受け取ってしまった。

筋金入りの引きこもりの渉が外出で華がリモートワーク!!!

すると意外にも、筋金入りの引きこもりである華の兄・渉（栗原類）が外出をして、華がリモートワークとは！家族みんなで妊婦や赤ちゃんの面倒をみるなんて、如何にも “今風” で良い感じ。流石に、この手は思い付かなかった。ああすれば、こうしたら… とタラレバを思うようなドラマが多い中で、アイデアだけでも天晴れ！と言いたい。

捕まり癖が治らない和君を助けにマタニティウエアで出動!

しかし、本作のお約束である “捕まり癖” が治らない “和君” こと和馬（瀬戸康史）が、やっぱり捕まっちゃって、居ても立っても居られない華が、ちょっぴり大人フェミニンなマタニティウェアで出動！「たとえこの私が許してもこの子が黙っちゃいないよ！」なんてカッコ良過ぎる。

笑いとシュールさに、出産シーンで荘厳さまで見事に融合!

とにかく、コミカルなパート、ミュージカルのパート、刑事ドラマのパート、泥棒一家のホームドラマのパート、そして、華と和馬の恋愛パートの一つひとつが徹底的に作り込まれているだけでも凄いのに、個々のパートがしっかりと連携して、笑いとシュールさと、今回なんて出産シーンで荘厳さまで見事に融合させた。本当に完成度の高いドラマだと思う。

あとがき

“泥棒ありき” の一風変わったホームドラマとして面白くなって来ましたね。あとは、『2』からの新キャラである美雲（橋本環奈）と執事の猿彦（我修院達也）の存在意義が見えて来たら良いのに。でも、今でも十分に面白いです。

フジテレビ系ドラマ「ルパンの娘」オリジナルサウンドトラック

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【これまでの感想】
第1話

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カテゴリ : ドラマ
テーマ : テレビドラマ
ジャンル : テレビ・ラジオ

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