広めたい! マスクをつけられない人がいます「わけがありますく」
ある患者さんの上着の胸ポケットに見慣れないバッヂが…
一昨日、定期検査で千葉県内の某大学病院を訪れたら、見知らぬ患者さんの上着の胸ポケットに見慣れないバッヂがついているのを見かけました、折角、いろいろ調べたので、ブログで紹介して、出来れば広めて頂きたいと思い、書いてみます。
マスクがつけられない人を助ける「わけがありますく」
結論から申し上げますと、そのバッヂは「わけがありますく」と言います。今、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、マスクの着用が欠かせない日常生活になっていますが、止むを得ない理由でマスクがつけられない日常生活になっている人もいます。そんな人たちをサポートするプロジェクトが「わけがありますくプロジェクト」です。
「周りの目が気になって外出しづらい」と言う相談から…
千葉県流山市にある「株式会社しまうま」は、「しまうまカウンセリング」と言う心理カウンセリング、心理コンサルテーション、ワークショップ及び講演、物品販売をしている民間企業です。
そのカウンセリングの中で、発達障害、感覚過敏、皮膚炎、呼吸器の病気など、マスクをつけられない理由は様々ですが、「周りの目が気になって外出しづらい」と言う相談が多く、「困っている人たちのために何かできないか?」と考え「わけがありますくプロジェクト」を今年6月に立ち上げたそうです。
「つけられない人」にとって安心のための「お守りグッズ」
マスクと「つける人」と「つけられない人」の区別がつかないので、このバッヂや意思表示カードを使って、周囲の人が「つけられない人」の存在を知るのも大きな意味がありますし、「つけられない人」にとっては、安心のための「お守りグッズ」になると思います。
「○○できない人」の存在が認知できない人が意外と多い
このような「○○できる人」と「○○できない人」と言う “切り分け” と言いましょうか、自分は「○○できる人」だから、「○○できない人」の存在が認知できない人が意外と多いように思います。それらを是正しようと様々なプロジェクトやアイテムが作られ利用されていますが、なぜか、日本では(と、限定する根拠はありません)上手く機能していないものも多いようです。
妊婦さんにもやさしい環境づくり「マタニティマーク」
例えば、「マタニティマーク」。2006年から厚労省が商登録し、見た目では妊娠していることがわかりにくい時期でも、妊娠している女性は体調を崩しやすい。そんな時期に、マタニティマークをつけている女性が体調が悪そうだったら声をかけたり、電車やバスで席をゆずったり、近くでの喫煙を遠慮したりするなど、妊婦さんにもやさしい環境づくりを推進するために始まりました。
「マタニティマーク」を "不快" に感じる人もいる
この「マタニティマーク」が多くの妊婦さんの助けになったことは、私の妻が助産師のため、実際に「助かった」と言うこえはあったそうです。しかし、「マタニティマーク」を不快に感じる人も、この調査では2.8%います。
「妊娠していると装って席を譲ってもらおうと企んでいるとも限らない」とか、「妊娠して幸せなの!とアピールしているように感じる」とか、 「妊婦なら家にいろと思う」とか、「配慮を強要されているような気になる」と言ったマタニティマークを身につけている妊婦を快く思っていない人が存在することは事実のようです。
また、現実では「『本当に妊娠してるのかよ?』と舌打ちされた」とか、「お腹を蹴られた」などの不快な経験をされた妊婦さんも多いそうです。
外見から援助や配慮が必要な人のための「ヘルプマーク」
また、2012年から東京都が取り組み始め、今や全国に広がっているのが「ヘルプマーク」。「ヘルプマーク」を身につけた方が優先席に座りやすいようにする取組みです。つける人は、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、妊娠初期の方など、援助や配慮を必要としていることが “外見からは分からない方々” です。
身体機能等に特に基準を設けておらず、発達障害、知的障害や精神障害がある方も、対象者として想定されています。 このような方々は、障害等が外見上わからないからこそ、トラブルに遭遇する恐れがあったり、不安を抱えていたりするため、ヘルプマークが有効なのです。
私も「ヘルプマーク」をつけようか悩んだ時期がありました
私も数年前に、ある脊椎の病気になって、最悪の時は連続で10分間以上、歩くことも立ち続けることも出来ませんでした。しかし、10分間だけ立ち続けたり歩き続けられないだけで、座っているなら何時間でも、立ったり座ったりし続ければ何時間でも不自由はなかったので、職場の人たちの協力もあって仕事は続けていました。
でも、困ったのが通勤電車です。ラッシュ時は1時間以上は立ったままですので、激痛との戦いです。優先席の前の吊革にぶら下がって何とか気を紛らわせて、席が空いたら座ろうと思いますが、見た目はスーツ姿の中年オジサンですから、若い人も席を譲ってはくれません。
自分から病名と症状を言って、席を譲ってもらうにも、たまに明らかに私より高齢の方が立っている時もあるので気が引けました。あの頃の私も、「ヘルプマーク」をつけるか大変悩んだのを思い出しました。因みに、数年前に手術をする予定でしたが、毎日リハビリを数年間やって、今は激痛を克服中です。
あとがき
権利を失っている人たちを優しく支える社会をつくっていかないといけませんね。自分基準で判断しないことも大切だと思います。とにかく、「マスクをつけられない人」への認知と理解が深まっていくことを期待します。
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