#リモラブ ~普通の恋は邪道~ (第1話・2020/10/14) 感想

日本テレビ系・新水曜ドラマ『#リモラブ ~普通の恋は邪道~』(公式)
第1話『ネオラブコメ到来! コロナぼっちからから始まる秘密の恋は』の感想。
新型コロナウイルス騒動真っただ中の4月。企業内の健康管理室で社員の健康指導を行う産業医の美々(波瑠)は、新人看護師の八木原(高橋優斗)と社内監視に奔走中。人事部長の朝鳴(及川光博)と部下の青林(松下洸平)、五文字(間宮祥太朗)は、完璧主義で人を見下すような態度の美々には恋人はいないと予想するが、それを耳にしても気にも留めず、面倒な恋愛を避けた1人の生活を満喫していた。ところが、テレワークが進み生活が変わる中で、美々は不意に孤独感に襲われる。そして、SNSで知り合った人に興味を抱き…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:水橋文美江(過去作/みかづき、スカーレット)
演出:中島悟(過去作/デカワンコ、世界一難しい恋、俺の話は長い) 第1話
丸谷俊平(過去作/もみ消して冬、俺の話は長い、ハケンの品格2020)
音楽:得田真裕(過去作/アンナチュラル、インハンド、監察医朝顔、俺の話は長い、MIU404)
主題歌:福山雅治「心音」(AMUSE / UNIVERSAL J)
セカムズのスタッフが手掛ける恋愛弱者のラブコメディー
日テレの『きょうは会社休みます。』や『世界一難しい恋』を手掛けた制作チームと、脚本家・水橋文美江氏が描く恋愛弱者のラブコメディー…らしい。その内容については、後ほど触れるが…
「新型コロナウイルス感染拡大中の今」が舞台には驚いた!
まず冒頭から驚いたのが、ドラマの基本設定が「新型コロナウイルス感染拡大中の今の日本」だと言うこと。これを、“タイムリー” とか “今どき” と好意的に見られる視聴者は殆ど気にならないだろうが。
ドラマは、私たちの日常とは異なる “非日常” や、非日常の中で起こる “虚構の中の真実” を描いてこそ、“あり得ない結末” や “想像以上の感動” があり、それこそがドラマを見る面白さだと思いっている私にとっては意外過ぎる程に意外な設定で始まった。
いや、決して “現実逃避” を望んでドラマを見ている訳ではない。ただ、現実とは違った世界が見たいなぁと。
"ラブコメなのに僅かな息苦しさ"が吉と出るか凶と出るか?
だから、ドラマ全体の味付けとして、「今どきらしさ」を何とかリアリティーとして利用しつつ…と言うのは伝わって来るが、それが「コロナ禍の今」をテレビの中でも見なければいけないと言う、ある種の視聴者にとっての “重り” や “足枷” になり、ラブコメなのに僅かな息苦しさを与えてしまったように映った。
ただ、一般的には連ドラの企画は放送の約1年前から始まるとされるから、企画当初は「コロナ禍」の設定はなかったはず。また、本作はオリジナル脚本だから、放送時期に合わせて、「コロナ禍の今」を劇中に反映させたのは、明らかに意図的だと思う(あくまでも、私の想像の域だが)。
いや、逆に敢えてオリジナル作品だから、急きょ「コロナ禍の今」を劇中に盛り込んで、2020年秋のドラマらしさを強調しようと言う挑戦的な意図で若干の軌道修正をした可能性もある、真実は分からないが、いずれにしても、この “ラブコメなのに僅かな息苦しさ” が吉と出るか凶と出るかは、今後の大きな楽しみではある。
「28歳の独身女性が"寂しい女"」は価値観が古いような…
さて、ドラマの基本設定は、前述の通りに積極的に「今」、「コロナ禍の2020年4~5月」だ。なのに、劇中の主人公への価値観は、誰も寄り付かない適齢期を迎えた “恋愛をさぼってきた28歳の女性” が “寂しい女” と言う固定概念でつくられている。
最近では「お一人様」も全く不自然でないし、一人で楽しく生きている若い女性も少なくない。この辺の少し古い価値観が、主演の波瑠さん目当ての、特に波瑠さんを「波瑠ちゃん」と愛着を込めて呼ぶような女性視聴者にどう受け入れられるのか? 共感して貰えるか? も、本作の今後の明暗を分けることになるかも知れない。
過去の恋バナで波瑠さんが演じた女性と変えた方が斬新だ
ただ、良い意味で意外だった点もある。それは、本作で波瑠さんが演じている「大桜美々」と言う産業医の役どころと言うか、キャラクターだ。Wikipediaには、「鋭い洞察力と観察力の持ち主だが、完璧主義者で口うるさい性格なので、社内では “診療所の独裁者” と恐れられている」とある。
NHKの連続テレビ小説『あさが来た』以降の波瑠さんが恋愛ドラマの類(ラブコメの『セカムズ』やコメディの『もみ消して冬』など)で演じる登場人物は、恋バナではないが2018年と2020年に放送されたテレ朝系『未解決の女 警視庁文書捜査官:』での「矢代朋」役以外は、殆ど同じ。
今回の主人公も “脚本上” では似たようなキャラクターであるが、演出の工夫なのか采配なのか演技指導によるものなのか分からないが、これまで波瑠さんが恋愛ドラマ系で演じて来た女性とは、意図的に変えているように見えた。もっと変えた方が既視感が薄まるから、どんどんやったら良いと思う。
但し、主人公はもっともっと誰もが共感できる人物に作り上げていくべきだとは思う。
あとがき
難しいところを攻めて来たドラマに感じました。劇中を「コロナ禍の今」に設定したことは挑戦的ですが、基本的な内容は、孤独な独身女性がSNSを通じて顔も名前も知らない相手に恋をする…と言う普通のラブコメ。
恐らく、多くの波瑠さんファンは「ピュアで可愛いところがあって、ちょぴりキュートな普通の女性」を期待したのではないでしょうか? でも、今回の主人公は少し違いますね。
男性を食べ物に例える点など一癖も二癖もあるキャラクターですが、波瑠さんの新境地を見られるドラマとして、(既視感はありますが)楽しめそうな気がしました。しばらく、様子見しようと思います。
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