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連続テレビ小説「エール」 (第88回・2020/10/14) 感想

連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・連続テレビ小説『エール』公式サイト
第18週『戦場の歌』の 第88回の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


藤堂先生(森山直太朗)と再会をした裕一(窪田正孝)は、兵士の慰問のために翌日に行うコンサートに向け、楽器ができる兵士たちを集めた急ごしらえの音楽隊のメンバーで練習をはじめる。ラングーン滞在中に裕一がビルマで戦う兵士たちのために書いた曲、「ビルマ派遣軍の歌」を高らかに歌う藤堂先生。音楽を通して皆の気持ちが通じ合い、心を割って話をした翌日…。部隊を思わぬ悲劇が襲う。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

●原案:林宏司 ●作:吉田照幸 ●演出:吉田照幸(敬称略)

今回のオープニングは斬新だ

今回のオープニングは斬新だ。前回で翌日に行われるコンサートの練習のシーンに、「連続テレビ小説・エール」と言う副音声が被さって、映像は “その晩” から始まった。画面には炎でぼんやり映るような映像効果で「連続テレビ小説・エール」のタイトルが出て、クレジットタイトルもテロップだけで副音声のフォローは無し。

それだけ、脚本&演出家が前回と今回を “一つの繋がり” として描きたかったと言うことだろう。やれることはやってみる…と言う挑戦する気持ちは悪くない。

前回では裕一の苦悩を、今回は藤堂らの心情を描きながら…

さて、前回では、裕一(窪田正孝)が 洋画家・中井(小松和重)に「良心の呵責」や「自分の作った音楽が(心の)トゲ」と言われて、主人公である裕一の苦悩を描いた。そして、今回では、藤堂先生(森山直太朗)ら部隊の “死ぬのが怖くなった” と言う気持ちと、裕一が作曲した歌を歌い気持ちを奮い立たせる複雑な心情を描き…

第1回の冒頭と並ぶ、思い切った戦場描写だった

それにしても、朝ドラとしては、かなり挑戦的でドラスティック(思い切った)な “戦争描写” だと思う。そもそも、朝ドラの多くの主人公は「主人公=ヒロイン=女性」だから、実際に戦士へ赴くことがないから、涙々で夫や息子を戦地へ送り出す映像はあっても、戦場へ行くことは殆ど無い。

だから、朝ドラの場合は、ナレーションや当時の資料映像を用いて、戦場の凄まじさを代弁させて来た。だから、本作の “戦場描写” は異色だと言える。私の記憶に残っているのは、『ゲゲゲの女房』(2010年度上半期)でのヒロインの夫であり、もう一人の主人公である村井茂(向井理)以来では無いだろうか?

ただ、あの作品では、茂が戦場で片腕を切断すると言う悲劇がなければ、話が進まないので、今回のケースとはだいぶ事情が異なる。とは言え、個人的には、放送前から話題になっていた、第1回の冒頭、紀元前1万年前の狩猟時代から現代のフラッシュモブに至るまで異色の導入部と肩を並べる挑戦的な表現方法だと思う。

今まで描いてきた裕一と少し違ってきているのが気にはなる

また、少し心配なのは、裕一がここまで強い信念を抱いて、藤堂先生に会えるかどうかなんて分らぬ時点から、戦場の最前線を見てみたい、感じてみたいと描いてしまうと。

まず、これまで「作曲の才能があるから作曲についてはやる時はやるが、売れるかどうかや、世間の反応には意外と無頓着だった裕一」と言うキャラクターと変わってしまう可能性がある。

例えば、過去の大ヒット曲が本当に売れているのか、レコード店に自ら足を運んで確かめるシーンなどがあれば別だが、売れていると知るのは周囲の声と、給料が上がったこと、廿日市(古田新太)にヨイショされる時くらいだったから。まあ、この部分は、音(二階堂ふみ)と藤堂の妻・昌子(堀内敬子)が何とかフォローするとは思うが。

今回の「戦場描写」には賛否両論あるだろうが…

今回の「戦場描写」には賛否両論あるだろう。自分がお国のために出来ることして、当然のように求められるがままに戦時歌謡やニュース歌謡の作曲してきた裕一が、戦後にトラウマを抱えて生きていくと言うストーリー展開のために必要との判断だったに違いない。

しかし、ここまで描かなくても、藤堂が身体に大きな負傷をして帰国しても描けないことではないし、藤堂の死を昌子への手紙と共に伝聞でしることでも描けなくはない。

でも、今の、コロナ禍の、朝ドラとしては、さっきまで一緒に楽しく会話をしていた人が、突然に一瞬で命を奪われるのが戦争であることは間違いない。そのことを、15分間たっぷり使い、真正面から描くのを選択したのは、私は良かったと思う。

あとがき

思い切った戦場の描写は一定の評価はしますが、連ドラとして “キャラの連続性の担保” と言う意味では、わざわざ戦地に赴く必要があったかなと思います。ただ、描きたいことは伝わって来ました。戦況が悪化すればするほど、裕一の音楽はお国にとって必要になるでしょうから、終戦までの2回が見所になると思います。



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★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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