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連続テレビ小説「エール」 (第80回・2020/10/2) 感想

連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・連続テレビ小説『エール』公式サイト
第16週『不協和音』の 第80回の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


音楽挺身隊の活動に取り組んでいた音(二階堂ふみ)は、戦争が激しくなっていくにつれ、戦争に協力していくことへの疑問を抱き始める。一方、鉄男(中村蒼)が木枯(野田洋次郎)をつれて、一緒に飲もうと突然やって来る。久しぶりに裕一(窪田正孝)たちは楽しい時を過ごすが、鉄男や木枯は、今の世の中の空気が合わず、創作から離れていると話す。裕一は戦争の今、やれることをやるしかないのではないかと話す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

●原案:林宏司 ●作:清水友佳子 ●演出:橋爪紳一朗(敬称略)

どうして今週の演出家は"音を鈍感な人"に映したがるのか?

なんか、唐突に始まった金曜日。今週、ずっと言っているが、シーンとシーン、エピソードとエピソードの “繋ぎ目” の演出が雑なのだ。だから、余計にエピソードが箇条書きに見えてしまう。

今回のアバンタイトルだってそう。前回で初めて音(二階堂ふみ)は音楽挺身隊の説明会に行って驚いて、音楽学校時代の旧友と再会して、何処かの工場で初舞台を務めたばかり。あとは、姉の吟(松井玲奈)と価値観の相違でぶつかって、吟の夫が戦地へ赴くのがラストシーン。

だったら、普通は、吟の夫が前線に行くのを知らずに、姉とぶつかったことを考えている音から始めた方が良かったのでは? それをやらずに、いきなり音楽挺身隊の選曲から始まるから、前回の感想で書いたように、音が鈍感な人間に見えてしまうのだ。

せめて、せめて、今回の1カット目が音のアップでなければ、鈍感さは薄まったし、例えば、三人が話し合っている場所の全景で始まっていたら、吟とのやり取りから少し時間経過しているように見えるから、鈍感さは更に薄まったと思う。

音が選曲作業をしている直前に、なぜ状況説明をしない?

主題歌明けも全くいっしょ。古山家の全景で「夜」を示してから、選曲中の音に入れば、「夜遅くまで選曲しているんだ…」とすぐに感情移入できるのに、主題歌明けにランプすら入れ込まない音と楽譜から始まるから唐突に見える。娘が「お母さん、おやすみ」と言うからそれなりの時間と分かるが、やはり状況説明は最初にするべき。

こんなに木曜日と金曜日で状況描写を端折るなら、月曜日と火曜日をバッサリ切って、尺を増やせば良かったのに…

「喫茶・竹」の看板のカットの入れる所が場違いに思う

そして、今度は演出が逆なのだ。「喫茶・竹」は看板のカットなんて無くても、殆どの視聴者が店内のセットだけで「喫茶・竹」と分かる。それなのに、わざわざ「喫茶・竹」を強調するから、今度は、音って人は、梶取夫妻としか近所づきあいをしていない印象が強くなる。

大人の事情もあるだろうが、少しは道行くご近所さんと挨拶するカットくらいは入れた方が違和感はなかったと思う。前回で配給を貰う時も誰とも話していなかった。少しは小声でご近所さんと苦労話をしても良いと思うのだが。

朝ドラには、たまに世間が狭いヒロインはいるが、ここまで世間が狭いヒロインは珍しいと思う。それが個性だと言うなら、それまでだが。それに、梶取夫妻が店を閉めるのを強調したいのなら、保(野間口徹)が「実は この店 一旦 閉めることにしたんだ」の直後に看板のアップを入れた方が、哀愁が漂ったような。

音の笑顔が、どの場面とも釣り合っていないように感じた…

その上、今回は音のアップや、笑顔が多いのだが、何となくだが、笑顔がどれもその場面と釣り合っていないような気がした。演者の問題なのか、演技指導の問題なのか分からないが。

例えば、12分過ぎ、古山家の縁側に座っている音に、裕一(窪田正孝)がお茶を持って来て、音が「神林先生に非国民って」の台詞の直前の “一瞬の苦笑” みたいな笑み。あれ、どう言う意図であの笑みになったのだろう? 少なくとも私には、神林先生に言われた意味が今一つ分からず、自分は間違っていないのに…と、困っているように映ってしまった。

こう言うのを続けるから、音が益々鈍感なヒロインに見えてしまう。鈍感に見えるから、音が自我が強く自分なりの信念があるヒロインに見えづらくなる。それは、音がご近所づきあいがないことも影響しているが。いくら台詞で「家族や友達 周りの人たちに幸せでいてほしい」と言ったところで、台詞はこちらに届かない。

あとがき

本来は、鉄男(中村蒼)や木枯(野田洋次郎)の話を聞いた裕一が、戦意高揚の楽曲を作ることに疑問を感じ始めるけれど、時代に順応しようと「自分が出来ることをやるだけ」が、結果的に戦意高揚の楽曲づくりになっている苦悩を描いた方が良かったのでは? 特に、ラストで裕一に召集令状が届くなら。流石に、僅か2回で、音が苦悩するのは唐突過ぎると思います。



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Author : みっきー

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★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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