おカネの切れ目が恋のはじまり (第3話/全4回・2020/9/29) 感想

TBS系・火曜ドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』(公式)
第3話/全4回『恋の…』、サブタイトル『初恋相手の最悪なほころび…そして、恋が始まる! 15年越しのデートで起きた涙の結末!! その時、浪費男子が激怒… 一番大切な人は誰ですか?』の感想。
なお、本作は既に全話撮影終了しているため、要望などは書きません。
玲子(松岡茉優)は思いを寄せる早乙女(三浦翔平)から15年越しでデートに誘われ、浮かれていた。その早乙女の子連れ姿を目撃してしまった純(北村匠海)は、どうすればいいかと思い悩む。一方、慶太(三浦春馬)はまりあ(星蘭ひとみ)に連れられ、彼女の知り合いと対面。婚約者として紹介され戸惑うことに。そんな中、慶太は初デートを控えた玲子を予行練習に連れ出す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:大島里美(過去作/早海さんと呼ばれる日、花燃ゆ、凪のお暇)
演出:平野俊一(過去作/S最後の警官、カンナさーん、インハンド、ノーダイド・ゲーム) 第1,2話
木村ひさし(過去作/あまんじゃく2018,2020、99.9シリーズ、IQ24) 第3話
土井裕泰(過去作/重版出来!、カルテット、凪のお暇、逃げ恥)
音楽:大間々昂(過去作/地味にスゴイ!、花のち晴れ)
主題歌:turn over?/Mr.Children
初デートの準備から大失恋までの描写が実に丁寧だった
早乙女(三浦翔平)に嘘をつかれても、なかなか真実を受け入れられず、最後の最後で15年間に終止符を打った玲子(松岡茉優)。初デートの準備から大失恋までの描写が実に丁寧だった。
アクセサリーの物々交換のくだりの活用の仕方が秀逸
特に、鮫島ひかり(八木優希)を使った、アクセサリーの物々交換のくだりは、玲子のモノに対する考え方を的確に楽しく描いた上で、終盤で玲子を励ます慶太(三浦春馬)の台詞にも引用され、玲子の気持ちが早乙女さから慶太に代わって行く予感を漂わせたのは秀逸だった。
今回も"自分が動けば人生さえも動き出す"ことを盛り込んだ
また、今回は、現実的な「経理」の話は出て来なかったが、「お金」について、こんな印象的は場面があった。早乙女と純(北村匠海)が蕎麦屋で食事をしている時に、早乙女が、支出を減らすよりも収入を増やせと説きながら、純にこう言ったシーンだ。
早乙女「君が動きさえすれば
お金も 人生さえも 流れ始める マネー イズ フロー」
これは、前回で早乙女が言った、次の台詞に当然繋がっていて…
早乙女「大切なのは流れをつくること
マネー イズ フロー 投じましょう
投じれば 動き出す お金も 恋も」
そして、今回の終盤で大雨の中で早乙女に玲子(松岡茉優)が言った、この台詞がちゃんと呼応していた。
玲子「早乙女さんが もし今が どん底に思えていも
きっと 浮き上がってこれます」
自分が動けば、人生さえも動き出すと言うのを、しっかり物語に盛り込んだ。
髪を切るのは支出、キスは収入と捉えると面白く見えてくる
更に推測すれば、玲子がロングヘア―をバッサリ切っても、失恋の心は癒せないと言う部分は、「支出を減らすより」に繋がるし、慶太のキスに驚くが完全拒否しなかったのは「収入を増やせ」に繋がるし。「ほころび」と言う表現もなかなか素敵だ、とにかく全体的に4人の “金銭感覚” と “恋愛感覚” を描くドラマになって来たと思う。
あとがき
ラストの、慶太と玲子のシーンを見られただけでも、お蔵入りにならなくて良かったと思います。三浦春馬さんの慶太の同情が恋に代わって行く感じの演技、松岡茉優さんの玲子が傷心から何とか這い上がろうとする演技に魅了されました。予告編がなかったので、次週の最終回。どのようにまとめるのか楽しみです。
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