9/24 NHK『クローズアップ現代+』の『クリックを“代行” いいね・閲覧数増やすビジネス驚き実態』を見て
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まえがき
9月24日(木)のNHK『クローズアップ現代+』の『クリックを“代行” いいね・閲覧数増やすビジネス驚き実態』を見ました。その感想を備忘録として書き残します。
クリックで養育費を稼ぐ主婦は「ウィン・ウィンの感じ」
番組の冒頭で紹介された主婦は、夫と子ども2人で、新型コロナの影響で収入が減ったため、クリック代行業者の存在を知り、スマホの画面をタップ(クリック)するだけで月8万円の収入を得ており、養育費がまかなえて助かると深く考えていない様子。
お金を払って「いいね!」や閲覧数を増やしたい人と、スマホをタップするだけでお金が貰える関係を「ウィン・ウィンの感じ」と言っていました。
バーの経営者は「広告費」、写真投稿者は「自己満足」
「いいね!」や閲覧数をお金を払っても増やしたい人の側の取材もありました。関西でバー3店を経営する男性は、店のインスタグラムから流入する客を増やすために、「流行っている店」と思われために、1万円で1万人のフォロワーをクリック代行業者に依頼したと言う。
その男性は「広告費と同じ。罪悪感はない」といっていました。また、趣味で撮影した写真を一人でも多くの人に見て貰いたいと言う普通の女性(「プロの写真家でない」の意)は、お金を払って「いいね!」やフォロワーを増やしたそう。彼女は自己満足のためだと言っていました。
禁じる法律がないから罪に問えないが、許していると…
番組に出演されていたITジャーナリストの高橋暁子さんは「禁じる法律がないから罪に問えない。でも、これを許していると、サービス自体が成立しなくなる」とおっしゃっていました。
それは当然です。人に頼まれてクリック数を増やす業者「クリック代行業者」には、依頼人からの「インスタグラムのフォロワーを100人増やして」や「投稿写真を褒めるコメントを5人分書いて」などの依頼を受けて、クリック要員に対して「いいね!を100回で2000円」などと集めているのです。
冒頭に紹介した主婦は、数百個ものアカウントを持っていて、他の閲覧者に “偽アカウント” と見破られないように、全てのアカウントに適当な写真やコメントを投稿して、“成りすまし” をしていると言う巧妙な手口を、普通に使っているのです。
自動で2時間で1万クリック可能なソフトを開発した人も
また、この主婦とは違う手法を使っている男性も紹介されていました。ブログのランキングを上げる依頼のために、自動でクリックするソフトを開発。それにより、2時間で1万クリック可能だと言います。彼は、「人間は楽をしたがる。数年かかることを、お金を払えば1か月でできるならやりますよ」と言っていました。
クリック代行が野放しになると、多くの人が不利益を被る…
「クリック代行業者」の存在は知っていましたが、主婦や学生がアルバイトで気軽にやっているとは!? これ、いろいろな問題をはらんでいますが、最大の問題は、多くの人が不利益を被ると言うことです。
番組で紹介していたのは、インフルエンサー(=世間に与える影響力が大きい行動を行う人物)と言う人たちに、お金を払って広告を出している広告代理店は、信用が下がりますよね。だって、裏で「クリック代行業者」が横行しているのを知ったら、「いいね!」や「閲覧数」や「フォロワー数」なんて、信用のない尺度になるわけですから。
フォロー数や「いいね!」を参考にする行動は操作されている
前述のITジャーナリストの高橋さんが、こうおっしゃっていました。私なりに解釈すると…。「多くの若者が、フォロー数や『いいね!』を参考に行動することを、実は裏で操作できるのだと言うことを常に頭に入れておくこと。そして、複数のサイトから情報を集めたり、自分がしっかり調べたりする必要がある」と注意を促していました。
そして、こうも、おっしゃっていました。 「(クリック代行で)すべての人が不利益を被る。ウィン・ウィンどころか、オール・ルーザー(皆が敗者)の可能性もあります」と。全ては疑って掛かれ、と言う時代のようですね。
あとがき
私のブログで言えば、閲覧数が急激に増えるのは、むしろ怖いですね。私は、SNSで情報発信していないので、どこかで炎上やバズっている可能性があるからです。
Web拍手については、「いいね!」と似たような機能ですが、ブログって今となっては古い媒体なので、読者さんが簡単に意思表示できるツールとして利用しています。本来は、YouYubeのように「高評価と低評価」の方が公平な気もしますが、ブログの記事に低評価されたところで、低評価が多いから削除すると言うわけでもないと思いますし…
まっ、私は、いつも通りに続けて行きますので、応援よろしくお願いします(おっと、これも閲覧を増やそうとしていることになるのか…)。難しいですね。
見逃し配信は、下記のリンクからどうぞ。
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