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連続テレビ小説「エール」 (第71回・2020/9/21) 感想

連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・連続テレビ小説『エール』公式サイト
第15週『先生のうた』の 第71回の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


昭和12年。日中戦争が起こって、日本は次第に戦時体制となりつつあったが、まだ国民の生活に大きな影響はなく、裕一(窪田正孝)たちも以前と変わらない暮らしをしていた。ある日、裕一は新聞の公募で入選した「露営の歌」の歌詞を見かけて、あっという間に曲を書きあげる。久志(山崎育三郎)の歌で売り出されたこの曲は、国民の心をとらえて出征する兵士の見送りに歌われるようになり、大ヒットする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

●原案:林宏司 ●作:清水友佳子 ●演出:鹿島悠(敬称略)

先週からどの位時間経過してるのかどうか分かり難い

先週の梅が22歳なのは「文芸書」に記載があり、五郎については「身上書」に「二十一歳」と「生年月日 大正四年四月十八日」と書いてあったから、先週は大正4年(1915)から21年後の、昭和11年(1936)か昭和12年(1937)と言うことになる。

劇中では、日中戦争が勃発した昭和12年(1937)から少し時間経過しているような、台詞やナレーションだったが、映像的に変わっていたのは、裕一(窪田正孝)と音(二階堂ふみ)は殆ど変化なし。娘の華(田中乃愛)に至っては見た目で成長していない。

まあ、無理を言うつもりは無いが、先週の時代設定を少し前倒ししておくとか、明らかに先週から1~2年は時間経過しているような “老け” は演出しても良かったと思う。雨の中のロケ撮影はご苦労様と言いたいが…

今週の演出には細かなツッコミを入れても無駄かも知れない

主題歌明けに、裕一が新聞を読んでいた。新聞に日付の記載が無かったから、劇中の時代がいつなのかは分からない。ただ、史実を辿れば、「露営の歌」は、昭和12年(1937)9月にコロムビアレコードから発売された軍歌だから、こうなると、先週とほぼ同じ年と言うことになる。

まあ、今週の演出担当は今週が本作初担当の鹿島悠氏で、過去の担当作品を探してみると4作品がヒットした。その内、私が見た作品は、『アシガール』の第9話、『透明なゆりかご』の第9話だけだった。と言うことで、あまり演出の細かい部分にツッコミを入れても無駄かも知れない。

昭和12年のカルピスの包装紙は「白地に青い水玉」ではない

さて、廿日市(古田新太)が古山家を訪ねて来た時、手土産に持って来たのが、如何にも「カルピス」を彷彿させる白地に水色の水玉模様の包装紙にくるまれた瓶だった。

副音声では何の補足もなかったが、そのような瓶が音に渡された。そこで「カルピス」の歴史を紐解いてみたら、カルピスは大正8年(1919)に販売が開始され、最初は青色地に白い無地玉で、昭和24年(1949)に色を逆にし、白地に青い水玉とした…と、Wikipediaにあるから、昭和12年では白地に青い水玉はおかしいと言うことになる。

が、まあ、ここは史実より “カルピスらしさ” をNHKが強調したことを褒めた方が良いかも…

音が関内家に電話を掛けて、五郎のその後を匂わせても…

それにしても、なぜ音が姉の吟(松井玲奈)に電話を掛けさせたのだろう? 吟を登場させたいのは分かるが、明らかにあざと過ぎる。ここは、実家の関内馬具店に電話を掛けるべきだったのでは?

だって、先週の繋がりがあるから、大人の事情で五郎(岡部大)は出演できなくても、母・光子(薬師丸ひろ子)か梅(森七菜)を登場させて、声でいいから「五郎の近況」を描いたら、先週からの繋がりが表現出来て、連ドラらしくなったのに残念。これで、先週が完全にスピンオフになってしまったは、何よりもったいない…

カメラが壁を跨ぐ演出は必要だったろうか…

そして、9分過ぎに1年経過。裕一がオルガンを買って来て、梅が演奏しているシーンで、カメラが、下手(画面左)へパーンして、何と壁をすり抜けて、奥の廊下から梶取恵(仲里依紗)がやって来た。

こう言うカメラワークと演出って、『逃げ恥』では二人の寝室の違いを表現する手法として効果的に使われたが、そのように壁を通して前後の違いが大きくないと意味が無い。なのに、この演出家は時間経過に使った。こんな非効率で無意味な使い方はあまり見たことが無いだけに、意外と言えばそれまでだが。

ここは普通に、ワイプ処理などで良かったと思う。それこそ、カメラの止めの映像が、戦中真っ只中なら話は別だが。

あとがき

予告編と今回の終盤での吟からの電話から推測すると、音が音楽教室を始め、吟の夫で軍人の智彦(奥野瑛太)から裕一が軍歌の作曲を依頼されて、“福島三羽ガラス” で作り始めますが、上手く行かずに故郷の福島に帰って藤堂先生(森山直太朗)に会って…と言う感じになると思います。

明らかに先週までのスピンオフとは違う「新章」の始まりであり、いよいよ本作が佳境に入って行く大事な一週間。こう言う表現が適切か分かりませんが、上手く丁寧に “福島三羽ガラス” を中心に登場人物が戦争に翻弄されて行く姿を描いて欲しいです。



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Author : みっきー

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★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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