妖怪シェアハウス (第八怪/最終怪・2020/9/19) 感想

テレビ朝日系・土曜ナイトドラマ『妖怪シェアハウス』(公式)
第八怪/最終怪『座敷わらし』、ラテ欄『最終怪…さらば妖怪 頼れる神主VS素敵上司 どちらかと結婚せよ』の感想。
水岡(味方良介)の父で山伏の衛(福田転球)から期限までに人間と結婚しないと‘妖怪化’が止められないと知らされた澪(小芝風花)に、原島(大東駿介)と水岡が揃ってプロポーズ。まさかの事態に伊和(松本まりか)や詩子(池谷のぶえ)、酒井(毎熊克哉)、沼田(大倉孝二)も一緒になって動揺する中、澪は原島と水岡どちらを選ぶか究極の選択を迫られる。人生の一大事にひたすら悩む澪は、頭を抱えて散歩しているうち、不思議な闇にとらわれてしまう。すると、そこにある人物の助けの手が。澪はつかんだその手の主と結婚することに決め…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:なし
脚本:西荻弓絵(過去作/民王、女囚セブン、リーガル・ハート) 第1,2,3,5,7,最終話
ブラジリィー・アン・山田(過去作/東京センチメンタル、サイレント・ヴォイス) 第4話
綿種アヤ(過去作/不明) 第6話
演出:豊島圭介(過去作/マジすか学園シリーズ、特捜9 season2) 第1,4,6,最終話
山本大輔(過去作/おっさんずラブ1、映画おっさんずラブ) 第2,3,5,7話
音楽:井筒昭雄(過去作/民王、99.9、トクサツガガガ、病室で念仏を唱えないでください)
主題歌:miwa 「DAITAN!」(ソニー・ミュージックレコーズ
最終的な"落とし所"は想像できたから魅せる構成に注目した
最終的には、澪(小芝風花)は結婚せずに自立の道を歩くし、妖怪になる…とは想像していたが、50分間でどうやって構成してドラマとして魅せつつ、最終怪らしい納得のいく結末に持って行くのか興味深々で見始めた『妖怪シェアハウス』の第八怪/最終怪。
序盤は、テレ朝の大人の事情が見えて少し不安になったが…
序盤では、テレ朝総動員って感じだろうか。ドラマ『BG?身辺警護人?』の劇中の名台詞「誤差なし」もあったし、小説「喜界島」が映画化され、その映画で先生役を演じたのが、テレ朝アナウンサーの安藤萌々さんが本人名で出演。
主題歌を歌うmiwaさんは、澪が水岡と結婚する世界で祝言の神事を手伝っている巫女の役で出演など、大人の事情が見えて不安になったが…
パラレルワールドからの、"二転三転のどんでん返し!が見所
先日放送された『浦安鉄筋家族』と偶然にも同じ “パラレルワールド” を活用して、水岡(味方良介)と原島(大東駿介)のそれぞれと結婚した世界を描いて、この先がどうなるのか上手く隠した。
その上で、しっかりと澪が周囲を気にせず自分がやりたいよう生きると言う自立の道を選ばせて、そこで終わりかあと思いきや、ナント、そのあとに、二転三転のどんでん返し。
井戸の奥にある大鳥居に注目するべきだった…
まず、最終怪で、「天狗大王(声:福田転球)」を持って来るとは思わなかった。よく考えれば、シェアハウスの井戸の奥から様々な妖怪が登場したわけだから、井戸の奥にある大鳥居にも注目して、鳥居に鎮座する「天狗大王」に気付くべきだった。
細かな伏線が次々と回収されて行くのも気持ちが良かった!
その上で、“修験道独自の神” である「天狗」を持って来たからこその、最後で澪が “修験道” の道を進むと言う展開には、至極納得がいったし、面白かった。この “修験道” も水岡の父・衛(福田転球)が「山伏=修験道の実践者」に繋がっているから、細かな伏線が次々と回収されて行くのも気持ちが良かった。
最後の最後まで本作らしさを貫いたのは見事だし秀逸過ぎる
そして、沼田(大倉孝二)の「あんなに弱々しかったお嬢が たくましくなったもんだね」で、妖怪シェアハウスを旅立って終わるかと思いきや、「1年後」へ時間経過して、「妖術・ヒラキナオリ」を身につけ角を生やして大空を羽ばたく妖怪になったと言う、しっかりとしたオチまで付けて来た。
それも、例の本作らしいデジタル紙芝居風の映像で。ここまで、本作らしさを貫き通したのはお見事であり、秀逸過ぎると思う。
あとがき
『トクサツガガガ』に加えて、『妖怪シェアハウス』も小芝風花さんの “代表作” になると思います。
それにしても、恋バナに物語が偏り始めた時は、正直どうなるのか心配しましたが、プロポーズから結婚相手の選択を通して、自身の生き方を見つめ直すと言う第1話の原点に帰着した上で、その先をきちんと描いた脚本は良かったです。演出も、シリアスとコミカルを描き分け、どちらも手抜きせず徹底的に描き言ったのは秀逸でした。
そして、俳優陣はゲストを含めて、本作の世界観の創出に力が注がれており、捨てキャラ無しで素晴らしかったです。
澪が妖怪になってしまったので、続編の制作は難しいでしょうが、スペシャルドラマで、今度は澪が中心になって、誰かを救うなんて話なら出来そうなので、是非とも「つづき」を観たいです。
Blu-ray等の映像作品の発売はないようです。しかし、サントラ盤は既に発売されていますので、この世界観をいつでも思い出したいなら、手にされて如何ですか?
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