浦安鉄筋家族 (第11話・2020/9/18) 感想

テレビ東京系・ドラマ24『浦安鉄筋家族』(公式)
11発目『大沢木家が サンタモニカ旅行!? 』の感想。
なお、原作の浜岡賢次「浦安鉄筋家族」(漫画)は未読。その他、過去に制作されたCDドラマ版やテレビアニメ版も未見。また、本作は既に(7/10)全話撮影終了しているため、要望などは書きません。
大鉄(佐藤二朗)のだらしなさは空前絶後で、家族サービスなどもっての外と思われていた。ところが、順子(水野美紀)が大鉄の行動を見て、「温泉旅行を計画している」と勘違い。桜(岸井ゆきの)ら一家はすっかり色めき立ち、やがて家族旅行の話は「米サンタモニカに行く」ということになって千葉・浦安中に広まってしまう。そしてこの騒動を引き金に大鉄の身に何かが起こる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:浜岡賢次「浦安鉄筋家族」(漫画)
脚本:上田誠(過去作/雨天中止ナイン、ちょい☆ドラ2019) 第1,2,3,5,8,11話
諏訪雅(過去作/脚本作品は不明) 第4,6,7話
酒井善史(過去作/映画「俺たち賞金稼ぎ団」) 第9,10話
演出:瑠東東一郎(過去作/おっさんずラブ、おっさんずラブ2) 第1,2,3,4,5,8,11話
吉原通克(過去作/「VISION 殺しが見える女」第10話) 第9,10話
諏訪雅(過去作/演出作品は不明) 第6話
松下敏也(過去作/探偵が早すぎるスペシャル:助監督) 第7話
音楽:瀬川英史(過去作/勇者ヨシヒコシリーズ、今日から俺は!!、朝ドラ「エール」)
鈴木真人(過去作/花のち晴れ、トップナイフ-天才脳外科医の条件-)
オープニングテーマ:サンボマスター「忘れないで 忘れないで」
エンディングテーマ:BiSH「ぶち抜け」(avex trax)
序盤で"ホームドラマらしさ"を投入したのは意外で良かった
冒頭から、いつも通りの、いや番組が始まった頃のハチャメチャが再降臨して始まった第11話。まあ、良くぞここまで、くだらないことを詰め込むものかと感心していたのも、束の間。こんな桜(岸井ゆきの)の台詞から第11話が動き出した。
桜「これは普通の家庭なら普通にあることなの。
私たちは その普通の権利を享受する権利があるわ。
ようやく芽生えたお父さんの普通 見守ろう」
だらしなさが一層酷くなった大鉄(佐藤二朗)は、家族サービスとは無縁の父親。だと、誰もが思っているが、順子(水野美紀)が大鉄の「伊豆箱根温泉旅行」のチラシを終始離さず持っている行動を見て、「温泉旅行を計画している」と勘違して、浦安の町中がざわめき出す。ここまでの展開はいつも通りだが。
今回、意外だったのは、序盤で、花丸木くんの話を持ち出して、家族の「思い出旅行」と、か~るく癒し系のオチをつけたこと。
前回で、順子の子どもたちへの愛情の深さをたっぷり描いたからこそ、敢えて花丸木くんは「いずれ」とした “家族水入らず” の大切さが伝わった。ホント、これだけドタバタとやっているのに、今回は序盤で “ホームドラマらしさ” を投入したのは意外だったし、良かったと思う。
視聴者を楽しませようとする気持ちが、ビシバシと伝わった
CMを跨いだら、「伊豆箱根温泉旅行」のチラシが「沖縄旅行」のパンフレットへグレードアップしているなんて、本当に面白い。その上、「ナンクロないか~」を「なんくるないさ!?」を聞き間違えるなんて、良くこんな脚本が思いつくものだ。
そして、これまでの全キャラ総動員で旅行のグレードアップを描いて、今度は、「米サンタモニカに行く」ってことに!? 今回も水野美紀さんの演技が炸裂した上に、編集も細かく気合が入っており、本気でくだらないドラマを創って、視聴者を楽しませようとする気持ちが、ビシバシと伝わった。
「サンタモニカ」だけで、ここまで作り込むとは恐るべし!
「ばかげんなしのテカンス!」とか、「サンタクロースモニカ!」とか面白過ぎる。そして、「サンタモニカ」を連呼するだけで、これまで登場したゲストキャラも総出演って感じ。これ、事前に第11話の脚本が完成していないと撮影出来ない。
なるほど、きっと本作は撮影開始時点で全話の脚本は仕上がっていて、撮影だけが残っていたから、大沢木家の「本家」が無くなって「新本家」になっても、話数を減らさずに撮影を敢行出来た、と言うか敢行するしか無かったのかも知れない。いずれにしても、「サンタモニカ」だけで、こんなに面白く作り込むとは、『浦安鉄筋家族』恐るべし!
ゆみが愛煙家で、愛煙家との別れを惜しむシーンが秀逸!
公園のシーンで、大鉄に言いたい放題言った順子が、口を押えて泣くシーンが凄く感動的で、そこへサンボマスターの『忘れないで』のイントロが被って、どう展開するのかと思いきや、ここも本当に意外な展開。ファミレス「べーやん」で、いつものように大鉄が仲間たちとタバコをバカスカ吸うのかと思いきや…
健康増進法の改正で「店内全面禁煙」へ。大鉄たちを毛嫌いしていた店員・麻岡ゆみ(松井玲奈)が、以前から本部に全面禁煙を指示されていたが、それを押し返していたことが分かり、更に「楽しかったです それなりに」と言ったのも良かった。
更に、大鉄が “時代の変化” に対して「チッ くだらねえ…」と腐るのも、ちょっと社会風刺的な要素になってグッと来た。そして、江戸紫桃代 (アジャコング)が運転するパトカーに20キロオーバーで追跡される大鉄のタクシーで終わるかと思いきや、実は、ゆみも愛煙家で、愛煙家の大鉄らとの別れを惜しむシーンが入るとは! 今回の脚本と演出は凄過ぎる。
しっかりと"ホームドラマのツボ"を描くのが素晴らしい!
パトカーの追跡が、今度は『西部警察』ならぬ『鉄筋警察』に。他局ドラマの完全なパクリをミニチュアで再現したのはお見事。実写とミニチュアの切り返しも楽しかったし、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』へのオマージュからの、第1話への “バック・トゥ”、タイムスリップからのタイムパラドックスへ話が展開していくアイデアも面白かった。
正に “何でもアリ” なのに、しっかりと “ホームドラマのツボ” である、家族が一緒に暮らすことの大切さをしっかりと描いたのは素晴らしい。
あとがき
如何にも本作らしいタイムパラドックスの世界は、いよいよ最終回に結末は持ち越しですね。どのような結末になるのか楽しみです。
こんな情報がありました。
千葉・浦安で「浦安鉄筋家族展」ドラマの名シーン思い出す小道具など展示
浦安市郷土博物館で、9月30日まで開催されているそうです。千葉県内なので行ってみようかな。
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