アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋 (第10話・2020/9/17) 感想

フジテレビ系・木曜劇場『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(公式)
第10話『薬剤部はバラバラになった』の感想。
なお、原作の荒井ママレ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師 葵みどり」(漫画)は、第1巻のみ既読。
清野(田中圭)の入院が決まり、薬剤部へ報告にやって来る。清野の治療薬選びに頭を悩ませるみどり(石原さとみ)は、七尾(池田鉄洋)からある薬の資料を提示される。だが、その使用には難題が山積していた。一方、胸痛で運ばれた患者・丸岡が清野と同室に。丸岡は生活の不安から、みどりとくるみ(西野七瀬)の服薬指導にかみつく。後日、みどりは清野に薬の説明をするが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:荒井ママレ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師 葵みどり」(漫画)
脚本:黒岩勉(過去作/僕のヤバイ妻、ストロベリーナイト、モンテ・クリスト伯、グランメゾン東京)
演出:田中亮(過去作/医龍、BOSS、コードブルー3、コンフィデンスマンJP) 第1,2,5,7,10話
相沢秀幸(過去作/グッド・ドクター、トレース~科捜研の男~、モトカレマニア) 第3,4,6,9話
高橋由妃(過去作/シャーロック特別編{演出補}) 第8話
音楽:信澤宣明(過去作/義母と娘のブルース、映画「ニセコイ」)
主題歌:DREAMS COME TRUE 「YES AND NO」(ユニバーサルシグマ)
既に西野七瀬さんがクランクアップしているから…
既に、最終回直前になっているし、既に西野七瀬さんがクランクアップしているから、どうのこうの言ってもしょうがない。それに、いつも複数の患者の案件を扱うのも、もはや本作の “お約束” だから、清野(田中圭)の案件だけに絞り込んだ方が良いのに、と言ってもしょうがない。
「薬剤師ドラマ」で患者の薬価の負担を描いたのは良かった
ただ、今回については、清野の案件以外に、 心筋梗塞で搬送され入院中の丸岡(近藤公園)のことを描いたのは、「薬剤師のドラマ」として個人的に評価したい。それは、私自身が、20歳代の頃から一生飲み続けなければいけない複数の薬を毎日飲んで生きているから。
命に関わるような大病の治療薬ではないが、それを飲んでさえいれば、普通に食生活などさほど気にせず生活できる。だから、薬の値段は1円でも安い方が助かる。私もジェネリック医薬品がある薬剤は全部切り替えている。まあ、コロナ禍で収入が激減している今は、担当医に薬価の安い薬の組合せで薬の種類自体を減らせないかも相談実施している。
そんな処方箋を「かかりつけ院外薬局」に持って行くと、薬剤師さんは処方箋を見て、医師と私の意図をすぐに察知して、「この調剤はいつ頃までと言われましたか?」と聞いて来た。その瞬間、このドラマのことが頭に浮かんだ。だから、本来は必要のない丸岡の薬価エピソードではあるが、「薬剤師ドラマ」として取り込んだのは、私は意味があると思う。
「薬剤師ドラマ」で治験承認の過程が描かれたのも良かった
更に、治験に関してだが。私も生死に関わるような規模ではないが治験にも参加したことがある。だから、今回で描かれた治験が承認されるまでの過程が描かれたのは興味深かった(だた、どこまでリアルかは本作だから分からないが)。
やはり、治験に参加してくれる患者さんがいてこそ、新薬が承認されるわけで、その過程を、きちんと、反対意見も描いた上で、みどり(石原さとみ)を必要以上に出しゃばらせずに、七尾(池田鉄洋)を活用して描いたのも悪くない。
「患者の病院からの脱走」を定型するのは良くない
但し、どうのこうの言ってもしょうがないと前段で断った上で書くが、どうして、「患者の病院からの脱走」まで本作の “お約束” にしてしまうのか…とは思う。
第8話あたりから、ぎりぎりの線で、やっと薬剤師だけがのさばる萬津総合病院と言う設定が薄まって来たのに、「患者の病院からの脱走」をやってしまうと、結局、再び、「萬津総合病院は、医療従事者が積極的に協力して患者管理にも問題がある」と「萬津総合病院は、末期的な看護師不足に陥っており、病院内に多数の看護師の姿はない」と言う設定が目立ってしまうではないか?
墓参りを台詞に盛り込めば「患者の脱走」をやらずに済んだ
清野の亡くなった母で、萬津総合病院の元薬剤師だった清水佐緒里(田中美里)とみどりのエピソードを盛り込みたいのは分からなくもないが。
どうしてもやりたいなら、みどりに「今日は、お母さまの命日ですね」とでも清野に言って、病室シーンから画を変えたいなら「気分転換に屋外に出てみませんか?」と促して、病院の敷地内の屋外へ移動してから回想シーンに入って、「今年は私に清野さんの分もお墓参りさせて下さい」で締めれば良かっただけでは?
やはり、「患者の病院からの脱走」を本作の “お約束” にしてしまうは、「薬剤師のドラマ」以前に「医療ドラマ」として、どうかと思う。
「患者の未来ヒストリー映像」が「2年後」なのには驚いた!
そして、いつもエンドクレジットを利用した「患者の未来ヒストリー映像」が、ナント「2年後」だったのには驚いた。
更に、急性骨髄性白血病で、中学生の頃から萬津総合病院に入退院を繰り返している簑島心春(穂志もえか)が、心春の退院から「2年後」に夢を叶えて、萬津総合病院での臨床研修に参加する大学の薬学部の学生として再登場した。さて、どんな最終回になるのか。
とにかく、「患者の脱走」だけは抜きにして、薬剤師の存在意義をきちんと描く最終回にして欲しい。
あとがき
「患者の脱走」以外は、それほど気になりませんでした。と言うか、もうリアルな病院との差異について慣れっこになったと言うのが正しいでしょうね。最終回、有終の美を飾って欲しいです。医療従事者の妻を持つ夫として、そして、コロナ禍の今だからこそ、グダグダな医療ドラマで終わらないで…
心筋梗塞で搬送され入院中の丸岡(近藤公園)の奥さん・丸岡彩乃 役が、元AKB48の宮澤佐江さんでした。クレジットを見るまで気付きませんでした。懐かしかったです。
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