未解決の女 警視庁文書捜査官(Season2) (第7話/最終回15分拡大・2020/9/17) 感想

テレビ朝日系・木曜ドラマ『未解決の女 警視庁文書捜査官(Season2)』(公式)
第7話/最終回15分拡大『影の斜塔・後編』の感想。
なお、原作の麻見和史「警視庁文書捜査官(全7巻)」(角川文庫/KADOKAWA)は既読。
※[読書] 警視庁文書捜査官 (麻見 和史/著・KADOKAWA) 感想
失踪中の刑事・富野(市原隼人)が6係に電話してきて、朋(波瑠)に重要書類を渡したいと告げた。そこで電話を受けた古賀(沢村一樹)が会いに行ったところ、富野は書類も渡さずに想定外の行動に出る。一方、岡部(工藤阿須加)は、朋に富野の捜索を命じている参事官・小野塚(筧利夫)が、自ら富野の恋人・貴子(北乃きい)に接触するのを目撃。さらに、6係の面々は、富野が持ち出したのが10年前の冤罪事件の証拠資料であると知る。朋と一緒にその事件を洗い直すことにした理沙(鈴木京香)は、事件の‘黒幕’に思い当たる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
当blogは、原作と映像化作品は原則として比較しない立場
まず、私は原作となった小説全7巻を既読。しかし、私はドラマに限らず、作品には最適なメディアがあると思っている。小説だから面白い作品もあれば、漫画だからこその表現を上手に活かした作品もある。従って、基本的に(結果的に原作と言わざるを得なくなった)小説や漫画と、映像化されたテレビや映画も比較しない立場であることを表明しておく。※毎回テンプレです。
原作:麻見和史麻見和史「警視庁文書捜査官(全7巻)」(角川文庫/KADOKAWA)
脚本:大森美香(過去作/未解決の女1、聖女、あさが来た) 第1,2,3,4,5,6,最終話
本村拓哉(過去作/民王スペシャル~新たなる陰謀~(脚本協力)) 第3話
演出:田村直己(過去作/未解決の女1、ドクターX[1~5]) 第1,6,最終話
樹下直美(過去作/未解決の女1、不機嫌な果実、奪い愛,冬) 第2,3,5話
本間美由紀(過去作/未解決の女SPの助監督) 第4話
音楽:村松崇継(過去作/だんだん、昭和元禄落語心中、竜の道 二つの顔の復讐者)
主題歌:いきものがかり「きらきらにひかる」
本当に普通の刑事ドラマとしては良く出来ていた
ドラマの感想に、「波瑠ちゃんが好きだから」とか「京香さんが素敵」とか書いたり言ったりしながら、本作を楽しめる人は “ひとまず” 別にして…
前回の感想で書いた通り、映像はきれいだし、カット割りや照明も丁寧に施されて、映像的に美しい刑事ドラマと言える。また、ストーリー展開も、二転三転に捻りがあって、刑事ドラマとしても悪くない。また、レギュラーの登場人物だけでなく、多めのゲスト登場人物も、個々の役割分担が整理整頓され個性も描いた。
前編よりも後編の方が、伏線やミスリードもしっかり役割を果たして、本当に普通の刑事ドラマとしては良く出来ていた。
最大の問題は「文書捜査官」が、ほぼ意味が無くなったこと
ただ、最大の問題は「文書捜査官」が、ほぼ意味が無くなったこと。優秀な鑑識係なら気付けそうだが、流石にそれをやっては元子もないが、でも、国木田(谷原章介)ならこの程度の推理は出来たのでは? そのための援軍なわけだし。
結局、前後編で描いたのは、復讐劇と人情話をくっつけた普通の刑事ドラマ。これなら、前後編にせず「最終回2時間スペシャル」で良かったのに…
『警視庁・捜査一課長』から流れて来る視聴者を意識し過ぎ
やはり、何と言っても『1』よりも、圧倒的に「文書捜査官」である必要性がなくなったのが、『2』が面白くなくなった原因ではないかと思う。
恐らく、本作の視聴者が全放送時間の『警視庁・捜査一課長』から流れて来る刑事ドラマ好きなファミリー層が多いことから、『1』より『2』はお子ちゃま向けに、内容や展開をやや大袈裟にして分かり易くし、演出もコミカルな要素を増やしたのが敗因(視聴率的には成功しているようだが)ではないだろうか。
その結果、難題を解く「文書捜査官」が目立たなくなり、誰でも解ける文字が関係する事件になり、更に賑やかさのためにゲストを増やして、大声で張り合うみたいな劇画チックなドラマになったのが、『1』のファンには裏切られた思いに繋がったのだろう(少なくとも、私は、そう思った)。
あとがき
原作は面白いです。ただ、ドラマ版は未解決事件と現在進行形の事件と言う関係」を描いていますが、原作は「解決済み事件と現在進行中の事件」なので、脚本家の原作からの変換が下手だった…と言う感じに、原作既読の私には思えました。やはり、もっと登場人物を減らして、「文書捜査官」を強調するべきだったと思います。
原作を読んだものとして、また、『1』が面白かっただけに『2』を期待しただけに残念な続編でした…
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