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連続テレビ小説「エール」 (第69回・2020/9/17) 感想

連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・連続テレビ小説『エール』公式サイト
第14週『弟子がやって来た!』の 第69回の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。

【告知】個人的なことですが、10月以降も元のように仕事が動き出しそうにないので、毎朝起きると辛いです。従いまして、『エール』の感想は、出来るだけ前向きな内容に書くことにします。もちろん、「ここをこうした方が良かった」と言うのは書くつもりですが、済んだことに、あれこれ言っても、虚しさが募るだけですので… ※暫く“テンプレ”です。


なかなか曲が書けないうえに、梅(森七菜)につい正論を言って怒らせてしまって落ち込んだ五郎(岡部大)は、鉄男(中村蒼)のおでん屋で飲みすぎて酔いつぶれてしまい裕一(窪田正孝)に連れて帰られる。そんな五郎のことが、梅は気になって仕方がない。相談した久志(山崎育三郎)から、その気持ちは「恋だよ」と言われ、「心を裸にして、ぶつかるしかない」とアドバイスされた梅だったが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

●原案:林宏司 ●作:嶋田うれ葉 ●演出:松園武大(敬称略)

きちんと印象に残る仕掛けくらいは脚本も演出もすべき

今回のアバンタイトル、何故、夜に一つの部屋で五郎(岡部大)が寝ていて、梅(森七菜)がそばにいて水を差しだすの? と思ってしまった。

録画を見直して、そう言えば前回で梅に正論をいって怒らせてしまって落ち込んでいた五郎を、裕一(窪田正孝)が元気づけるために、鉄男(中村蒼)のおでん屋に連れて行き、五郎が酒を飲み過ぎて寝ているってエピソードの続きだったのだ。私が物覚えが悪いのは否定しない。しかし、ここに二つの問題があると思う。

一つは物覚えの悪い人でも覚えているようなエピソードが少なくて、薄めのエピソードが実に多いこと。これは、再放送を見ても気付いた通りで、全体的に印象の薄いエピソードが多いのだ。もちろん、強烈に覚えているエピソードが無いわけでは無いが。

もう一つは、せめておでん屋で酒でつぶれるか、酔っぱらって裕一と一緒に帰って来た五郎をアバンの冒頭で、なぜ1カットでいいから入れないのかってこと。それでなくても、今週は裕一と音(二階堂ふみ)の夫婦パートは少ないながらも描かれており、その上で、五郎と梅の才能の話に、五郎と梅の恋バナまで盛り込んでいる。

僅か「週5放送」の上に、全150回から全130回に放送が短縮されているのに、一向に時代が進まない。一体、これを今、描く必要があるのかと思ってしまう。だから、きちんと印象に残る仕掛けくらいは脚本も演出もすべきなのだ。

梅が相談する相手が鉄男でなく久志にしたのは正解

ただ、主題歌明けは、今週で一番良い感じだ。演出的には演者の顔のアップに頼ったカット割りも少ないし、脚本的には何となく描きたい方向も見えて来た。まっ、これが水曜日だったらべた褒めするが、あと1回しか残っていない木曜日と言うのが、残念過ぎる。とは言え、金曜日でやるよりはずっとマシだ。

まず、恋愛経験豊富そうな久志(山﨑育三郎)を登場させて、音の気持ちを「恋」だと教えた。これが、鉄男(中村蒼)だったら、「カフェー パピヨン」の希穂子(入山法子)が脳裏に浮かんで来て、梅が自分の気持ちを「恋」だと知ったエピソードが薄まったに違いない。うん、ここは上手く切り抜けた。

五郎に引導を渡すのが、廿日市なのも正しい選択

また、五郎についても、いつまでも裕一に添削されは落ち込んでの繰り返しでは、つまらない。そこで第三者の廿日市(古田新太)を登場させて、「才能なかったら 飯なんて食っていけねえぞ」と “大飯食らい” の五郎に説教をさせた。

効果音の入れ方も悪くないし、「神社の石段に座った五郎」「膝を抱え、俯く五郎」と言う副音声のトーン(声色)も、神妙な面持ちの五郎をしっかりと補強している。

梅が神社にいる五郎を見つける理由が見えて来なかった…

神社に梅がやって来た理由は分からないが、廿日市から「絶対 落とすなよ」と言われた作詞が入ったバッグを五郎が持っていないところから察すると、五郎は一度書類を届けるために古山家に帰り、落ち込んだ五郎が「近所を歩いて来ます」とか裕一か音に言って、それを聞いた梅が、あちこち探したあてに、神社で見つけたと、好意的に解釈するしかない。

いや、こう言うのが印象を薄めるのだ。石段で膝を抱えて首を打たれた五郎のカットに、梅が入って来る際に、今回は上手(画面右)からス~ッと入って来たが、ここは、遠くから走ってきた感じで「やっと見つけた」くらいの雰囲気で登場するか、逆に久志に「恋」だと言われた梅がボーっと散歩していたら、そこへ偶然に五郎がいたとか。そう言う “印象付けるようなちょっとした演出” が欲しかった。

それがないから、なんか脚本は本質に迫ろうとしているのに、演出はのんびり恋バナをやっている感じで、釣り合っていないように見える…

梅と五郎が歩く1分14秒間のワンカット長回しは良かった!

でも、褒めたい演出と演技もある。例えば、梅の「才能か…」で始まり、「文学は私の太陽なの」で終わる、梅と五郎が二人で歩きながら語らう「1分14秒間」のワンカットの長回し。

白くぼやかした背景に、ブルー系の着物を着た二人を、やや逆光気味の中を歩かせて、二人が語り合う中で、自分が抱える本質的な問題に迫って行き、まずは梅が「文学は私の太陽なの」と言う結論を導き出す。「眼前の太陽を追いかけることでなく」の台詞と、五郎が足早に梅に追いつくのも、台詞と動作がシンクロしているし。

そして、「五郎さんの太陽って何?」からの展開も、少々端折った感じは否めないが、悪いと言う程では無かった。むしろ、恋バナは、この位で引っ張るのを止めて正解だと思う。

最後の裕一と五郎の会話と別れのシーンはなかなか感動的!

朝食のシーンで、“大飯食らい” の五郎がおかわりしなかったのも、ちゃんと廿日市の説教が効いているのと繋がった。裕一の「申し訳ない」も昨夜の鉄男の「づぐだれ」と繋がった。そして、古山家を出て行った五郎。最後の、祐一と五郎のやり取りから、別れのシーンも、なかなか感動的だった。

でも、これ、むしろ恋バナ無しで、若き夢を抱く五郎と梅が、互いの夢と才能を考えて、一足早く五郎は立ち去る方が、ごちゃごちゃしなかったような。それに、久志と藤丸(井上希美)のくだりも要らなかったような…

あとがき

お笑いトリオ「ハナコ」の岡部大さんの存在感と演技力に、相当助けられましたね。あの真面目で純朴な感じは、簡単に醸し出せないと思います。とは言え、他の出演者はもちろん、今回については、脚本も演出も妙な引っ張りをせずに、しっかりと五郎のドラマにけじめをつけて良かったと思います。

と言うことは、明日は、梅と先輩作家の幸文子(森田想)にけじめをつけるってわけですね。3週連続スピンオフなんて言いたくないので、上手くまとめて欲しいです。



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Author : みっきー

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★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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