妖怪シェアハウス（第七怪/全8話・2020/9/12）感想

2020

Sep

妖怪シェアハウス（第七怪/全8話・2020/9/12）感想

テレビ朝日系・土曜ナイトドラマ『妖怪シェアハウス』（公式）
第七怪/全8話『黄泉醜女』、ラテ欄『生霊VSヨモツシコメ日本創世記の夫婦喧嘩ズバっと仲裁するで』の感想。

失敗体験を童話にし、懸賞に応募すると決めた澪（小芝風花）の周囲に不穏な気配が。‘座敷童子’詩子（池谷のぶえ）の不在時は災いが起こるらしい。だが水岡（味方良介）は‘生霊’の仕業と指摘。原島（大東駿介）の離婚に関係があるとにらむ沼田（大倉孝二）らは夫婦問題に詳しい‘ヨモツシコメ’の志子（峯村リエ）に協力を頼む。やがて、志子は澪の不調を心配する原島の元に現れ…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

原作：なし
脚本：西荻弓絵（過去作/民王、女囚ｾﾌﾞﾝ､ﾘｰｶﾞﾙ･ﾊｰﾄ） 第1,2,3,5,7話
　　　ブラジリィー・アン・山田（過去作/東京ｾﾝﾁﾒﾝﾀﾙ､ｻｲﾚﾝﾄ･ｳﾞｫｲｽ） 第4話
　　　綿種アヤ（過去作/不明） 第6話
演出：豊島圭介（過去作/ﾏｼﾞすか学園ｼﾘｰｽﾞ､特捜9 season2） 第1,4,6話
　　　山本大輔（過去作/おっさんずﾗﾌﾞ1､映画おっさんずﾗﾌﾞ） 第2,3,5,7話
音楽：井筒昭雄（過去作/民王､99.9､ﾄｸｻﾂｶﾞｶﾞｶﾞ､病室で念仏を唱えないでください）
主題歌：miwa 「DAITAN!」（ソニー・ミュージックレコーズ

脚本が西荻弓絵氏に戻り、作品全体が息を吹き返した!

第七怪を見て明らかになったのは、やはり脚本家の力量で作品は如何様にも変わると言うことだ。やはり、脚本が本作のメインライターである西荻弓絵氏に戻ると、作品全体が息を吹き返したように面白くなった。

褒めるべきは、ゲスト妖怪の逸話の盛り込み方の秀逸さ

やはり、褒めるべきは、ゲスト妖怪の逸話の盛り込み方の秀逸さだ。黄泉醜女（ヨモツシコメ）と言う、ややマイナーな妖怪の逸話を例の紙芝居風アニメで分かり易く説明。出番も序盤から登場させずに、意外と時間が経過させてから登場させることで意外性も出る。

その上、まるで当て書き（かも知れない…）が、演者である峯村リエさんのキャラクターを余すことなく活用して、レギュラー妖怪との差別化も成功した。やはり、ゲスト妖怪を使う回は、この位に慎重、且つ大胆に使って欲しいものだ。

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面白さの中にシリアスを巧みに盛り込み、完成度も高かった

また、レギュラー妖怪含めて、水岡（味方良介）や原島（大東駿介）、そして、澪（小芝風花）のキャラも個性が脚本上できちんと描き分けられているから、演出もノリノリと言う感じ。明らかにアドリブだと想像できるカットも、面白いから採用されたのだろう。

それに、面白いだけでなく、シリアスな部分とのメリハリもしっかりつけてあるから、ドラマ全体の完成度が高くなった。

「澪の妖怪化」で、最終回のための"盛り上げ"も成功

更に、どうして、ここまで澪の恋バナを引っ張るのかと思いきや、「澪の妖怪化」を止めるために恋バナが必要だったと言うわけか。最終回でなく、最終回の直前回の終盤で、しっかりと尺を使い、水岡の父で山伏の衛（福田転球）を登場させて「澪の妖怪化」を説明したことで、最終回のための “盛り上げ” も上手くいったと思う。

あとがき

昨日の昼に放送された、テレ朝系『中居正広のニュースな会』に番宣ゲストで、小芝風花さんが出演されていたので、かなり気合の入った内容ではないかと期待しましたが、正に期待通り、いや、前回が前回だっただけに期待以上の仕上がりでした。

一気にモテキが到来した澪が、最終怪でどうなるのか？楽しみです。

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