まさか「MIU404」と「博士が愛した数式」が繋がり、更に「アンナチュラル」にも繋がる!? ※追記あり
星野源&綾野剛「MIU404」役名の秘密初解禁
本放送の時は、毎回たくさんのコメントや、Web拍手を頂き、ありがとうございました。もう、最終回から1週間が経ち、未だに “ロス状態”で、暇があるとついつい見てしまうのが『MIU404』の録画です。観る度に新たな発見があって面白い作品です。そんな時に、下記の記事をネットで見つけました。
星野源&綾野剛「MIU404」役名の秘密初解禁 ネット上の考察は「惜しい」 - モデルプレス
https://mdpr.jp/news/detail/2217035
今回の「MIU404」に出てくる主役2人のキャラクター名には共通点があるようで、ネット上の考察にも「惜しい」と触れつつ「実は、由来は数学の話で。(星野演じる)一未は数字の“1未満”で、(綾野演じる)伊吹藍の藍は“虚数のi”だったんです」と明かした野木。
(中略) 野木は「つまり、数学で虚数って“i”って言うんですけど、それが1に満たない数字というか。だから、藍と一未は両方同じような意味合いなんです」と続けて解説した。
持論「素晴らしい脚本家は数学的な思考回路が必要だ」説
なるほど。流石に、二人の主人公のキャラクター名の由来を掘り下げたことはありませんでした。でも、この脚本家・野木亜希子氏の発言を聞いて、たまに私がブログに書く、「素晴らしい脚本家は数学的な思考回路が必要だ」と言う説が裏付けられたと思います。
私がそう唱えるには理由があります。それは、脚本は映像作品を作る上で最も大切な「設計図」であるから、数学的な論理を伴って構築される必要があると思っているからです。そして、数学的な根拠と論理展開があるから、深読みしたり、考察したりする楽しみが、その映像作品に備わるのです。
「藍と一未は両方同じような意味合い」と言うこと
さて、『MIU404』の二人の登場人物が、星野源さんが演じた志摩一未(しま かずみ)と、綾野剛さんが演じた伊吹藍(いぶき あい)であり、その名前の由来に、志摩には「1に満たない」を意味する「一未」、伊吹には「虚数(数学上は「i」と書く)」から「藍」としたこと。そして、「藍と一未は両方同じような意味合い」と言うことが分かりました。
数字には、「有理数」「無理数」「虚数」の3種類がある
そこで、数学とドラマや映画が大好きな私が、「虚数」から『MIU404』を深掘りしてみました。少し数学の小難しいお話なりますが、少しお付き合いください。数学に於ける数字には、「有理数」、「無理数」、そして「虚数」の3種類があります。
超簡単に説明しますと。「有理数」とは、分数の形で表すことが出来る数。無理数とは、分数の形で表すことが出来ない数。虚数とは、2乗した値がゼロを超えない実数になる複素数で、虚数単位 i = √?1 を用いて表します。因みに「複素数」とは、皆さんが普段使っている「1」や「5」といった実数と「i」 や「5i」と言った虚数を組み合わせたものです。
小難しい数学のお話が、小説と映画『博士の愛した数式』
このような、小難しい数学のお話がストーリーの主軸になった日本映画が存在します。それが、小川洋子氏による日本の小説『博士の愛した数式』を原作とした同名の日本映画です。2006年1月21日に公開されました。
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ストーリーは、 80分しか記憶が持たない元数学者「博士」の生活を、その「博士」の家に、 家政婦紹介組合から派遣された「私」の一人称視点で描かれる感動のヒューマンドラマです。博士を寺尾聰さんが、杏子(私)を深津絵里さんが好演したことでも話題になりました。
「オイラーの公式」と『MIU404』の世界観が繋がるような
この映画の中で最も印象的なシーンと言っても過言でないのが、(ネタバレしません)「博士」が「オイラーの公式」を用いて、とある人間関係を説明するシーンです。そう、タイトルになっている「博士が愛した数式」は、この世で最も美しいとされる「オイラーの公式」です。原作者の小川洋子氏は、以下のように映画のシーンを書かれています。
果ての果てまで循環する数と、決して正体を見せない虚ろな数が、簡潔な軌道を描き、一点に着地する。どこにも円は登場しないのに、予期せぬ宇宙から π が e の元に舞い下り、恥ずかしがり屋の i と握手をする。彼らは身を寄せ合い、じっと息をひそめているのだが 一人の人間が1つだけ足し算をした途端、何の前触れもなく世界が転換する。すべてが0に抱き留められる。
どうです? 「予期せぬ宇宙から π が e の元に舞い下り、恥ずかしがり屋の i と握手をする」と言う表現。『MIU404』になぞらえると、「予期せぬ場所から志摩が4機捜の元に舞い降り、恥ずかしがり屋の伊吹と握手する」、「一人の人間が1つだけスイッチを入れた途端、何の前触れもなく世界が転換する」と受け取るのは、強引でしょうか?
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ここから追記
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【追記 2020/09/10 15:30】
また、「すべてが0に抱き留められる」と言う部分は、最終回のサブタイトルである『ゼロ』にも通じると思います。更に「ゼロ=0」は「○(丸)」と解釈すれば、全ての連ドラの最終回が、丸く収まる結末ばかりではない「ない=ゼロ」と言う “普通の連ドラの最終回へのアンチテーゼ” にもなっているようにも思います。
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ここまで追記
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更に、映画の中では、「博士」が「オイラーの公式」を説明することで、「この世は、理解できないもの同士が、バランス良く混在し成立している」と言うことを謳っています。ここも、『MIU404』の世界観に通じませんか?
流石に、『アンナチュラル』まで繋げるのは強引ですね
そして、私の深掘りは、まだまだ続きます。次は、『博士が愛した数式』が『MIU404』の世界観を通して、『アンナチュラル』の世界観へ繋がることを説明します。
野木亜紀子氏が手掛けた2018年1月期ドラマ『アンナチュラル』への出演が決まった2017年12月の女優・石原さとみさんは、2月から3月に公演された舞台『密やかな結晶』に出演します。その舞台の原作を書かれたのが、小川洋子氏。
どうです? 流石に、ここまでは強引でしたね。でも、「素晴らしい脚本家(作家と広域に解釈して頂きたい)は数学的な思考回路が必要だ」と言う説は、まんざらハズレではないですよね。
「虚数」に興味を抱いた方は映画『博士が愛した数式』を!
「虚数」と言うものに興味を抱いた方、もしもまだ『博士が愛した数式』を読んだり観たりしていなかったら、一度ご覧になってみて下さい。私は、原作も映画も読んで観ましたが、映画の方が原作に描かれていない部分を深掘りして描写されているので、映画『博士が愛した数式』をご覧になるのをおすすめします。
あとがき
伊吹藍の名前が「虚数(i)」から名付けられたのには気付きませんでした。まだまだ、『MIU404』も深掘りできそうですね。
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【これまでの感想】
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