レンタルなんもしない人 (第9話・2020/9/9) 感想

テレビ東京系・ドラマホリック!『レンタルなんもしない人』(公式)
第9話の感想。
なお、原作のレンタルなんもしない人「レンタルなんもしない人のなんもしなかった話」(書籍)と、原作協力のレンタルなんもしない人「〈レンタルなんもしない人〉というサービスをはじめます。」(書籍)は未読だが、原作者のドキュメンタリー番組等は視聴済み。
レンタルさんこと森山(増田貴久)の元に、OLの知世(土村芳)から依頼が舞い込む。大好きな恋人ののろけ話を聞いてほしいという。依頼を了承したレンタルさんは、恋人が優季(古川琴音)という女性だと聞き、驚く。同性同士の恋愛で、時に他人の悪気のない言葉にモヤモヤしてしまうという。レンタルさんが2人のマンションへ向かうと、部屋には泥酔した優季がいた。次の日、また知世から連絡が入る。一方、レンタルさんの‘アンチ活動’をする神林(葉山奨之)は、会社でミスをして部署を異動することになり…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:レンタルなんもしない人「レンタルなんもしない人のなんもしなかった話」(書籍)
原作協力:レンタルなんもしない人「<レンタルなんもしない人>というサービスをはじめます。」
脚本:政池洋佑(過去作/マッサージ探偵ジョー、絶対正義、ミス・シャーロック) 第1,2,3,4,7,8話
本田隆朗(過去作/ヒガンバナ~警視庁捜査七課~、ハル~総合商社の女~) 第5,9話
竹川春菜(過去作/不明) 第6話
演出:草野翔吾(過去作/びしょ濡れ探偵) 第1,2,5話
タナダユキ(過去作/昭和元禄落語心中) 第3,4話
棚澤孝義(過去作/半沢直樹、砂の塔) 第6,7,8話
進藤丈広(過去作/映画「青の生徒会 参る! season1」) 第9話
音楽:加藤久貴(過去作/びしょ濡れ探偵 水野羽衣)
主題歌:NEWS 「ビューティフル」(Johnny's Entertainment Record)
5/28の第8話以来、約3か月半ぶり。お帰りレンタルさん
5月28日の第8話以来、約3か月半ぶりの『レンタルなんもしない人』の第9話は、珍しく、いつもは夜のシーンに登場する謎のホームレス・金田(古舘寛治)が昼間にいるシーンから始まった。
そして、レンタルさんこと森山(増田貴久)が、金田と一緒に例の雑誌「ベターライフ」を売っている。どうやら、また金田に騙されて広告塔にされたそう。何気ないシーンだが、これまでの森山と金田の “騙し騙されエピソード” が森山の台詞に盛り込まれて、3か月半ぶりだから、それだけでちょっぴり嬉しくなった。
「赤色と青色のアイテム」を印象的に使った演出が良かった
さて、今回は、第9話にして本作初担当の進藤丈広氏が演出だ。最初に今回の依頼人であるOLの知世(土村芳)の部屋も、所々に「赤色と青色のアイテム」が飾ってあり、知世が森山と待ち合わせをしている喫茶店にも、所々に「赤色と青色のアイテム」が飾ってあった。
ちょっとボーイッシュで地味目な服装の知世と「赤色と青色のアイテム」の相性から、何となく同性愛の恋バナの雰囲気を漂わせる演出だろうか。なかなか面白いアイデアだと思う。
知世が手帳のメモを見ながら"のろけ話"をするのがいい感じ
大好きな恋人ののろけ話をきいて欲しいと言う依頼。その恋人が優季(古川琴音)と言う女性だと聞き、驚く増田貴久さんの表情が、とても印象的。知世がレンタルさんに話したい “のろけエピソード” を手帳へ箇条書きしてあって、エピソード毎の写真を見せながら話すのが、なんかいい感じ。
そして、今朝のホワイトボードの写真を見せようとするが、写真を撮るのを忘れて、自宅まで見に来て欲しいと言うことになり、マンションへ向かうが、部屋には泥酔した優季がいて、この日の依頼はこれにて終了。
ほんわかしたムードの森山と沙紀の夫婦を見てるのが好き
森山が自宅に帰ると、妻の沙紀(比嘉愛未)がイラストを描く仕事を始めると言う。貯金がなくなりそうだから、働き出そうと言うわけだが、それを直接言わずに、好きなことを仕事として始めようと告げる沙紀って、いい奥さんだなぁといつも思う。そして、コーヒーを入れて妻を支える森山も。
やはり、ガツガツした夫婦より、ほんわかしたムードの夫婦を見てるのが好きだ。
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知世と優季こそが"群れからはぐれたゾウ"の苦しみを抱える
翌日、知世から優季が行方不明になったと連絡があり、再び知世の部屋へ向かったレンタルさん。
知世と優季の回想シーンにも「赤色と青色のアイテム」として公園のゾウが強調された。「群れからはぐれたゾウ」と言う優季の喩えが、同性愛の二人が、世間と言う “群れ” から外れた存在で、その “群れ” から言われた感じの悪い言葉を “地雷” と喩え、それが二人だけの苦しみでもあり、愛でもあると言うことだと思う。
"赤色と青色のアイテム"は、"二人の日常の中の些細な幸福"
そして、日常の些細なしあわせの描写の中に、「赤色と青色のアイテム」として二人の色違いの眼鏡で表現された。なるほど、今回に於いて、「赤色と青色のアイテム」は「二人の日常の中の些細なしあわせ」そのものだと言う演出だったのだ。こう言う演出って、映画的でさり気なくて私が好きな演出だ。
知世の人生の喜びは"かわいい"が同じ価値観の人といること
また、「かわいい」が二人の共通項。そして知世は「東京の中心で愛を叫んで来た」と、国分寺の公園に行って来たと話す。すると、レンタルさんが「かわいいですね」と。なるほど、知世は「かわいい」と言うモノの価値観が一緒の人といることが人生の喜びなのだ。
そして、レンタルさんも、遅ればせながらその仲間に加わった。地雷を怖がり怒るよりも、「かわいい」を考えていこうと決めた知世の清々しい表情が印象的だった…
あとがき
序盤で登場した高校時代の友人に、知世がカミングアウトしたことも描かれましたね。更に、冒頭での金田の「東京の中心地」と言う台詞と「国分寺駅 200m先→」の看板も見事にリンク。でも、いつもの場所に、夜、金田がいなくなりました。一体どうしたんでしょう?
とにかく、短編映画を見終えたような、人の心の機微の動きを、優しくホンワカと描いた第9話、なかなか良かったです。そして、増田貴久さんが醸し出す優しい雰囲気が、コロナ禍の今の私を最高に癒してくれました。
レンタルさんのアンチである神林(葉山奨之)が、仕事のミスを原因に営業部からイベント事業部に飛ばされた。両親と兄に強烈なトラウマを抱えている神林と優季が、国分寺の公園で出会っていたのですね。神林、ほんと嫌なやつ…。ここ、強調して描いて欲しくないなぁ。
久し振りのレンタルさんを見て嬉しくなり、長文の感想になってしまいました。最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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