アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋 (第8話・2020/9/3) 感想

フジテレビ系・木曜劇場『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(公式)
第8話『最後まで看る』の感想。
なお、原作の荒井ママレ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師 葵みどり」(漫画)は、第1巻のみ既読。
医薬品情報を管理する「DI室」責任者の薬剤師・荒神(でんでん)が休暇を取る中、みどり(石原さとみ)は小野塚(成田凌)と一緒に在宅医療に特化した地域の調剤薬局へ研修に行く。2人は早速、在宅医療現場の仕事の多さを目の当たりに。さらに、がんの終末期という患者の家に向かったみどりらは、意外な人物と遭遇する。患者と家族が向き合う現実に小野塚が思い悩む一方で、人手不足の調剤室には瀬野(田中圭)が救急と掛け持ちで入ることに。瀬野は、くるみ(西野七瀬)が担当するアレルギー患者の来院頻度が気に掛かる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:荒井ママレ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師 葵みどり」(漫画)
脚本:黒岩勉(過去作/僕のヤバイ妻、ストロベリーナイト、モンテ・クリスト伯、グランメゾン東京)
演出:田中亮(過去作/医龍、BOSS、コードブルー3、コンフィデンスマンJP) 第1,2,5,7話
相沢秀幸(過去作/グッド・ドクター、トレース~科捜研の男~、モトカレマニア) 第3,4,6話
高橋由妃(過去作/シャーロック特別編{演出補}) 第8話
音楽:信澤宣明(過去作/義母と娘のブルース、映画「ニセコイ」)
主題歌:DREAMS COME TRUE 「YES AND NO」(ユニバーサルシグマ)
これまでは、薬剤師も病院も不自然さがやたらと目立った
これまでの本作は、「主人公の目の前で患者が都合良く倒れて…」から始まって、あり得ない位に主人公・みどり(石原さとみ)が患者へ過剰に関わった。
また、本作の舞台である萬津総合病院は、「医療従事者が積極的に協力して患者管理にも問題がある」と「末期的な看護師不足に陥っており、病院内に多数の看護師の姿はない」と言う設定を活かしまくって、病院薬剤師が院内・院外で自由奔放に大活躍と言う展開だった。
時に、薬剤師や薬局の現実的な問題提起はリアルだった
「フィクションのドラマだから」と自分を強引に納得させたり、「少しでも薬剤師の仕事が視聴者に知られることは良いこと」と納得させたりもしてきたし、所々は、薬剤師や薬局が抱える現実的な問題提起などは異様な程にリアルに描いたりと、今一つ統一感に掛ける薬剤師ドラマだった。
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今回は「主人公の目の前で患者が都合良く倒れて…」を排除
しかし、今回は「院内薬局の薬剤師が勝手に院外に飛び出す」と言う設定を裏手にとって、最初から、主人公は小野塚(成田凌)と一緒に在宅医療に特化した地域の調剤薬局へ研修に行くと言う設定にした。このことで、最初の難関 「主人公の目の前で患者が都合良く倒れて…」を排除した。
「何が何でも主人公が大活躍!」な展開も薄まった
また、物語全体を、レギュラーの登場人物の一人である医薬品情報を管理する「DI室」責任者の薬剤師・荒神(でんでん)の私生活を中心に据えて、そこへ主人公を関わらせると言う展開になった。そのことで、次の難関である「何が何でも主人公が大活躍!」な展開が薄まった。
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「終末期医療」「在宅医療」「訪問薬剤師」を分かり易く
更に、主人公を、本人が慣れていない終末期患者対応と言う状況下に置いたことで、これまではご都合主義過ぎた展開も、主人公が不慣れな中で頑張っている姿に見えなくもなかった。
これが、本作らしいか、面白いか… は、別の問題だが、これまでの中では、主人公の出番も活躍の抑え気味になっており、その分、「終末期医療」と「在宅医療」と「訪問薬剤師」が何であるかを、少なくとも分かり易く問題提起をして医療ドラマには、なったと思う。
くるみのフォローを瀬野がやったのも良かった
また、いつもで出しゃばり過ぎのくるみ(西野七瀬)も、担当する アレルギー鼻炎の患者・増田航平(田中幸太朗)の息子の異常に気付いて成長が見えたし、瀬野(田中圭)が先輩としてフォローするのも、みどりだと「またか!?」となるのを上手く防いだ。
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本作初担当の女性演出家が、軌道修正してくれたのかも…
本来なら、脚本家が軌道修正したのかと思うが、第8話にもなって脚本の軌道修正をするとは考え難い。
すると、この感想の投稿時点で、本作の公式サイトにもWikipediaにも記載のない演出家・高橋由妃氏(大作の演出経験もあまりない)が、この第8話で本作初担当になった。もしかしたら、この演出家の新しい風が、これまで偏向して描かれて来た薬剤師の存在を軌道修正してくれたのかも知れない。
あとがき
荒神の手品は、今回のための伏線だったわけですね、今回くらいに、みどりの活躍が抑えられて、いい感じの群像劇になっても良いかも知れませんね。最後の荒神と妻の泰子(大塚良重)の25年前の結婚披露宴から、15周年(水晶婚式)、20周年(磁器婚式)、そして妻が亡くなった未来と夫婦カップからの、25周年の記念写真の人生ストーリーも良かったです。
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