半沢直樹[2020] ([第2部] 第5話・2020/8/16) 感想
![半沢直樹[2020]](https://blog-imgs-140.fc2.com/d/m/e/dmesen/hanzawa_naoki2020_dra.jpg)
TBSテレビ系・日曜劇場『半沢直樹[2020] 』(公式)
[第2部] 第5話『悪徳政治家に倍返し! 卑劣な政府から500億を守れ』、ラテ欄『悪徳政治家に倍返し 大和田の狙い』の感想。
なお、原作の池井戸潤「ロスジェネの逆襲」(小説)、池井戸潤「銀翼のイカロス」(小説)、池井戸潤「半沢直樹3 ロスジェネの逆襲」(小説)、池井戸潤「半沢直樹4 銀翼のイカロス」(小説)は未読。
半沢(堺雅人)は、大手航空会社「帝国航空」の立て直しを任される。ところが、国土交通大臣・白井(江口のりこ)は帝国航空の改革のため「東京中央銀行」に債権を放棄するよう求めてくる。そして、白井が立ち上げた再生組織「帝国航空再生タスクフォース」のリーダー・乃原(筒井道隆)や、白井を支援する大物議員・箕部(柄本明)らが、半沢の前に立ちはだかる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:池井戸潤「ロスジェネの逆襲」(小説)
池井戸潤「銀翼のイカロス」(小説)
池井戸潤「半沢直樹3 ロスジェネの逆襲」(小説)
池井戸潤「半沢直樹4 銀翼のイカロス」(小説)
脚本:丑尾健太郎(過去作/小さな巨人、下町ロケット、ノーサイド・ゲーム) 第1,2,3,4,5話
金沢知樹(過去作/カサネ、シメシ 第5話
演出:福澤克雄(過去作/半沢直樹、小さな巨人、陸王、下町ロケット) 第1,2,3,4話
田中健太(過去作/半沢直樹、小さな巨人、陸王、ブラックペアン、下町ロケット) 第5話
松木彩(過去作/下町ロケット2018 第10話のみ、グッドワイフ第7話のみ)
音楽:服部隆之(過去作半沢直樹、ルーズヴェルト・ゲーム、下町ロケット、陸王)
今回も、分かり難い金融業界の仕組みを分かり易く描いた!
今回も、前回の感想にも書いた通り、私自身は基本的に金融に詳しくないし無頓着。しかし、本作は、ドラマの進行を妨げずに、分かり難い金融業界の仕組みを、限られた時間の中で分かり易く描こうとしていることを、今回も大いに評価したい。
第5話の内容を、金融業界に疎い私なりにまとめると…
そこで、今回から「第2部」と言うことで、今回のストーリーを私なりにまとめてみた。
まず、前回の終盤で半沢(堺雅人)が戻った東京中央銀行が大手航空会社「帝国航空」に500億円の融資(債権)をしていた。でも、帝国航空が倒産しそうなので、進政党政権が「持ち株の7割を放棄させます」と、国土交通大臣・白井(江口のりこ)が言い出した。
それを受けて、今回は、半沢らは帝国航空の保守的な体制を変えようと、神谷社長(木場勝己)に真言した。しかし、再建されるはずの帝国航空の内部にも半沢の敵がいて、それがの役員の永田(山西惇)。永田は丸岡商工とつるんで「架空発注」をしており、その資金の一部が進政党政権の政治資金に流れていた。
そして、帝国航空への融資先のメインバンクは東京中央銀行の他に、 谷川(西田尚美)が帝国航空の担当者である開発投資銀行もあって、そちらは、2,500億円も融資(債権)をしており、そこにも進政党政権の国土交通大臣・白井が「持ち株の7割を放棄させます」と、言った。ここまでが「第2部」の第1回とも言える、第5話の内容。
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実際に起きた「JALグループ再生中期プラン」を調べてみた
因みに、2009年に実際にあった「2008~2010年 JALグループ再生中期プラン」を振り返ってみると、実際にはどうだったのか? も調べ直してみた。
JALの一番のメインバンクであった日本政策投資銀行の借入金残高が2,346億円で、二番目のみずほコーポレート銀行が759億円、因みに三番手が三菱東京UFJが738億円、四番手の三井住友銀行が443億円。
当時、民主党政権が誕生した直後の2009年9月25日に、前・自民党政権が作った「JAL再建案」を当時の前原国交相が不十分だと言って、「JAL再生タスクフォース」を組織して、100名程度のチームを作った(その中に、銀行員はいなかった)。
しかし、世間や野党からは、そもそも「JAL再生タスクフォース」は大臣の諮問機関であって法的根拠が無いと言われたり、10億円もの経費がJALの資金と言うおかしな再生プランだった。そして、実際に行われたことは、事業の見直し、経営陣退陣、債権カット(自民党案では、債権カットでなく、債権を遅らせる…だった)の3つ。
もちろん、この当時の前原国交相の諮問機関「JAL再生タスクフォース」はぐちゃぐちゃになり、結果、約1か月後に「JAL再生タスクフォース」は解散し(民主党政権の最初の失敗と言われている)、「企業再生支援機関」と言う別の組織へ依頼することになり。同年10月29日に会社更生法申請により、翌年1月19日にJALは倒産し、株券は紙くずになった。
歌舞伎俳優らの"顔芸"が減り、新キャラの演技が光った!
とにかく、現実的な問題として気になるのは、情報のリークの多さ。まあ、そこがドラマとしての見せ所であり、カギでもあるから気にはなっても、ハラハラドキドキするから良いと思う。
また、前回までは歌舞伎俳優さんたちの “顔芸” が多く、そこもまた見所だったが、今回は、山西惇さんや八十田勇一さんら、バイプレーヤーと言われる俳優さんたちの演技が素晴らしかった。
今回は半沢の台詞が印象的で、半沢が前面に出て面白かった
また、これまでは、半沢の “敵側” の言動が印象的になっていたが、今回は半沢の台詞に印象的なものが多く、半沢が前面に押し出されて、正に(いや、当然か!)「半沢が主人公のドラマ」となって、更に面白味が増した。もちろん、演出家が、「第1部」の担当者から交代したのも、明らかに功を奏したと思う。
あとがき
やはり、半沢が前面に出ると面白さが、「2013年版」に似て来ましたね。さて、現実に起きた「JAL倒産」と本作を比べると、次回からは、東京中央銀行が帝国航空の融資(債権)を放棄するのかどうかの、本筋に入って行くのが楽しみでしょうがないです。
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