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[再]連続テレビ小説「エール」 (第30回・2020/8/1) 感想

連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・[再放送]連続テレビ小説『エール』公式サイト
第6週『ふたりの決意』の 第30回:村野鉄男(中村蒼)の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。

 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
【告知】個人的なことですが、8月以降も元のように仕事が動き出しそうにないので、毎朝起きると辛いです。従いまして、『エール』の再放送の感想は、出来るだけ前向きな内容に書くことにします。もちろん、「ここをこうした方が良かった」と言うのは書くつもりですが、済んだことに、あれこれ言っても、虚しさが募るだけですので… ※暫く“テンプレ”です。


川俣の教会で、音(二階堂ふみ)と幼なじみの鉄男(中村蒼)から音楽を続けるように心からお願いされた裕一(窪田正孝)は、あらためて自分の音楽の道と家族のために権藤家を継ぐ道との間で思い悩む。権藤家を訪れた裕一は、祖母の八重(三田和代)と茂兵衛(風間杜夫)の話を偶然聞いてしまう。彼らの考えを知って、自分が幸せになるために大切なことは何かに気づいた裕一はある重大な決断をする。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

●原作:林宏司 ●脚本:吉田照幸 ●演出:松園武大(敬称略)

やはり、鉄男(中村蒼)の方言には心が癒される…

さあ、遂に、中村蒼さんによる “乃木大将” こと「村野鉄男」になり切った副音声による解説の最終日。やはり、鉄男(中村蒼)の方言には心が癒される。

裕一が「喜多一」を訪れる直前の「7つのシーン」に注目!

そして、何度見ても「ここの編集は上手いなぁ」と思うのが、アバンタイトル。そして、今回の鉄男の解説が更に良かった部分を、文字で説明するのは難しいが、分かって頂きたいからやってみる。是非、一緒に付いて来てほしい。

まず、アバンで注目するのは、裕一(窪田正孝)が「喜多一」を訪れる直前の「7つのシーン」だ。まず、「シーン1」は、カメラは雷鳴と共に強い雨が降っている庭にあって、下宿の中で頭を抱えている裕一を映すシーン。「シーン2」は、前回の回想で雨の降る中で茂兵衛(風間杜夫)が裕一に傘を貸すシーン。

「シーン3」は下宿から借りた傘を茂兵衛に帰しに行く裕一。「シーン4」は道路に強く雨が降って出来た泥水の水溜まりのアップから始まる、祐一が水溜まりに倒れ込んで悔しそうな顔をするシーン。「シーン5」は権藤家で裕一が祖母の八重(三田和代)と茂兵衛の話を偶然聞いてしまうシーン。

「シーン6」が権藤家近くの道を傘も差さずにずぶ濡れの裕一が走りって、転んで水溜まりに倒れるシーン。「シーン7」は下宿に戻った裕一がハーモニカを吹くシーン。

裕一の中で"時が一瞬止まって記憶が飛んでいる"ような編集

ポイントは、「シーン3と5」の間に「シーン4」が挿入されていること。これは、「立ち聞きする」のと「土砂降りの中を彷徨う」のが、時間軸が行き来して編集されているってこと。

そして、その後の下宿に帰って、びしょ濡れのままハーモニカを拭く裕一に切り替わることで、「立ち聞きした」のと「彷徨った」のが ハーモニカを吹いている裕一の “回想” であることが分かると言う仕掛けだ。

要は、私の勝手な解釈に寄れば、裕一が出掛ける前の「シーン1と2」と、下宿に帰って来た裕一の「シーン6」の “間の出来事” は、祐一にとって忘れたい過去であり、忘れられない過去でもあり、裕一の中では “時が一瞬止まって記憶が飛んでいる” ような印象を与えるような効果を期待しての編集でないかと思うのだ。

鉄男の「裕一は、部屋の外で聞いちったんだ」がポイント

それを、少し妄想から確信に近づけてくれたのが、鉄男の解説。立ち聞きをしてしまう場面では、鉄男は「裕一は、部屋の外で聞いちったんだ」と「過去完了形」になっていた。普通なら「裕一は、部屋の外で聞いちった」と「過去形」か「過去進行形」で解説するはずなのに。

また、土砂降りの雨の中を走る裕一には、「雨の中、走ってる」ではなく「雨の中、走った」と、ここも解説の口調からすると「過去形」よりも「過去完了形」に聞こえる。この辺りの、「切ねえ音だなぁ」を含めて解説の原稿と中村蒼さんの演技力の細かさには恐れ入った。

ここまでの、2分30秒の裕一の心情の変化の描写があるから、「喜多一」でのシーンでの裕一の “強さ” が際立つのだと思う。

菊池桃子さんの演技を見て、まさの心情が見えてきた

初見の時はそれほど気に留めなかったのだが、再放送で再確認したのが、「喜多一」での裕一には一度も吃音にならないこと。

そして、裕一と一対一で話し合う母・まさを演じた菊池桃子さんの演技が、突然の裕一の言葉に驚いてはいるが、ショックを受けたようには演じてなくて、むしろ、しっかり自分の意見を言った息子と、自分が何を言っても止まらない息子の両方を見て、「裕一も、大人になったのね」と言う母親としての息子の成長を喜ぶような雰囲気なっていることに初めて気づいた。

思えば、本放送の頃は、まさにあまり良い印象を抱いていなかったから、「好きにしなさい」と突き放し、諦めたように見えていたと思う。再放送を見る価値はまだまだあるものだ。

今回はこれまで以上に"鉄男の感情"が解説に込められていた

それにしても、今回はこれまで以上に鉄男の感情が解説に込められていた。裕一が父・三郎(唐沢寿明)と抱擁する時には、「親父と抱き合うなんて、俺は、ねぇかったなぁ」なんて素敵な解説が入った。すぐに、あの魚屋「魚治(うおはる)」の店主で鉄男の父・善治(山本浩司)の顔が浮かんだ…

鉄男が、「東京の住宅街なんて、俺も初めてだ」と言った…

意外だったのは、裕一が音(二階堂ふみ)の家を訪ねて住宅街を歩くシーンで、「東京の住宅街なんて、俺も初めてだ」と言う解説が入った。ってことは、今解説している鉄男は、東京に出て来る前の鉄男ってことか?

藤堂先生(森山直太朗)の解説の時は、昌子(堀内敬子)との “結婚” は匂わせていなかったが、“好意を寄せている” ようなニュアンスがあったから、キャラクターによって、「いつの時代の人」なのかも、きちんと設定されて解説が作られているのかも知れない。本当に細かい作り込みと言って良いと思う。

やっと、音は「裏の喫茶店の名前もいいしね」に納得できた

これまた、本放送の時に流してしまっていたことに気付いちゃった。「喫茶バンブー」の裏口の向かいに、裕一たちの新居の門と玄関がある。要は、バンブー(裏口だが)と新居は “お向かいさん” と言うことになる。しかし、終盤で、中庭に座っている音は「裏の喫茶店の名前もいいしね」と言う。

本放送の時は中庭にいるのだから、「向かいの喫茶店」の方が正しいのでは? と思ったのだ。でも、再放送を見て分かった。

新居は、玄関を進んで右に曲がると、右手に中庭、左手に居間があり、今の隣りが台所で、台所の隣りが寝室で、その奥が仕事場になっており、全ての部屋が中庭をぐるりと取り囲むような配置になっているから、中庭に座った位置から「バンブー」は「裏(と言うか、後ろ側)」になるわけだ。なるほど、私が勝手に中庭は路地の側にあると信じていたからか…

あとがき

今回は、「鉄男節」と言って良い位に、鉄男の感情が解説に盛り込まれており、楽しかったです。来週の解説は、「バンブー」のオーナー梶取保(野間口徹)。保さんは方言を使わないキャラクターなので、どのように盛り上げて来るのか楽しみです。



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【これまでの感想】

第1週『初めてのエール』
1 2 3 4 5 
第2週『運命のかぐや姫』
6 7 8 9 10 
第3週『いばらの道』
11 12 13 14 15 
第4週『君はるか』
16 17 18 19 20 
第5週『愛の協奏曲』
21 22 23 24 25 
第6週『ふたりの決意』
26 27 28 29 30 
第7週『夢の新婚生活』
31 32 33 34 35 
第8週『紺碧(ぺき)の空』
36 37 38 39 40 
第9週『東京恋物語』
41 42 43 44 45 
第10週『響きあう夢』
46 47 48 49 50 
第11週『家族のうた』
51 52 53 54 55 
第12週『アナザーストーリー ~それぞれの愛のカタチ~』
56 57 58 59 60 
第13週『スター発掘オーディション』
61 62 63 64 65 
[再]第1週『初めてのエール』佐藤久志(山崎育三郎)
1 2 3 4 5
[再]第2週『運命のかぐや姫』佐藤久志(山崎育三郎)
6
[再]第2週『運命のかぐや姫』関内吟(松井玲奈)
7 8 9 10
[再]第3週『いばらの道』関内吟(松井玲奈)
11 12
[再]第3週『いばらの道』藤堂清晴(森山直太朗)
13 14 15
[再]第4週『君はるか』藤堂清晴(森山直太朗)
16 17 18
[再]第4週『君はるか』御手洗清太郎(古川雄大)
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[再]第5週愛の狂騒曲』御手洗清太郎(古川雄大)
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[再]第5週『愛の狂騒曲』村野鉄男(中村蒼)
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8月は30話から>『エール』(再放送)第30話

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連続テレビ小説『エール』第30回再放送

さて、今回で、“村野鉄男解説”も終わり。話、展開自体は、分かっているので。その内容については、とりあえず横に置いておく。。。。いきなり、“村野鉄男”三昧で、始まった今回。セリフが少ないことも有るが。意外と“詩的”な解説ですね。その方言もあって、良い感じ。
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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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