[再]連続テレビ小説「エール」 (第28回・2020/7/30) 感想

NHK総合・[再放送]連続テレビ小説『エール』(公式サイト)
第6週『ふたりの決意』の
第28回:村野鉄男(中村蒼)の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
【告知】個人的なことですが、8月以降も元のように仕事が動き出しそうにないので、毎朝起きると辛いです。従いまして、『エール』の再放送の感想は、出来るだけ前向きな内容に書くことにします。もちろん、「ここをこうした方が良かった」と言うのは書くつもりですが、済んだことに、あれこれ言っても、虚しさが募るだけですので… ※暫く“テンプレ”です。
音楽学校受験のために東京にいる音(二階堂ふみ)のために、光子(薬師丸ひろ子)が届けてくれた、裕一(窪田正孝)の留学について伝える三郎(唐沢寿明)からの手紙を読んだ音は、いてもたってもいられず福島に向かう。裕一を探しまわって、川俣銀行の同僚に教えてもらった教会を訪れた音は、幼い頃に父に連れてこられて飛び入りで歌った日の記憶を思い出す。ようやく見つけた裕一に音は必死に語りかけるが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●原作:林宏司 ●脚本:吉田照幸 ●演出:松園武大(敬称略)
音の言動は浩二にとって"家族の一番の幸せ"をぶち壊すこと
本放送の中断中に再放送を見ると、初見の時とは、だいぶ印象が違って来るものだなぁと思ったのが、今回序盤の、留学が中止になって気落ちしている裕一(窪田正孝)に、弟・浩二(潤浩)が、こんな言葉を掛けるシーンの印象だ。
浩二「兄ちゃんは 茂兵衛伯父さんの子どもになる。
俺は 古山家を継ぐ。
これが 家族にとって 一番幸せなことなんだ。なっ 兄ちゃん?」
裕一「お前の言うとおりだ。
お前 子どもの頃から いつも間違ってない」
初見の時には、浩二の台詞に何の引っ掛かりもなかったのだが、このあとの、音(二階堂ふみ)が必死にやろうとする「裕一を何としてでもレコード会社と契約させたい」と言う行動は、浩二にとっては「家族の一番の幸せ」を “ぶち壊す” ことなんだ…と。
初見の時のモヤモヤが、再放送を見て少し晴れて来た…
ここを初見の時に気付いていれば、初見の感想に書いた、裕一の「音楽を続けたいと言う気持ち」と、その延長線上にある「留学したい」と言う夢と、音が「裕一をレコード会社に売り込む」と言う “相互関係” に、もう少し尺を割いて描いて欲しかったと思った理由が見えたと思う。
だって、この時点で裕一が一番やりたかったのは「留学したい」だったわけで、「レコード会社と契約したい」ではないから。なのに、音は、見合い相手から「コロンブスレコードで働く伯父を紹介」と言う言葉が出ただけで、「裕一を何としてでもレコード会社と契約させたい」と動き出しちゃう。
音が「裕一を何とか留学させたい」と動くのを見たかった…
これ、脚本の順番が下手と言うか雑と言うか。音にここまでの問題解決力と行動力があるなら、まず、世界情勢がどうであろうと、「何としてでも裕一さんを絶対に留学させてあげたい!」と、まずそっちの行動する選択肢を選ぶ方が、音らしいと思う。
そして、あれこれ孤軍奮闘する音を描いたあとに、見合いの席で偶然に「コロンブスレコードで働く伯父」と言う言葉に即反応して「留学しなくても、レコード会社と契約できれば、裕一さんは音楽を続けられる」と展開した方が良かった。
でもそれを、本作の脚本は「音は 裕一が音楽の道に戻る手だてを考えていましたが 思いつくはずもなく 時間だけが過ぎていきました」のナレーションで済ませてしまった。
ずっと、ここの展開が気になっていたが、音の言動が古山家の家族の一番の幸せを “ぶち壊す” ことに気付いたことで、母・まさ(菊池桃子)が結婚に反対する理由も含めて、もやもやしていたものが、ちょっと晴れた気がした。
結果的に似たもの夫婦になって行くわけだから良いのか…
この、音の言動が古山家の家族の一番の幸せを “ぶち壊す” ことに気付いてしまうと、教会のシーンで、裕一が、音より音楽を選んだ自分を卑下するのも、ちょっとおかしな感じになるなぁと。別に、裕一が音より音楽を選んだからって、音に相応しい男でない理由にはならないのでは?
それこそ音が言った「勝手に決めんで」なのだ。でも、考え方を変えれば、音自身が「留学しなくても、レコード会社と契約できれば、裕一さんは音楽を続けられる」と勝手に決めて行動しているわけで、そうなると、この二人は似た者同士と言うことになって、結果的に似たもの夫婦になって行くわけだから良いのか…
今週は茂兵衛が解説したらもっとドラマチックになったかも
まっ、終わったことをなんだかんだ言ってもしょうがないが、もやもやが晴れたのは良かった。でも、まだ、もやもやしていることがある。それが、再放送の副音声による解説だ。確かに、今回の鉄男(中村蒼)まで5人が担当して来たが、スケジュールの都合もあるだろうが、今週は茂兵衛が解説したら、もっとドラマチックになったのでは…と。
もちろん、鉄男の朴訥とした素朴な方言で裕一たちを見守る解説も良いのだが、今週は「裕一の一大事」を描く週だから、ここは裕一の将来の決定権を持つ茂兵衛が解説したら、暴走する音に突っ込んだり、ウジウジしている裕一を叱ったり、いろいろ出来たような。
もっと台詞と台詞の間に解説が食い込んでも良いと思う
また、今回は、台詞が多くて、そもそもナレーションも少ないから、解説が入る隙間が無いのは重々理解する。でも、もう再放送も5週目になって、本放送時の副音声とは明らかに別の役割を与えているのだから、もっと台詞と台詞の間に解説が食い込んでも良いと思う。
その方が、本放送を見た視聴者がもう一度再放送を見る “新たな価値” が出ると思うから。
もちろん、NHKも頑張っていると思う。だったら、来週の解説は、喫茶「バンブー」のオーナー梶取保(野間口徹)だけでなく、妻の恵(仲里依紗)の夫婦にして欲しかった。その週の内容に合わせるか、斬新さで聴かせるか、その辺の工夫がもっとあれば、更に再放送も面白くなると思う。ここから、NHKにエールを送りたい!
あとがき
初見の時の称賛は『連続テレビ小説「エール」 (第28回・2020/5/6) 感想』に、たっぷり書きましたので、そちらを読んで下さい。今回は、冒頭の浩二の台詞に気付いてしまったので、自分のモヤモヤを晴らす感想になりました。
次回の見所は、終盤の心を閉ざした裕一が、養子になるしかないと諦め苦悩するのを、音と鉄男が説得する場面。そこで、鉄男がどんな解説を入れるのか、楽しみです。
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【これまでの感想】
第1週『初めてのエール』
1 2 3 4 5 土
第2週『運命のかぐや姫』
6 7 8 9 10 土
第3週『いばらの道』
11 12 13 14 15 土
第4週『君はるか』
16 17 18 19 20 土
第5週『愛の協奏曲』
21 22 23 24 25 土
第6週『ふたりの決意』
26 27 28 29 30 土
第7週『夢の新婚生活』
31 32 33 34 35 土
第8週『紺碧(ぺき)の空』
36 37 38 39 40 土
第9週『東京恋物語』
41 42 43 44 45 土
第10週『響きあう夢』
46 47 48 49 50 土
第11週『家族のうた』
51 52 53 54 55 土
第12週『アナザーストーリー ~それぞれの愛のカタチ~』
56 57 58 59 60 土
第13週『スター発掘オーディション』
61 62 63 64 65 土
[再]第1週『初めてのエール』佐藤久志(山崎育三郎)
1 2 3 4 5
[再]第2週『運命のかぐや姫』佐藤久志(山崎育三郎)
6
[再]第2週『運命のかぐや姫』関内吟(松井玲奈)
7 8 9 10
[再]第3週『いばらの道』関内吟(松井玲奈)
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[再]第3週『いばらの道』藤堂清晴(森山直太朗)
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[再]第4週『君はるか』藤堂清晴(森山直太朗)
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[再]第4週『君はるか』御手洗清太郎(古川雄大)
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[再]第5週愛の狂騒曲』御手洗清太郎(古川雄大)
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[再]第5週『愛の狂騒曲』村野鉄男(中村蒼)
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[再]第6週『ふたりの決意』村野鉄男(中村蒼)
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