[再]連続テレビ小説「エール」 (第21回・2020/7/22) 感想

NHK総合・[再放送]連続テレビ小説『エール』(公式サイト)
第5週『愛の狂騒曲』の
第21回:御手洗清太郎(古川雄大)の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
【告知】個人的なことですが、7月以降も元のように仕事が動き出しそうにないので、毎朝起きると辛いです。従いまして、『エール』の再放送の感想は、出来るだけ前向きな内容に書くことにします。もちろん、「ここをこうした方が良かった」と言うのは書くつもりですが、済んだことに、あれこれ言っても、虚しさが募るだけですので… ※暫く“テンプレ”です。
裕一(窪田正孝)のイギリスへの留学が決まってから音(二階堂ふみ)からの返事が来なくなり、裕一は、気をもんでいた。裕一は、いてもたってもいられず音に会うために豊橋に向かった。そして、音の家を訪れた裕一は、これまで手紙のやりとりだけだった音と初めて顔を合わせる。とまどう音だったが、裕一はしばらく関内家においてほしいと光子(薬師丸ひろ子)にお願いする。一方、裕一がいなくなった福島では…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●原作:林宏司 ●脚本:吉田照幸 ●脚本協力:三谷昌登 ●演出:吉田照幸(敬称略)
副音声の解説の原稿は、きちんと計算と精査がされている
「音の Fried Fish を奪う吟」の解説で始まった第21回。これでは「アジフライ」と分からないと思ったら、直後の音(二階堂ふみ)の台詞の中に「アジフライ」の単語があった。
やはり、古川雄大さんによる “ミュージック ティーチャー” こと「御手洗清太郎」になり切った副音声による解説の原稿は、きちんと計算と精査がされていると言うのが分かった。
サブタイトルを「愛の Rhapsody」と解説したのは良かった
いやぁ、新鮮だったのが、今回が第5週『愛の狂騒曲』の初回、月曜日分で、解説がサブタイトルを『愛の Rhapsody』と、ここまで英語にして来たこと。
本来、「Rhapsody」は「 狂詩曲,狂想曲」のことだが、サブタイトルに使用されている漢字表記が、「狂うの “狂”」に「騒がしいの “騒”」に「楽曲の “曲”」で『狂騒曲』だから、 自由な形式により、民族的または叙事的内容を表現した器楽曲「狂詩曲」と合っている。中々、いい英訳だと思う。
「僕の音楽のミューズ」のシーンが解説で、より昇華した
さて、この第21回で良いのが、7分過ぎからの、関内家の物置小屋に寝泊まりさせて貰う事になった裕一(窪田正孝)のもとへ音がやって来て、「初めて さっき あなたに会ってから浮かんだ メロディーです」と言って、床の上に正座したままの裕一が、廊下で正座をしている音に楽譜を渡して、例の台詞を言うシーン。
裕一「お… 音さんに会ってから
とめどなく あふれてきます。
手紙にも書きましたが
あなたは… 僕の音楽のミューズ。
あっ… 女神様です。
どうか… ひとときだけでもいいので
一緒にいさせて下さい。
お… お願いします」
と言って、正座をして板張りの床に頭をつけて許しを請う。この台詞だけでも相当良いのに、今回は更に「You're my muse. ステキ!」の解説が入ったお陰で、より「僕の音楽のミューズ」が強調された。
物置小屋でのやり取りは、第1回の老夫婦の裕一と音に繋がる
で、このシーンがいいのは、これまでの音なら、憧れの裕一さんが自分のために即興で作ってくれた楽譜を手にしたのだから、驚いたり、喜んだり、何らかの大きな感情表現をしたはずなのに、敢えて、無関心を装い楽譜を裕一に返して、物置小屋から一度去って、再び戻って来て「明日 豊橋をご案内します」と言う展開。
かかあ天下と言うか、あの 第1回での東京オリンピック開会式であまりの緊張にトイレに逃げ込んだ裕一をトイレから引っ張り出して会場に連れ出した老夫婦に繋がるように見えたから。
御手洗の解説が、源兵衛との会話にもなっていたが面白い
それにしても、今回も御手洗の感情が入りまくりの解説が実に楽しい。
8分頃に、裕一がいなくなったことに腹を立てた茂兵衛(風間杜夫)が、呉服屋「喜多一」に朝から乗り込んで来るくだり。このシーンの直後は、他人の家、それも一晩目なのに寝坊をしていると言う裕一のシーン。この繋ぎ目、普通に見ていても面白いのに、今回はこんな解説が入って盛り上げた。
御手洗「関内家の物置小屋で眠ってま、す、よ。
吟が覗いてるのも知らずに」
源兵衛の「裕一は どこじゃ!?」と会話にもなっているし、視覚障害者の視聴者のための解説の要素もしっかり入っている。ここはお見事と言いたい。
「人を殺めるために…」から徐々に明るくなる演出が良い
「豊橋城近くの道。Horse に乗った Officer に頭を下げる音」の解説から始まった観光案内の風景を切り取ったシーンも、何度見ても、映像的に美しいし、祐一と音の台詞のやり取りも、時代背景を描きつつ、二人の違いを上手く描いたと思う。
音「うちで作った馬具って 全部 軍用のもんなの。
仕事手伝っとる時に ふと思っちゃうんだ。
これ 人を殺めるために 使われるんだって。
まあ それで生活しとるから
偉そうなことは言えんけど」
裕一「軍人さんの命 守ってんのも馬具ですよ。
すばらしい馬具なら 馬にも負担かけないし」
音「ありがとう」
裕一「何がですが?」
朝ドラとしては、「人を殺めるために…」と、少々暗い雰囲気の音の台詞が入っているから、その後の「それで生活しとるから」の直前から、静かなピアノのソロの劇伴をつけて、雰囲気を少し明るめにしておいて、二人のやり取りが終わると、裕一が城壁に気付いた時点から、徐々に二人のやり取りもコミカルになって行く。
海辺のシーンまでのイントロの程良い緩急の付け方に注目
でも、単純にコミカルに振り切らずに、「亡き父との思い出の地」を巡ると言うことで、切なさや懐かしさも加えた。また、教会の頃には、劇伴に柔らかな音色のストリングスが加わって、淡~いムードも添えた。
軍人さんへの一礼から始まって、「人を殺めるために…」と少しテンション低めな感じから、「軍人さんの命 守ってんのも馬具ですよ」で少し上がって、更にほんの少しずつ「安隆スペシャル」までゆっくりテンションを上げて行く。
メリハリの高低差は小さいが、海のシーンへのイントロとしては、程良い緩急のついた流れだと思う。父・安隆(光石研)の回想シーンにも頼らずに、ナレーションも解説も最小限にして、ドラマを見せたのも良かったと思う。
あとがき
海辺でのラストシーンに、御手洗の「裕一、あなたが音を守っていくのよ」と言う解説、いや御手洗の願いが込められたのは、再放送の副音声ならではの演出で良かったです。
【お願い】読者の皆さんも大変な状況とは思いますが、仕事激減の折、勝手なお願いで恐縮でございますが、Amazonと楽天市場からお買い物する際は、当blogのリンク経由で買って下さると、皆さんのおかげで私にポイントが貯まる上に、何よりもブログを書き続けるモチベーションアップになりますので、引き続き、ご協力の程、よろしくお願いいたします(謝) ※暫く“テンプレ”です。
管理人・みっきー お薦めする商品を、Amazonから安心して ご購入して頂けます!
|
管理人・みっきー お薦めするの商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入して頂けます!
|
管理人・みっきー お薦めする商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入して頂けます!
|
管理人・みっきー お薦めする商品を、Amazonから安心して ご購入して頂けます!
|
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
連続テレビ小説 エールPart1 NHKドラマ・ガイド
連続テレビ小説「エール」オリジナル・サウンドトラック
連続テレビ小説 エール Part1 (1) (NHKドラマ・ガイド)
古関裕而の生涯 傑作メロディーCD付き (TJMOOK)
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/14422/
【これまでの感想】
第1週『初めてのエール』
1 2 3 4 5 土
第2週『運命のかぐや姫』
6 7 8 9 10 土
第3週『いばらの道』
11 12 13 14 15 土
第4週『君はるか』
16 17 18 19 20 土
第5週『愛の協奏曲』
21 22 23 24 25 土
第6週『ふたりの決意』
26 27 28 29 30 土
第7週『夢の新婚生活』
31 32 33 34 35 土
第8週『紺碧(ぺき)の空』
36 37 38 39 40 土
第9週『東京恋物語』
41 42 43 44 45 土
第10週『響きあう夢』
46 47 48 49 50 土
第11週『家族のうた』
51 52 53 54 55 土
第12週『アナザーストーリー ~それぞれの愛のカタチ~』
56 57 58 59 60 土
第13週『スター発掘オーディション』
61 62 63 64 65 土
[再]第1週『初めてのエール』佐藤久志(山崎育三郎)
1 2 3 4 5
[再]第2週『運命のかぐや姫』佐藤久志(山崎育三郎)
6
[再]第2週『運命のかぐや姫』関内吟(松井玲奈)
7 8 9 10
[再]第3週『いばらの道』関内吟(松井玲奈)
11 12
[再]第3週『いばらの道』藤堂清晴(森山直太朗)
13 14 15
[再]第4週『君はるか』藤堂清晴(森山直太朗)
16 17 18
[再]第4週『君はるか』御手洗清太郎(古川雄大)
19 20
[再]第5週愛の狂騒曲』御手洗清太郎(古川雄大)
- 関連記事
-
- [再]連続テレビ小説「エール」 (第22回・2020/7/23) 感想 (2020/07/23)
- きょうの猫村さん (第16話・2020/7/22) 感想 (2020/07/23)
- [再]連続テレビ小説「エール」 (第21回・2020/7/22) 感想 (2020/07/22)
- 私の家政夫ナギサさん (第3話・2020/7/21) 感想 (2020/07/22)
- [再]連続テレビ小説「エール」 (第20回・2020/7/21) 感想 (2020/07/21)