[再]連続テレビ小説「エール」 (第16回・2020/7/16) 感想

NHK総合・[再放送]連続テレビ小説『エール』(公式サイト)
第4週『君はるか』の
第16回:藤堂清晴(森山直太朗)の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
【告知】個人的なことですが、7月以降も元のように仕事が動き出しそうにないので、毎朝起きると辛いです。従いまして、『エール』の再放送の感想は、出来るだけ前向きな内容に書くことにします。もちろん、「ここをこうした方が良かった」と言うのは書くつもりですが、済んだことに、あれこれ言っても、虚しさが募るだけですので… ※暫く“テンプレ”です。
裕一(窪田正孝)は1年前の失恋を引きずって、黙々と仕事を続ける日々を続けていた。銀行の仲間たちは、そんな裕一の様子に気をもんでいたが、叔父の茂兵衛(風間杜夫)は裕一が心を入れ替えて仕事に身を入れ始めたと聞いて、やっと養子として皆に紹介できると安堵(あんど)していた。一方、裕一の幼なじみで新聞社に勤める鉄男(中村蒼)は、ある日、取材のために渡された雑誌で、「国際作曲コンクール」のことを知る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
●原作:林宏司 ●脚本:吉田照幸 ●演出:松園武大(敬称略)
本放送当時も第16回のアバンの仕上がりは良かったのだが
本放送時にも、第16回のアバンタイトルの仕上がりが、かなり良かったとの印象がある。
その理由の一つが、前回(金曜日分)で「祐一が志津にあまり惚れ込んでいるように見えなかった」と言う私の大きな不満を、裕一を演じる窪田正孝さんの一人の演技で「惚れ込んでいて、失恋にかなり落ち込んでいる様子」を魅せてくれたから。
藤堂先生の解説で、アバンがより良くなった
それだけでも、本放送時は満足だったのに、今回の再放送には、森山直太朗さんによる「藤堂清晴先生」になり切った副音声による解説が入って、更に裕一の心情が上手く表現された。その解説がこれ。
藤堂「古山、放心状態です。
まさか、志津さんが昔の同級生だったとは。
最初に気付いていれば… 古山…」
画面を見ていないと、前回での裕一が志津にフラれる回想シーンに解説が被さっているように聞こえてしまうが、実際は、志津の台詞の部分だけが前回の回想シーンで、藤堂先生の解説の部分は、銀行の2階の下宿部屋に帰宅して、夜、一人虚しく枕を抱えて嘆く様子の裕一の映像が入る。
この部分の「映像の補強」としての副音声があった方が、より良かったと思うが。
でも、実はこの第16回は、第4週の月曜日の放送分で、先週分から、脚本家と演出家が交代している。だから、ナレーションが多くて解説の入る隙間が少なかった先週よりも、解説が入れ易いと言う事情も上手く行っているように思った。因みに、先週までは「作」と記載されていたクレジットが、この第4週から「脚本」となった。
支店長は、ただの失恋でないことを実は見抜いていたのか…
そして、本放送時に気付かなかったことを新発見。
支店長の落合(相島一之)の「1年だな」と、昌子(堀内敬子)の「男になんのに必要な時間ね」と、主題歌明けに「1年間の時間経過」をすることまで暗示させたのは分かっていたのだが…
前述の2つの台詞の間に、落合が「ありゃ ただ 女に振られただけじゃねえ」と、裕一と志津の関係までは分かっていなくても、ただの失恋でないことを実は見抜いていたってこと。ここは気付かなかった。こう言う新発見が楽しい。
強い信頼の"恩師と生徒"だからこその藤堂の"主観"が聴き所
藤堂先生の「なんと、あれから1年」の解説で始まった主題歌明け。また、場面が裕一の幼なじみの鉄男(中村蒼)が務める新聞社に移ると、こんな藤堂先生の解説が入った。
藤堂「村野、立派に働いているなあ」
先日の感想でも、藤堂先生の解説が裕一のことを「古山」と言うのが恩師らしくて良いと書いたが、鉄男のことを「村野」と言うのも同じように良いなぁと。また、鉄男が「双浦環」の記事を読んでいて美声であることを鉄男が知った際には「う~ん。一度、生で聴いてみたいもんだ…」と音楽に精通する藤堂先生らしい解説も入った。
やはり、裕一とも鉄男とも “赤の他人” だが、強い信頼がある “恩師と生徒” だからこその “主観” が、この再放送の聴き所にちゃんとなっているのが良いと思う。
鉄男の「このままじゃ駄目になっぞ」は、今も気になる…
そして、今回で2回目の本放送時に気付かなかったことを新発見。双浦環の正式取材を編集長から頼まれた鉄男が、川俣銀行にやって来て、一緒に取材に行けば双浦環に会えるかも…と促したあとに、鉄男が裕一にこういった。
鉄男「お前… このままじゃ駄目になっぞ」
川俣銀行カルテットの面々は、祐一が志津との失恋を1年間も引き摺って、銀行業務に実が入らないと思っているし、それを音楽でやる気を出させようとするのも、まあ理解は出来る、しかし、この鉄男の「このままじゃ」が、ちょっとだけ引っ掛かるのだ。
鉄男は、川俣銀行カルテットの面々が知らない「志津=とみ」を知っている人物。そして、失恋から1年が経過している。お分かりだろうか? 鉄男の「このままじゃ」には、“1年間に裕一の周囲の人間関係に何か変化があった” ことを暗示しているのだ。でも、そこは本放送時も一切描かれなかった。
過ぎたことに「タラレバ」を言っても無駄なのは分かるが、1シーンでも良いから、視聴者へ強烈なインパクトを与えるような、「失恋を作曲することで紛らわせようとしたが駄目だった裕一」を鉄男が見た場面があったら、この「このままじゃ駄目になっぞ」が、最大限に裕一の心を動かす原動力になったと思う。
でも、藤堂先生の解説が"鉄男の台詞"を見事に補強した
ただ、ここでもまた、藤堂先生の解説が見事に補強した。
藤堂「村野、何とか引き戻したいよなぁ」
本来は、描かれなかった1年間を本編のナレーションが補強すべきなのだが、この頃の脚本はまだまだ迷走中。それだからこそ、この解説が光った。これで、少しは私の不安も補強された気分になった。
ナレーション不足が吉と出たのが「ミュージカル調」の場面
スカッとした…と言う表現が適切かどうかは別にして、私を始め多くの視聴者の気持ちを的確に解説してくれた藤堂先生の言葉があった。川俣銀行カルテットの面が音楽に手を付けるかどうか悩んでいる裕一を励ますシーンに、それはあった。
藤堂「みんな揃って、ハイ、ポーズ。
ミュージカル調に古山を励ます作戦だ。
なんか、あったかいないぁ」
私も、何十回「ミュージカル調」と言う表現を本作の感想で使ったか分からないが、劇中で「ミュージカル調の演出」を「ミュージカル調」と言ったのは新鮮だ。それも、藤堂先生が明るいトーンで喋ったから、川俣銀行カルテットの明るさも表現された。いよいよ作曲作業に取り掛かる裕一には「嬉しいぞ、古山」の解説も入った。
ナレーションが少ないからこそ出来た作戦。今回は、ナレーション不足が吉と出た格好だ。
いよいよ、"スター御手洗"の原点が描かれる!
そして、遂に、いや、いよいよ、今後のキーパーソンの一人となる、音(二階堂ふみ)の歌の先生で “ミュージック ティーチャー” こと御手洗清太郎(古川雄大)が、13分頃に登場。この頃は、まさか、のちに「スター御手洗とプリンス久志の熱き戦い」が繰り広げられるなんて想像もしなかった。
とにかく、御手洗の強烈なキャラにノックアウトされたのを今でも覚えている。そして、御手洗が「長くなるから おいおいね」も、その後ちゃんと描かれる。
因みに、この「ミュージック ティーチャー」だが、初期の頃の字幕は「ミュージック」と「ティーチャー」の間にスペースが入っている。しかし、話が進んで行くとスペースが無くなる。この辺の違いの理由は良く分からないが、いつからスペースが無くなるのかも、折角だから再放送で探してみたい。
あとがき
最後に、音の見合い相手・野島夏彦(坂口涼太郎)の写真を見た藤堂先生の「強烈な見合い写真!」の解説で終わった第16回。本編の構成には今思えば、多くの「タラレバ」がありますが、再放送としては、藤堂先生の “主観” が先週よりも入りまくった楽しい15分間でした。
そして、来週の副音声がスター御手洗ですから、藤堂先生よりも感情を乗せて楽しませてくれるのが今から待ち遠しいです。でも、本放送の再開もとても気になります…
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【これまでの感想】
第1週『初めてのエール』
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第2週『運命のかぐや姫』
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第3週『いばらの道』
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第4週『君はるか』
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第5週『愛の協奏曲』
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第6週『ふたりの決意』
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第8週『紺碧(ぺき)の空』
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第13週『スター発掘オーディション』
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[再]第3週『いばらの道』関内吟(松井玲奈)
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[再]第3週『いばらの道』藤堂清晴(森山直太朗)
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[再]第4週『君はるか』藤堂清晴(森山直太朗)
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