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私の家政夫ナギサさん (第1話/初回15分拡大SP・2020/7/7) 感想

私の家政夫ナギサさん

TBS系・火曜ドラマ『私の家政夫ナギサさん』公式
第1話/初回15分拡大SP『28歳独身女子おじさんを雇う! 散らかった部屋も心も綺麗にして!』の感想。
なお、原作の漫画、四ツ原フリコ「家政夫のナギサさん」(ソルマーレ編集部)は未読。


製薬会社のMRとして働く相原メイ(多部未華子)は仕事は誰よりもできるのに、家事が苦手なアラサー女子。そんなメイの28歳の誕生日の夜、彼女の散らかり放題の部屋に突然見知らぬおじさんが現れる!その正体はメイの妹が頼んだ家政夫だったが、メイは受け入れることができない。一方、仕事ではライバル会社のMR・田所(瀬戸康史)が出現!自分とは異なる手法で営業先の信頼を得ていく田所にメイはライバル心をむき出しにする
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---


原作:四ツ原フリコ「家政夫のナギサさん」(漫画)
脚本:徳尾浩司(過去作/警視庁ゼロ係3、おっさんずラブ、ミス・ジコチュー) 1
   山下すばる(チート~詐欺師の皆さんご注意ください~)
演出:坪井敏雄(過去作/凪のお暇、花のち晴れ~花男 Next Season~、カルテット) 1
   山本剛義(過去作/凪のお暇、グッドワイフ、コウノドリ2)
音楽:末廣健一郎、MAYUKO
主題歌:あいみょん「裸の心」(unBORDE / Warner Music Japan)

序盤は、私にとってアゲサゲの激しい20分間だった…

主人公の目覚ましアラーム音が、ディープ・パープルの「ハイウェイスター」だけでテンションがあがったり、満開の桜の花とスマホの「4月13日」を見て「その頃、撮影したんだ」と感慨深くなったり、好印象で始まった『私の家政夫ナギサさん』。

しかし、多部未華子さんの「MR(エム・アール)」のイントネーションに違和感を覚え、同僚が成り済ましでマッチングアプリに登録するとか、 妹が勝手に家政夫を雇って姉の部屋に入れるとか、今どきのドラマの割に、プライバシー侵害や押し付けがましさに少々閉口してしまった。アゲサゲの激しい序盤の20分間だった…

先週まで再放送されていた『逃げ恥』との共通点があった…

さて、私の期待度は満点の5つ星の本作。しかし、私が勝手に決めている「多部ちゃんのドラマにハズレ無し伝説」に早くも黄色信号が点滅しそうな感じ。運良くだか、運悪くだか分からないが、コロナ禍の影響で、本作の放送開始まで『逃げるは恥だが役に立つ』が放送された。一見、全く違うドラマに見えるが、私には意外に共通点があるように見えた。

一人暮らしで仕事をバリバリこなす平匡(星野源)が、几帳面な自分が家事全般をやる時間が無いから、失業をきっかけに仕事として家政婦を選んだ女性・みくり(新垣結衣)をお金で雇い、一つ屋根の下に暮らした男女の契約結婚から始まるラブコメが『逃げ恥』。

一方、一人暮らしでワーカホリック(仕事中毒)的に働き、仕事以外のことは無頓着で不器用。家事、恋愛、婚活は仕事優先で後回しにしているメイ(多部未華子)が、お母さんになりたかったから家政夫になったナギサ(大森南朋)のハートフルコメディ…と言う感じだろうか。

『逃げ恥』と"仕事と職場の描写"が全く違う!

まだ、第1話で、既に多くの世間から名作とされる『逃げ恥』と比較するのも意地悪な気もするが、二つの作品の決定的に違う部分が気になった。それは、主たる二人の登場人物の “職業の描き方” と “職場の描き方” が圧倒的に違うこと。

『逃げ恥』は、みくりと平匡の周囲の環境、職場や仲間たちにたいへん魅力があって、みくりも平匡も仕事が楽しそうに映っていた。みくりは「主婦(家政婦)」と言う仕事が楽しそうに見えたし、平匡も同様。

しかし、本作の “ おじさん家政夫 ” である鴫野ナギサ(大森南朋)は楽しそうに仕事をしているように見えるが、“独身アラサー女子” である相原メイ(多部未華子)は楽しそうに仕事をやっているように見えないし、「MR」で成績トップの割に仕事が雑。仕事は完璧で、家事はダメと言うメリハリをしっかり作り込まないと。

と言うか、初回だから説明が多いのは当然なのに、想像以上にメイの仕事自体が描かれなかった。だから、メイが仕事を楽しくやっているかどうか以前に、メイの仕事が見えなかったのは残念。我が家には医療関係者の妻がいるし、「MR」をしている友人がいるから、「MR」と言う仕事を知っているが、普通の視聴者なら「MR」と言う仕事が分かり難かったように思う。

原作があるから、契約上で拘束されている可能性はあるが、普通の総合職、それこそ『これは経費で落ちません!』の経理部でバリバリ働く主人公で良かったような。とにかく、もう少し、メイの仕事を描いて欲しい。

メイの仕事と職場の描写を調整し、もっとナギサの仕事と職場を

ただ、全体を 不器用で家事も恋愛も苦手な “独身アラサー女子” が “おじさん家政夫” を雇ったことになった騒動から巻き起こるハートフルコメディーと、あくまでも、メイの家の中で巻き起こる、所謂「ワンシチュエーション・ドラマ」として構築していくのなら…

今回くらいの、いや、むしろ「MR」と言う分かり難い仕事や職場を描くのを、この第1話は初期設定の説明が必要だから、それなりに描写があったが、逆に第2話以降は、田所(瀬戸康史)の出番と活躍を描けるくらいに、もっとメイの仕事と職場の描写の分量を調整し、且つ魅力的に描いて欲しい。

そして、更にナギサの仕事と職場をもっと楽しく面白く描いたら、巻き返せると思う。

「多部ちゃんのドラマにハズレ無し伝説」は、まだ揺るがない!

とまあ、私の期待度は満点の5つ星の本作だから、少々手厳しい感想が続いたが、メイの仕事と職場の部分の描写への不満を抜きにすると、前述の序盤の20分間で点滅が始まった「多部ちゃんのドラマにハズレ無し伝説」の黄色信号は、キレイに消えて行った。

『逃げ恥』の “ムズキュン” は無いが、本作には、多部未華子さんと大森南朋さん、メイとナギサさんが醸し出す “ほんわか” がある。

「お母さん」が"核"になるドラマを応援したいし期待したい

また、実母を亡くして8か月経っても、母が亡くなった実感がない私にとって、「お母さん」と言うキーワードが、本作の “核” になっている気がして、そのあたりは、とても共感できるし、これからの展開へ大いに期待したいポイントだ。

とにかく、コロナ禍の中で撮影中の新作ドラマは、ドラマ好きの私にとっては貴重だし、是非とも応援したい。出演されている俳優さんたちは魅力的な方々ばかりだから、拡大版でなく通常放送になってから “本領発揮” となることを期待する!

あとがき

大森南朋さんは、2017年7月期のテレ東系の深夜ドラマ『居酒屋ふじ』の主演だった、大森南朋(本人役) の雰囲気に少し似ていますね。優しくて思いやりがあってユーモアがあってちょっぴりシャイなところが、ご本人とナギサさんと似ている部分があるのかも知れません。多部未華子さんは、安定感抜群ですね。

もっともっと、ハートフルコメディーで、ほんわかと笑わせて欲しいです。また、あいみょんさんが歌う主題歌「裸の心」も素敵な曲でした。



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