未満警察 ミッドナイトランナー (第2話・2020/7/4) 感想

日本テレビ系・土10ドラマ『未満警察 ミッドナイトランナー』(公式)
第2話『とある廃ビルの一室で、 若い女性・里佳がベッドの上に拘束されている。』、サブタイトル『家出少女誘拐監禁・白い肌に悪魔の注射針! 迫る死のタイムリミット!』の感想。
なお、2017年に公開されたパク・ソジュンとカン・ハヌル主演の韓国映画『ミッドナイト・ランナー』のリメイク作品だが、そちらは未鑑賞。
入学して初めて外泊が認められる週末が近づき、本間(中島健人)と一ノ瀬(平野紫耀)は、マッチングアプリを使ったダブルデートを計画する。だが当日、相手が一向に現れない。そんな中、2人は街で見とれて声を掛けようとした亜未(上白石萌音)が何者かに拉致されるところを目撃。彼女を救おうと駆け込んだ警察署で、刑事の柳田(原田泰造)とその相棒・結衣(中村ゆり)に出くわす。
---上記のあらすじは[[Yahoo!テレビ]より引用---
韓国映画『ミッドナイト・ランナー』のリメイク版
脚本:渡辺雄介(過去作/進撃の巨人、dele/ディーリー)
演出:南雲聖一(過去作/学校のカイダン、東京タラレバ娘、偽装不倫) 第12話
長沼誠(過去作/THE LAST COP2、ヤスコとケンジ、奥様は取り扱い注意)
大谷太郎(過去作/ヤスコとケンジ、お兄ちゃんガチャ、ボイス110緊急指令室)
音楽:木村秀彬(過去作/小さな巨人、ブラックペアン、TWO WEEKS、グランメゾン東京)
主題歌:Sexy Zone「RUN」(Top J Records / ユニバーサルJ)
:King & Prince「Mazy Night」(Johnnys'Universe / ユニバーサルJ)
警察学校らしい描写は、冒頭の4分程で終了…
序盤の、理論重視の頭脳派タイプ・本間快(中島健人)と、感情先行型の肉体派タイプ・一ノ瀬次郎(平野紫耀)の対比を、警察学校内のシーンで描いたのは良かったと思う。ただ、警察学校らしい描写は冒頭の4分程で終了。
本間の「やっと 外泊OKだ」と、一ノ瀬の「で どこ遊び行く?」で、ただの二人の若者が世に放たれて何かをするドラマになってしまった。こう言う部分から、しっかりと作り込んで欲しかった。それでなくても、まだ “未満” で一般人と何ら変わらない存在なのだから。
二人が事件に巻き込まれる経緯の動機を工夫していれば…
そして、6分過ぎには、「マッチングアプリ」なる驚きのキーワードが。確かに、この数年で「警察官と出会えるマッチングアプリ」が世間で流行しているのは事実だが、いくら “未満” とは言え、劇中の立場は “警察官未満” の立場だから、流石に軽過ぎやしないかなぁと。
まあ、「今どき」と捉える人もたくさんいるだろうが、ここは脚本が工夫して、一ノ瀬が警察学校に入学する前の友だちに誘われて本間を巻き込む…とか、教官から何か用事を頼まれて外出する…とかに、したら良かったのに。ここまで、軽いのは、見ようによっては軽薄、軽率過ぎて、不快になるギリギリレベルになってしまったと思う。
せめて、一ノ瀬は車を追い掛けて、本間は即110番通報なら
10分過ぎには、マッチングに失敗して途方に暮れていた二人が、街で見とれて声を掛けようとした亜未(上白石萌音)が何者かに拉致されるところを目撃。二人一緒に拉致した車を追い掛けずに、一人は車のナンバーを読んで走りながら警察に通報する位の方が、バディものとして二人の役割の区別化が出来ると思うが。
まあ、とにかく車には逃走されて、一ノ瀬がやっと110番通報。本間は理論重視の頭脳派タイプなのだから、走る車に追いつくなんて無理と考えて、最善の策をとるべきではないのかなぁ。と言っても、前回は、「のぞき」が事件を発見するきっかけだった作品に言ってもしょうがないと思うが。
因みに、前回での本間の「のぞき」は、風呂場、脱衣所、トイレなど衣服を着けないこと場所を覗くのが違法行為(軽犯罪法)だから、ギリギリセーフなのだが、やはり “未満” だけに、二人の行為が、きちんと「正義」や「正義感」や、「警察官の端くれ」に見えるように、脚本は気を付けて欲しいなと思う。
警察学校の同級生より、教官で電話したら良かったのに…
う~ん、今回は一つ一つが引っ掛かる。彼女を救おうと駆け込んだ警察署で、刑事の柳田(原田泰造)とその相棒・結衣(中村ゆり)に出くわすが、けんもほろろに相手にされないなら、教官に電話をして指示を仰ぐと言う判断は無いのかな?
教官の片野(伊勢谷友介)に電話をして片野教官が警察の応援を要請する間に、教官が二人に “指導” と言うことで、実践で、無理ないところまで事件に関わらせた方が “未満” らしさが醸し出せたのに…
本間が潜入している店に、偶然に警察官が来たのに…
で、教官に連絡せずに、警察学校の生徒・鷹木真琴(傳谷英里香)に連絡して協力を仰ぐ展開へ。シングルマザーがどうこう言っている時間に、さっさと潜入したら…。いや、この時点で、再度この時点で100番通報すべきでは? で、折角、潜入している店に、偶然に警察官が来たのなら協力を仰ぐのが…
ここまでナンセンスな展開では熱烈なファンしか楽しめ…
もう、重箱の隅を楊枝でほじくるのは止める。大人の事情は理解しているつもり。でも、いくら一ノ瀬と本間が、未熟であたふたしながら事件を解決しようとする姿を描こうと言う意図があっても、ここまでナンセンスな展開では、出演者の熱烈なファンしか楽しめないドラマになっているのでは?
まあ、大人の事情の本音は、出演者の熱烈なファンの視聴率獲得なのだろうが。
事務所の大先輩の『教場』が良かっただけに…
でも、第1話の感想にも書いたように。私は、中島健人さんは『黒服物語』(2014)、平野紫耀さんは『SHARK』(2014)の時から、俳優として注目してきたお二人だから、恋愛ドラマでない作品で、ダブル主演されるので期待していたのだ。それに、お二人は “熱い役” が似合うと言うのも再認識した。
でも、同じ事務所の大先輩が、今年の正月に『教場』と言う警察学校を舞台にした秀作ドラマを放送したのだし、『教場』のあとの準備期間に軌道修正して欲しかった。お手本(リメイク版だから)があるから、第2話から修正して来るのを期待したが、むしろ、お手本があることがマイナスに働いているのか。
いずれにしても、中島さんと平野さんを大切にするなら、もっと制作陣に頑張って欲しい…
あとがき
恐らく、初期の時点で警察に通報してしまったらドラマにならないので、二人の頑張りを描いて、警察が尻拭いして、教官に指導されて終了。このパターンは変わりそうにないですね。要は、ツッコミどころ満載なのを、ツッコミながら楽しむドラマなのでしょう。
と言うわけで、毎回、感想でツッコミどころばかりを書くのも、感想として如何なものかと思いますので、中島さんと平野さんの演技は見続けたいので継続視聴はしますが、感想は書きたい時だけ書くと言うスタイルになるかも知れません。
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第1話
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