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[再]連続テレビ小説「エール」 (第4回・2020/7/2) 感想

連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・[再放送]連続テレビ小説『エール』公式サイト
第1週『初めてのエール』の 第4回:佐藤久志(山崎育三郎)の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。

 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
【告知】個人的なことですが、7月以降も元のように仕事が動き出しそうにないので、毎朝起きると辛いです。従いまして、『エール』の再放送の感想は、出来るだけ前向きな内容に書くことにします。もちろん、「ここをこうした方が良かった」と言うのは書くつもりですが、済んだことに、あれこれ言っても、虚しさが募るだけですので… ※暫く“テンプレ”です。


裕一(石田星空)は小学5年生になり、音楽教育に力を入れる藤堂先生(森山直太朗)が担任になる。ある日、藤堂先生が北原白秋の詩に曲をつける宿題を出す。クラスメートの佐藤久志(山口太幹)は、普段から西洋音楽を聴いている裕一ならきっと作曲できると言う。裕一は母・まさ(菊池桃子)と、川俣にある母の実家を訪ねる。祖父の権藤源蔵(森山周一郎)と祖母の八重(三田和代)、伯父の茂兵衛(風間杜夫)が出迎えるが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

●原作:林宏司 ●作:(表記無し) ●演出: 吉田照幸(敬称略)

第4回には、ナレーション周辺に於いて幾つかの問題がある

まず断っておく。この第4回には、ナレーション周辺に於いて幾つかの問題がある。それらについては、初見の感想にきっちり書いたので詳しくはそちらを読んで頂きたい。一応、ダメポイントを箇条書きに3つにまとめると、こんな感じ…

●この頃のナレーションは “客観的” と “老いた裕一の過去の振り返り” の2つの “立場” を使い分けている

●2つの “立場” があるのに、声質(声色)を使い分けていないから区別し難い

●演出家が、分かり難いナレーションを無視して演出している傾向が見られる

上記の3つについて、今さら文句を言っても無意味だし、のちには、ナレーションは “客観的な立ち場” に統一されて行くから、この度の再放送の感想では、上記の点には触れずに書くことにする。

「連続テレビ小説」の文字の出し方の工夫が良かった!

初見の時も、すごく良いなぁと思ったのが、今回のアバンタイトルのファーストカットの演出、と言うか映像。

それに再放送のお陰で新発見もあった。全体は、春霞を思わせる少し白く飛ばした感じの映像で、手前に咲いたソメイヨシノのピンク色の桜の木… だけかと思ったが、今回見たらピンク色の桜と一緒に、ピントがぼやけて映っており正確な品種は分からないが、ウコンザクラのような黄色の花も一緒にナメて(画面に入れて)、奥には太陽光で青白く光る山々。

全体に使われているのは、「白、青、ピンク、黄色」の4色。そこへ、第3回までは、「連続テレビ小説」と言う文字が、横一文字にサッと登場するのだが、この第4回は違う。

「ピンク色、空色、黄色」の3色で描かれた「連続テレビ小説」の文字が、サッと一度に登場せずに、「連」の文字から、空色の下線の上に、左から順に一文字ずつ、ちょっと跳ねた感じで、タイポグラフィーのように登場する。この、ちょっとしたテキスト表示の演出で、春のウキウキした感じを可愛らしく表現したのは上手いと思う。

やはり、序盤のナレーションが多過ぎる…

しかし、肝心のアバンタイトルは、いくら新学期が始まって、クラス替えがあって…と、いろいろ状況変化の説明が必要なのは分かるが、学校のシーンになったら、ナレーションがず~っと喋りっ放し。アバンタイトルだけでなく、音楽の授業が始まっても、ナレーションは児童文学雑誌「赤い鳥」の説明で喋りっ放し。

きっと、演出家は元気よく楽しそうに「♪かなりや」を歌っている子どもたちと藤堂先生(森山直太朗)だけで、宿題のくだりに行きたかったんだろうなぁって。でなきゃ、あんな強引な写真の出し方はしないはずだから。おっと、今回はナレーションの話はしない約束だった…

第4回には、私の好きな演出&映像の「ベスト5」がある!

初見の時も、第4回には、私の好きな演出&映像のベスト5がある。折角だから、ランキング順に発表しつつ、感想をつらつらと綴ってみる。

第5位はタイトル画面。第4位は裕一と久志の川辺のシーン

まず、第5位は、前述の「連続テレビ小説」の文字が出るタイトル画面。そして、第4位は、小川のせせらぎを聞きながら、裕一(石田星空)と同じクラスになった久志(山口太幹)が「作曲の宿題」について話し合うシーン。

屋外ロケ撮影ならでは川の水のきらめきの美しさ、カメラを俯瞰の位置に置いて、2人を上から見下ろすアングルにしたことで奥行き感と躍動感も出ている。更に、子役2人だけのシーンを、敢えてゆっくりと2人に寄って行くカメラワークと、久志が裕一に近づいて来ると言う動作を組み合わせて、2人の距離感が物理的にだけでなく、心理的にも近づいていることを、意外なくらいに長回しのカットで表した。

川辺のシーンでの、久志の子久志への副音声が実に良かった

もう、映像だけで、裕一と久志の個性の違いは十分に表現されているのに、今回は、こんな久志(山﨑育三郎)の副音声が入る。ちょっと表記が複雑になるが、山崎育三郎さんがおっしゃった「子久志」と言う表現を使って、台詞と副音声の掛け合いの面白さを書き起こしてみる。

子久志「西洋音楽 聴いているなら 作曲は簡単だ。やってみたらいい」
裕 一「で… でも…」
子久志「できるよ きっと」
久 志「こう言う さり気ない一言 大人だよなぁ 僕」
裕 一「ありがとう!
    い… いや… あの… と… 父ちゃんのこと 褒めてくれて」
久 志「構わないよ 裕一」

遂に、第4回目にして、山崎育三郎さんが久志になり切って副音声で解説すると言う価値が、最大限に発揮されたシーンとなったと思う。こんなのが聴きたかったのだ。完全に大人の久志が子ども時代の自分を見て喋っている、所謂 “主観” の解説。こう言うのが、もっと出て来ると、再放送の楽しみが増えると思う。

川俣の街をオープンセットで再現したシーンも良いのだが…

その後の、裕一が父・三郎(唐沢寿明)に「作曲の宿題」の相談をしてレコードを聴くシーン、母・まさ(菊池桃子)と川俣に出向くシーンは、残念ながら、ベスト5には入っていない。

ただ、川俣の街を、オープンセットを使って再現した大正時代の映像には、太陽光をふんだんに活用したカットがたくさんあって、第4位の川辺のシーンと同様に、人工の光では出せない躍動感やリアルさを醸し出していた。特に、音(清水香帆)に初めて会って一目惚れした感じの裕一とまさの夕景シーンなんて、第3位にしても良い位だ。

第3位は三郎が裕一に本と五線帳を買って来てからのシーン

でも、私の第3位は、川俣から帰宅して、夕方、祐一が弟・浩二(潤浩)にスノーボールを土産に買って来てからだ。

まず、粋な演出なのが、三郎が裕一に赤い表紙の「作曲入門」の本と、「五線帳」を買って来て手渡すシーン。受け取って嬉しそうな裕一のアップに、下手(画面左)から夕陽が当たっている。帽子を被って、顔を下向きにさせて、裕一の目の部分にだけ夕陽が当たるように準備。

実は「五線帳」は光を反射するような紙で出来ていないのに、まるで、「五線帳」が裕一にとって光り輝くものに見えるように、意図的に光らせている。まず、ここが好き。続く、まるで父親から宝物を貰ったように喜ぶ兄の裕一と、兄からお土産で貰ったスノーボールを寂し気に持つ弟の浩二の対比のさせ方も良いのだ。

カメラを中庭の俯瞰(鳥の目線のような上の方から撮影するアングルのこと)に置いて、中庭全体を見降ろすような画角の中に、兄弟を置いて、注目すべきは、明るい気持ちの裕一に日差しが当たっていなくて、暗い気持ちの浩二の方に日差しが当たり、長い影を作って浩二の寂しさを強調しているのだ。

どうやら、この辺から、兄弟の確執が映像化され始めていたようだ。

第2位は裕一が初めて五線譜と向き合うシーン。劇伴に注目

第2位は、中庭の直後の、音楽を生業にして生きていくことになる本作の主人公が、初めて五線譜と向き合う大切なシーンだ。

そのシーンは、逆光の夕陽が当たる裕一の背中から始まる。再放送で新発見したのだが、例の赤い表紙の「作曲入門」の著者が、志村けんさんが演じる「小山田耕三」だった。なるほど、小山田先生の本で作曲を勉強して、藤堂先生に認められて… と、やはり本作は、昨日の読者さんへのコメントに返信したように「音楽が繋げる“縁”」が大きなキーワードになっているわけだ。

また、朝ドラお約束の “覗き見” も盛り込んで、4~5時間の時間経過も明確にし、その上で、ランプの灯りと赤い表紙を強調させた直後に、やや彩度を落とした昼間の藤堂先生との授業風景を回想に入れて映像的な見た目のメリハリもしっかり。

普通なら、ここで一区切りと捉えると思う。ただ、私の捉え方は違う。実は、例の中庭のシーンの一番最後に、夕景で机に向かう裕一の劇伴が僅かに先行して流れ始めているのだ。

最初はピアノのソロから静かに始まるこの劇伴は、藤堂先生の回想シーンの直後から、(多分)オーボエが加わり、更にストリングスも加わり、翌朝の学校のシーンまで1曲で繋がっているのだ。だから、ここは演出的には「1つの塊」と捉えた方が自然だ。

裕一が曲に閃く瞬間は、実にドラマチック!

劇伴は、どんどんアンサンブルが重なって美しい楽曲になって行く。そこへ、裕一が発する足音や物音が重なり、更に裕一が弾くオルガンの不協和音が重なって、いよいよ何かが起こる予感だ。

裕一が黒板の前に立つと、走馬灯のように最近起きた裕一の心に刻まれた数々の映像が巡り巡って、曲が閃く瞬間は、かなりドラマチックに仕上げた。そして、学校の壁の時計は「6時55分」を指していることで、裕一がどれだけ早起きをして作曲をしたかったのかも表現した。

そして、劇伴は一気にクライマックスになって、ストンと終わる。とにかく、裕一がメロディーを閃く時の、回想と劇伴の使い方は、良質なタイムスリップ映画を観ているような雰囲気。まるで、裕一の生きる世界が一変してしまったような絶妙な映像。だから、ここまでの流れが実に好きなのだ。

一瞬、登校途中の子どもたちのシーンが入るのも良いと思う

映像はここで、一旦山中を登校する子どもたちのシーンが入る。私は確実に認識できたわけで無ないが、画面を左から右へ走って行った男の子は、ガキ大将の鉄男(込江大牙)のように見えたが、どうだったろうか。

第1位は、黒板の五線譜の楽譜が見えて、歌が流れるシーン

そして、私の好きなシーン第1位が、登校する子どもたちのシーンで緩急をつけたあとの、教室の机に突っ伏して寝てしまっている裕一と、それに気づく藤堂先生とのやり取りだ。

カメラが、裕一と藤堂先生からズームアウトしながら、画面に黒板が映り込んで来ると、白いチョークで音符がたくさん書かれた五線譜が見えて来る。3連符まで使って書かれているから、それだけ小山田先生の本で必死に勉強したと言うのも分かる。

ピアノのグリッサンドから始まり、終わる裕一が作曲した曲は、既に子どもたちの合唱とピアノ伴奏がついて完成形。でも、良く聴くと、ピアノと言うよりミニピアノ、おもちゃのピアノの音色に聴こえる。この声と音色の可愛らしさと、裕一の寝顔のバランスもいいと思う。

あとがき

第4回は、本作に於いて大切な回ですね。裕一が作曲に開花したり、音と出会ったり。そして、久志の副音声も良かったですし、幾つかの新発見もありました。引き続き、私は『エール』に “エール” を送ります。



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【これまでの感想】

第1週『初めてのエール』
1 2 3 4 5 
第2週『運命のかぐや姫』
6 7 8 9 10 
第3週『いばらの道』
11 12 13 14 15 
第4週『君はるか』
16 17 18 19 20 
第5週『愛の協奏曲』
21 22 23 24 25 
第6週『ふたりの決意』
26 27 28 29 30 
第7週『夢の新婚生活』
31 32 33 34 35 
第8週『紺碧(ぺき)の空』
36 37 38 39 40 
第9週『東京恋物語』
41 42 43 44 45 
第10週『響きあう夢』
46 47 48 49 50 
第11週『家族のうた』
51 52 53 54 55 
第12週『アナザーストーリー ~それぞれの愛のカタチ~』
56 57 58 59 60 
第13週『スター発掘オーディション』
61 62 63 64 65 
[再]第1週『初めてのエール』
1 2 3

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連続テレビ小説『エール』第4回再放送

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