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[再]連続テレビ小説「エール」 (第3回・2020/7/1) 感想

2020/7/1 13:37 記事更新
連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・[再放送]連続テレビ小説『エール』公式サイト
第1週『初めてのエール』の 第3回:佐藤久志(山崎育三郎)の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。

【告知】個人的なことですが、7月以降も元のように仕事が動き出しそうにないので、毎朝起きると辛いです。従いまして、『エール』の再放送の感想は、出来るだけ前向きな内容に書くことにします。もちろん、「ここをこうした方が良かった」と言うのは書くつもりですが、済んだことに、あれこれ言っても、虚しさが募るだけですので… ※暫く“テンプレ”です。


蓄音機から流れる西洋音楽に夢中になっている裕一(石田星空)だったが、運動会の日が近づくにつれ、憂鬱な気持ちを募らせる。父の三郎(唐沢寿明)は裕一を元気づけようと、速く走る練習をするが、運動会の練習でも失敗して皆の足をひっぱってばかり。真面目に取り組んでいないと思われて、体育教師に叱られているところを、赴任してきたばかりの藤堂清晴先生(森山直太朗)に助けられる。そして運動会の当日…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

●原作:林宏司 ●作:(表記無し) ●演出: 吉田照幸(敬称略)

前回より増して"いい意味でいいとこどりの副音声"を楽しむ

昨日、ある読者さんのコメントの返信に、放送途中での再放送を見ることは、設定を誤って記憶していたり、自分の中の確証バイアスによって歪んだ解釈をしてしまったりしている部分を、何とか軌道修正する機会になる…と、書かせて頂いた。

また、別の投稿『再放送「エール」の副音声のスタンスをNHKが説明「解説放送のスタンスは保ちつつ」』によって、この度の出演者が演じる役で副音声を使って解説すると言う試みについて、NHKが「解説放送のスタンスは保ちつつ、登場人物への心の声が少し出るような演出」を心がけていることも分かった。

従って、今さら、「もっと久志が感情をのせた方が良い」とか「視覚障害者にとって分かり難い」と言う両極端な奉公を望んだところで、作り手も演じても、微妙なところを探ってトライしている初の試みなのだから、私は、前回よりも増して、この “いい意味でいいとこどりの副音声” を楽しもうと思う。

当時の服装が和装であることもナレか副音声で補強しても…

さて、今回の1シーン目は、大正時代のニュース映像からの引用だろうか、劇中の「大正8年」と言う時代が、第一次世界大戦後で好景気な様子や、大正デモクラシーによって自由で開放的な文化が盛んなことや、道行く一般の人たちの服装が老若男女問わず和装であることが描かれた。

実は、当時の服装が和装中心であることは、この先の描かれる福島の県下有数の老舗呉服屋「喜多一」の行方にとって重要な部分だから、ナレーションに含めても良かったかも知れない。

もちろん、「大正8年が和装なのは常識では?」と思う人もいるだろうが、それこそ老若男女、また世界の人が見る「連続テレビ小説」だから、そんな補強もあったら良かったかなと思った次第…

徒競走の練習時「威風堂々」にノイズが無い演出が好きだ!

で、モノクロ映像が終わると、「福島の呉服店、喜多一では、今日も音楽聴いてる」の久志(山﨑育三郎)の副音声。

前回の感想で、初めて裕一(石田星空)が父の三郎(唐沢寿明)から聴かされた蓄音機から流れて来る「♪威風堂々」には、当時の蓄音機でレコードを再生する際に、どうしても音楽と同時に蓄音機のラッパ(振動板)から「プチ、プチ」と言う “ノイズ” が無くて、それは、幼き裕一にとってノイズが気にならない程の衝撃と感動を受けたことと、その裕一に視聴者を共感させると言う、2つの見事な演出意図があるに違いないと書いた。

そして、今回の古山家の朝食シーンで、飯も食わずに聴き入っている「♪威風堂々」には、「プチ、プチ」と言う “ノイズ” があった。初見の時の感想に書いたが、「音楽」に対する、このような繊細な演出を見ると(聞くと)私は単純に嬉しいのだ。だって、(そんなことは絶対に有り得ないが、私が演出家なら絶対にやりたい音響効果だから。

再放送で浩二が兄に対抗心的な感情を抱いた経緯を見たい…

あと、第2回を見た時にも感じたのだが、三郎は裕一の弟・浩二(潤浩)の誕生日のお祝いに蓄音機を買って来たし、三郎はともかく、母のまさ(菊池桃子)の兄弟に注ぐ愛情に “差” があるように描かれていない。むしろ、前回と今回を見ると、年齢の小さい浩二の方を可愛がって、お兄ちゃんの裕一は自由に育てている印象に映った。

しかし、この先の第19回では三郎が裕一を養子に出したことを悔いるくだりで、三郎とまさの裕一と浩二(佐久本宝)への二人の息子への思いや、思い入れが若干の違うような脚本と演出になっていたのだ。

だから、初見の時は、浩二の “兄への怒りの根っこ”、謂わば “遺恨” を、例えが「兄と弟は育て方や親の期待感が明らかに違っていた」ことを描くべきと思った。まあ、結局3か月間見ても、そこは描かれず仕舞いと思い込んでいる。だから、浩二は、いつ何をきっかけに兄に対抗心的な感情を抱いたのか、この再放送で答えを見つけられたらと期待をしている。

久志が子久志を自己紹介するのが照れくさそうで可愛かった

そして、4分頃、遂に小学生時代の佐藤久志(山口太幹)と、大人の久志の初対面? のシーンだ。前述の投稿の中で、山崎育三郎さんが、このように語っている。

「やはり、子久志(山口太幹)を見ている久志(山崎育三郎)の視点に注目してほしいです。自分に対して甘いのでテンションが違いますよね。久志としても、子久志に対してはより気持ちが入ります。子どもの頃の僕はかわいいなと思います(笑)」
https://www.lmaga.jp/news/2020/06/132847/

だから、久志が子久志をどう人物紹介するのか楽しみでしょうがなかった。その時の副音声がこうだった。

「そ、これが僕、久志。よろしく!」

いいんじゃないかな。ちょっぴり恥ずかしさが加わった過去の自分の自己紹介。それに、思ったよりもずっとハイカラな久志らしい感じ。期待以上で満足だ。

藤堂先生の「生徒の長所を伸ばす教育方針」が見えた瞬間!

次のシーンも第3回で好きな場面の一つだ。運動会の練習でも失敗してばかりで、スパルタ教育派の新田先生(芹澤興人)が、叱ると笑う裕一を真面目に取り組んでいないと思って、講堂か体育館のような広い場所で、新田先生に裕一が叱られている。

そこへ、赴任してきたばかりの藤堂清晴先生(森山直太朗)がやって来て、裕一が助けられるシーンだ。「(他の人との)違いを気にするな」と裕一に教える藤堂先生が、「ところで 君は 何が得意だ?」と問われると、裕一は「何もないです」と答える。そんな裕一に「まっ そのうち見つかるさ」と言う。

こうやって見ると、藤堂先生は赴任して来た頃から、生徒の「長所」や「得意なこと」に注目して、その生徒を教育していくと言う教育理念があることも、良く分かった。

本作には「主役と 特別な脇役と それ以外」が居ると提示

そして、このシーンが秀逸なのは、「そのうち見つかるさ」と言われた裕一の、このモノローグだ。

裕一(M)「何か 自分の周りに 新しい風が吹いた気がしました」

何が良いのかと言うと、これまで登場した数々の登場人物で、前述のハイカラな同級生・久志については、ナレーションで「この一風変わった子が 終生の友になるとは この時 夢にも思いませんでした」と他の脇役と明らかに差別化して描いているが、その他にも、乃木大将と呼ばれるガキ大将の村野鉄男(込江大牙)にしても、そしてこの藤堂先生にしても、明らかにその後の主人公に大きな影響を与える “特別な脇役” として描かれている。

そう、本作は、この第3回の時点で、既に、「主役と 特別な脇役と それ以外」の3種類が存在すると提示しているのだ。

既に第3回で本編にスピンオフが入ることが見えていたのか

なのにだ。このシーンの4分程前に、運動会が近づいて、運動が苦手な裕一が憂鬱な気持ちで、林の中を一人歩いている時に、こんなナレーションが入っていた。

N「世の中に人間は 主役と それ以外に分かれると」

そう、ナレーションでは、「主役と それ以外」と言っているのに、映像では、「主役と 特別な脇役と それ以外」と描いているのだ。どうやら、この辺が、本作の当初の脚本家離脱劇の影響を受けている部分のように思う。

そして本作は「主役と それ以外」でなく、どんどん「主役と 特別な脇役と それ以外」に舵を切って行き、その結果が、第12週『アナザーストーリー ~それぞれの愛のカタチ~』や第13週『スター発掘オーディション』に繋がって行くのだ。

だから、「本編にスピンオフを入れるのは如何なものか!?」と言う意見も多かったように見受けられたが、少なくとも私は、あの2週間を楽しんだし感動もした。そう思えたのは、この第3回の時点で、本作はそう言う方向に向かうことが分かっていたからなのか…と、再確認できて良かった。

レコードのノイズの有無は、裕一の特性や性格を表す演出だ

9分過ぎ、家の中で父の三郎と裕一と弟・浩二が速く走る練習するシーンで、蓄音機から「♪天国と地獄 序曲/地獄のオルフェ」が流れていた。そして、その「♪天国と地獄」にも、レコードのノイズが無かった。

初見の時は確信になっていなかったが、この再放送で “ノイズの有無” は明らかに演出家による意図的な演出で、裕一が音楽によって(足をくじいてもへこたれないなどの)集中力が高まると言う特性(特技)や、音楽によって大きく感情を揺さぶられる性格を表現していると確信したから、次の運動会当日のシーンが、よりスゴイ場面に見えた。

転んだ裕一を"ベタベタの高さのカメラ"で捉える演出も見所

4年生の徒競走。「さあ、いよいよ裕一の番。練習の成果は出るのか!?」と久志の副音声が温かく子裕一を応援するが、間もなく久志の副音声が「おっと、裕一選手、転びました」と実況中継。

転んだまま幾度か立ち上がろうとするが、なかなか立ち上がれない裕一を、カメラを「べたべた(カメラの三脚を最も低い位置にセットすること)」の地面スレスレに置いて、転んだままの裕一の顔とカメラの位置を同じ高さにして、裕一のやるせない気持ちに共感させる演出だ。

会場からは失笑の嵐。その時、藤堂先生の指導による女子だけのハーモニカ部の少女たちが、演奏を始める。ここで、「裕一を応援しよう」とか台詞を挟まずに、指揮を始めるのも好きだ。

演奏が始まると、さっきの転んだ裕一を狙っていた、べたべたの高さのカメラが、更にグッと裕一によって、裕一の顔の、どアップになる。そして、裕一がどこからか聞こえて来るハーモニカの演奏に気付いて、目をパッと見開く。この映像は、このベタベタのカメラでないと捉えらないのだ。

そして、カットは切り替わって、同じべたべたの高さのカメラが今度は「裕一の視点」になって、ゴールの方を見るカットになる。そして、カットが切り替わると、前進が見える位に引いたべたべたの高さのカメラがあって、今度は裕一を真横から映すアングルで、立ち上がり、まるで “よちよち歩きの赤ちゃん” のような歩き方。

久志の副音声の変化と、ハーモニカ演奏のタイミングがいい

「笑って誤魔化す裕一は、もういません! 裕一、諦めずにゴールに向かいます」と久志の副音声も実況中継から “エール” へ変わる。会場全体も、久志への “エール” の歓声で満ちる。ゴールした裕一を、誰よりも先に抱き寄せる藤堂先生。ハーモニカ演奏がきっかけとなって、会場全体の心の一体感こそがが、第1週のサブタイトルである『初めてのエール』と言うわけだ。

本当に感動的で清々しいシーンだと思う。

頑張った裕一を遠くから見ていた子久志と副音声に泣いた!

そして、再放送を見て良かったなと思ったのは、「運動会なんて参加する気は毛頭ないよ」と言わんばかりに校庭の脇で分厚い本を読んでいた子久志が、ゴールをした裕一を見て微笑むカットに、こんな久志の副音声が被さったこと。

「裕一、よく頑張ったね。そんな裕一が好きだな」

無事にゴールしたのを見届けた子久志が、当時「そう思って言った」ことと、今の久志が、子裕一見て「そう思って言った」のが重なって聞えたのも良かった。これこそが、この度の新たな副音声による『エール』再放送の醍醐味だと言うのは、大袈裟だろうか…

あとがき

今回の久志の副音声は、これまでで最も期待通りの内容になっており、ホッとしたと同時に満足です。また、徒競走のカメラワーク、ハーモニカ部の演奏、ゴールへの展開、人生にエールが必要であること、それぞれがバランス良く15分間に収まっていたと思います。

さあて、今日も直帰のお金になる仕事は無いけれど、秋以降の(あるであろうと期待をしている)結婚披露宴や大きな仕事の仕込みをやる気が出ました。そして、今日も病院で働く妻のサポートを全力でやろうと言う気持ちになりました。正に『エール』に “エール” を貰いました。ありがとう『エール』…



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【これまでの感想】

第1週『初めてのエール』
1 2 3 4 5 
第2週『運命のかぐや姫』
6 7 8 9 10 
第3週『いばらの道』
11 12 13 14 15 
第4週『君はるか』
16 17 18 19 20 
第5週『愛の協奏曲』
21 22 23 24 25 
第6週『ふたりの決意』
26 27 28 29 30 
第7週『夢の新婚生活』
31 32 33 34 35 
第8週『紺碧(ぺき)の空』
36 37 38 39 40 
第9週『東京恋物語』
41 42 43 44 45 
第10週『響きあう夢』
46 47 48 49 50 
第11週『家族のうた』
51 52 53 54 55 
第12週『アナザーストーリー ~それぞれの愛のカタチ~』
56 57 58 59 60 
第13週『スター発掘オーディション』
61 62 63 64 65 
[再]第1週『初めてのエール』
1 2

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あれ???今回は、前回、前々回と違って、“佐藤久志による解説”だね。結構、感情が入っている。もちろん、盛りこみすぎるのも、雰囲気を壊すし、伝わるモノも、伝わらなくなる可能性もあるので。それはそれで、どうかと思いますが。でも。。。“山崎育三郎による解説”ではなく“佐藤久志による解説”なら。やはり、これくらいはね。。。。。特に、ラストあたりの、運動会部分なんて、“こういうのだよ”と感じたよ。だか...

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