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連続テレビ小説「エール」 (第64回・2020/6/25) 感想

連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・連続テレビ小説『エール』公式サイト
第13週『スター発掘オーディション!』の 第64回の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


「コロンブス専属新人歌手募集」のオーディションに向けて、プリンス久志(山崎育三郎)とスター御手洗(古川雄大)は他のライバルがいることも忘れて、ライバル心を燃やしていた。合格できるのは一人だけ。裕一(窪田正孝)は久志が、音(二階堂ふみ)は御手洗先生が受かることを願っていたが、最終的には二人が悔いのない戦いができるよう精一杯応援しようと考えていた。そして、オーディション当日がやって来る。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

シンプルなアバンタイトルが良かった

●原案:林宏司 ●作:嶋田うれ葉 ●演出:野口雄大(敬称略)

今週のアバンタイトルは単純に良く出来ている…と書いているが、今回は実にシンプル。もちろん、これで良いのだ。だって、今日は水曜日。先週とは違って、1週間の折り返しでもあり、今週の大きな見所の一つである「オーディションの当日」が描かれるのだから、これ位にシンプルがちょうどいいのだ。

今回は、廿日市が肩叩き棒でマイク…

ねっ。ちゃんと演出家は計算していた。前回で、裕一(窪田正孝)オーディションの内容について廿日市(古田新太)を問い詰める際に、裕一が廿日市へインタビューをするように “右手でマイク” を持っている形を作っていた。そして、今回は、廿日市が裕一に「肩叩き棒」をマイク代わりにインタビューするような演技になっていた。

また、杉山あかね(加弥乃)に廿日市の好きな曲を聞く時も、裕一の “左手がマイク” を持つ形に。もちろん、窪田さんや古田さんのアイデアと言う可能性もあるが、いずれにしても、前回と今回で “芝居” が関係性を持っているのは、連続ドラマとして実に楽しいし、いいことだ。

喫茶バンブーの和洋折衷とカラフルなデザインが好きだ

ところで、読者さんたちに「今さら!?」と言われてしまうかもしれないが、古山家の真正面に喫茶バンブーがあったのを今回初めて気が付いた。近い距離にあるとは思っていたが、お向かいさんだったとは思わなかった。でも、これで、古山家、喫茶バンブー、自転車屋、路地、おでん屋の位置関係が明確になった(今さら)。

喫茶バンブーの話題ついでに書いておくと、喫茶バンブーのスタジオセットのデザインが随所に「竹」が活かされているのが、いつも見ていて「いいな」と思う。特に私が好きなのは、カウンター上にある竹筒のライトと、ドア横のステンドグラス。大正10年頃の建築やデザインを見ると、結構カラフルな色使いと和洋折衷なのが特徴。

だから、特に喫茶バンブーは、その和洋折衷とカラフルがふんだんに盛り込まれている。だから、店内で少々派手なことをやっても舞台が浮かずに、受け止められる。そう言う計算のもとに作られていると思う。

御手洗と音を、背中から撮影した1カットが秀逸

前回のおでん屋で「福島三羽烏」が横並びになった時のカメラワークや、ラストシーンでのカット割りなど、今週の演出家はカット割りが多めで、斬新なアングルも多用する。また、多用するだけなら簡単だが、意外と重要な場面へ大胆なアングルやカット割りを使って、印象付けに成功している。

例えば、喫茶バンブーのカウンターに音(二階堂ふみ)とスター御手洗(古川雄大)が座っているシーンで。序盤は普通にカメラはカウンターの中から2人を撮っている。しかし、話が、音の「でも… よく 決断されましたね」から佳境に入ると、カメラはカウンターを出て、2人の背後、それもテーブルの上くらいの高さまで低くして2人を捉える。

見えるのは、御手洗の横顔と音の背中と言う大胆なアングル。約22秒間もある。これ、なぜ22秒間も背中向きなのか? と考えてみたら、答えは1つしかなかった。御手洗が「実はね…」と話し出す瞬間に御手洗の姿勢がピーンとなる。音は少しだけ猫背。

そう、この御手洗の姿勢の良さを視聴者に印象付けてから、「3年前に母が亡くなったの」と…続けたかったのだ。だって、正面からのアングルでは、もともと御手洗は姿勢が良い人だから分かり難い。だから…ってこと。細かい演出だと思う。

「福島三羽烏」が古山家に集まるシーンも良かった

短いシーンではあったが、「福島三羽烏」が古山家に集まるシーンも良かった。

いくら、プリンス久志(山崎育三郎)とスター御手洗の1週間とは言え、序盤では音が御手洗の発声練習の手伝いをしているのを見せて、ここでは裕一の譜面を書く風景だけでなく、楽譜や「この曲は音域が広いの」と専門家としての台詞を盛り込んで、裕一が単純に幼馴染を応援しているだけでないことを表現したのは良いと思う。

やはり、きちんとW主人公の存在感は見せるべきだから。

山藤太郎を特別審査員に入れたら良かったかも…

5分過ぎ、ついにオーディション本番の場面だ。審査選考員に音楽家が椅子に座っている様子が無かったのはちょっと解せないが、まあ、当時は経営陣が選考していた…と解釈は出来る。それに、祐一と藤丸(井上希美)も後見人みたいにいたし。

そして、1人目が「寅田熊次郎」と古風な名前の割に、若くてイケメンが登場。演じたのは坪根悠仁さんで、申し訳ないが存じ上げなかったので調べてみたら、2018年の『ジュノン・スーパーボーイコンテスト』で、フォトジェニック賞と明色美顔ボーイ賞のW受賞を果たした逸材で、『エール』が俳優デビュー作と言う超ラッキーボーイ!

歌ったのは、作詞:門田ゆたか 作曲:古賀政男 歌:藤山一郎の『♪東京ラプソディ』。因みに、藤山一郎さんは、劇中にコロンブスレコード専属歌手として既に登場している山藤太郎(柿澤勇人)のモデルとされる人。この辺は、ちゃんと物語が繋がっている。と言うか、山藤太郎を特別審査員に入れたら良かったかも知れない…

鉄道マニアで演歌歌手の徳永ゆうきさんが『鉄道唱歌』を歌う

2人目は、「岡島敦」と名乗る、電車の運転手や車掌さんの帽子を被った小太りの青年。その青年が歌ったのが、ナント『♪鉄道唱歌』。

ご存知の方もいると思うが、「岡田敦」を演じた徳永ゆうきさんは、演歌歌手であると同時に「撮り鉄」の鉄道ファンとして、バラエティー番組『タモリ倶楽部』の人気企画『タモリ電車クラブ』にも数回出演されている有名な人。鉄道マニアで本物の歌手を「駅員役」で『鉄道唱歌』を歌わせ、更に得意の「車掌の口調のものまね」やってもらうなんて、実に遊び心がいいじゃないか。

宮路オサムさんが自身の大ヒット曲『なみだの操』で自己紹介

3人目に登場したのが、“73歳” と自己紹介した「林喜一」。もう、自己紹介の「皆様のおそばに置いてほしいんです」が完全にネタ振りになってて面白い。もちろん、演じたのは、元・殿様キングスの宮路オサムさん。

殿様キングス時代の大ヒット曲『♪なみだの操』の歌詞「あなたの決してお邪魔はしないから おそばに置いて ほしいのよ」のパロディ、いやリスペクトだ。

履歴書には「23歳」と書いてあり、廿日市らが驚くが、前回に登場した新聞の「コロンブス専属新人歌手 書類銓衡通過者発表(原文ママ)」の見出しの記事の中に、「到底新人には見えない今年六十三歳を迎へる者もおり(原文ママ)」とあったから、63歳の人も見たかったなぁ。

また、歌われたのが、1929年(昭和4年)に発売された作詞:西條八十、作曲:中山晋平、歌:佐藤千夜子の『♪東京行進曲』。まっ、大正時代には存在しない楽曲なのだが、宮路オサムさんの歌声が聴けただけで嬉しいし、お元気な姿も見られて満足だ。

山崎育三郎さんが歌う昭和歌謡が実に素晴らしかった

4人目の久志が歌ったのが、1931年(昭和6年)発売の作詞:島田芳文、作曲:古賀政男、歌:藤山一郎の大ヒット曲『♪丘を越えて』。木枯正人(野田洋次郎)のモデルが、古賀政男さんと言われているし、コロンブスレコード所属の歌手・山藤太郎(柿澤勇人)のモデルが藤山一郎さんと言われているから。

木枯の曲に裕一が歌い方の指示を書き加えた…と言うことで辻褄が合う。それにしても、山崎育三郎さんが歌う昭和歌謡が実に素晴らしかった。

御手洗の『♪船頭可愛いや』は、美声と迫力が凄過ぎる

5人目の御手洗が歌ったのが、本作ではお馴染みの『♪船頭可愛いや』。史実では、『船頭可愛や』で「い」は入らないで、発表されたのは、1935年(昭和10年)で、歌ったのは歌手の音丸さん。もう、史実比較は止めておこう。とにかく、古川雄大さんの『♪船頭可愛いや』は、流石「ミュージカル界の新プリンス」と祝えるだけあって、美声と迫力が凄過ぎる。

三味線で歌った若干17歳の民謡歌手・彩青(りゅうせい)さん

ここで、最終審査結果発表にしても良さそうなのに、6人目を登場させるのも面白い。三味線を手にして登場した「水川ながし」を演じたのは、若干17歳の民謡歌手の彩青(りゅうせい)さん。

久志が陰で努力をしているのが、じ~んと来た…

オーディションが終わって、喫茶バンブーで久志が裕一から貰った楽譜に、更に書き込みをして勉強していたのを鉄男が見つけるシーンも良かったし、オーディションの結果を上手く焦らして、金曜日まで引っ張ったのも、全く時間繋ぎになっていなかったのも良かった。

あとがき

ちゃんと「先が見たくなる」ように作られて終わりましたね。御手洗の人生も垣間見れたし、久志の他人に見せない努力も見られましたし、豪華な歌手の皆さんの歌も聴けて、その上で、祐一と音らが、互いに支え合い、応援し合う姿も見られて良かったです。明日で暫く本放送が中断するので、大切に見たいと思います。

また、次週からの再放送は下記のようになるようです…
「エール」山崎育三郎ら出演者が"役"として副音声で解説! 6/29からの2週目再放送で新たな試み

それと、誰も気にしちゃいないと思いますが、昨日丸一日、持病の定期検査三昧の結果ですが、全て正常値でした。



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【これまでの感想】

第1週『初めてのエール』
1 2 3 4 5 
第2週『運命のかぐや姫』
6 7 8 9 10 
第3週『いばらの道』
11 12 13 14 15 
第4週『君はるか』
16 17 18 19 20 
第5週『愛の協奏曲』
21 22 23 24 25 
第6週『ふたりの決意』
26 27 28 29 30 
第7週『夢の新婚生活』
31 32 33 34 35 
第8週『紺碧(ぺき)の空』
36 37 38 39 40 
第9週『東京恋物語』
41 42 43 44 45 
第10週『響きあう夢』
46 47 48 49 50 
第11週『家族のうた』
51 52 53 54 55 
第12週『アナザーストーリー ~それぞれの愛のカタチ~』
56 57 58 59 60 
第13週『スター発掘オーディション』
61 62 63

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★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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