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連続テレビ小説「エール」 (第57回・2020/6/16) 感想

連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・連続テレビ小説『エール』公式サイト
第12週『アナザーストーリー ~それぞれの愛のカタチ~』の 第57回『父、帰る(後編)』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


一泊二日で地上に帰る権利がもらえるあの世の宝くじに当たって、10年ぶりにこの世に戻ってきた音の父・安隆(光石研)。東京の音の家の訪問に続いて、地上で過ごす二日目は豊橋の関内家にやってくる。馬具職人の岩城(吉原光夫)の仕事ぶりを見て、あらためて感心する安隆。久々に再会した光子(薬師丸ひろ子)から、小説家を目指す壁にぶちあたっている梅(森七菜)の話を聞いた安隆は、梅の前にも現れる。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

今回も、今後本編にスピンオフが入るのが前提のつもりで書く…

・原案:林宏司 ・作:吉田照幸 ・演出:表記なし(敬称略)

当blogのWeb拍手の数は、今週(と言っても、月曜分だけしか指標はないが)そんなに激減さえていない。しかし、長年相互トラックバックをさせて頂いているドラマ感想ブログやその他のブログを読んでも、直感的に「3:7」くらいの割合で、肯定派が少ない。それぞれの考え方があるから、そのこと自体に驚きはない。

とにかく、理由はともかく、様々な理由(働き方改革や今年の特殊事情)で、今後は、本編にスピンオフが入ることが前提になると思って、今回の感想も書いてみようと思う。

今回の光子と梅を見ると、妊娠発覚時と退学の時に…と思う

だいぶ前に書いたが、華が生まれた時に、裕一(窪田正孝)が実家に娘の誕生を報告しづらいと言う事情は分かるが、 音(二階堂ふみ)が実家に報告していないのも不自然だ。

また、そのずっと前の音の妊娠が発覚して、人生の岐路で悩んでいる時に、最初に相談するのが母親の先輩である光子(薬師丸ひろ子)や女性が才能を活かして仕事をすることに前向きで頭の良い梅(森七菜)であっても良かった…と感想に書いた。

だから、今回のような光子と梅の使い方を見ると、上手く撮影スケジュールを調整して貰いたかった…とは思ってしまう。ただ、過ぎたことを「ああだこうだ」と言っても始まらない。そう、これが今週の『エール』を見る私のスタンスと言うわけだ。

本作で「宗教がどうのこうの」と言っても無駄だと思う…

先日の感想で、豊橋の銭湯の近所の和菓子屋でしか食べられない(と言うか、安隆が作ってくれとお願いした、謂わば常連さん向けの裏メニュー)である「安隆スペシャル」を、東京の団子屋が速攻作ったのには違和感があると書いたが、それについては変わらない。

ただ、今回を見て敬虔なクリスチャンの安隆が、閻魔様の計らいで三角巾を付けて、如何にも仏教的な幽霊となって下界に降りてくることには意外と違和感が無くなった。思えば、日本人の多くは「神社に初詣」し、「寺院でお墓参り」をし、「チャペルで結婚式」をする人たちだから、本作で「宗教がどうのこうの」と言っても無駄だと思う。

亡くなった大切な人が夢に出て来るだけでも嬉しいのだから

むしろ、今年秋に十一回忌を迎える実父がいて、昨年暮れに実母が亡くなった私にとっては、先週末の裕一の父・ 三郎(唐沢寿明)が生前に痛みを周囲に隠すために「噛み痕」を見せる場面を見たその夜に、亡き父が夢に出て来て私の腕の引っかき傷をさすってくれた。

そして、昨日の夜にはは父と母が夢に出て来て、祖父や妹などがいた小学生の頃の大家族時代の楽しい夢を見た。だから、昨日の音が、幽霊の安隆をあっさりと受け入れたのも、今回の光子がダンスをするまで少し時間が掛かっても、楽しそうにダンスをするのは微笑ましかった。

夏目漱石の『こゝろ(心)』の一節の引用は上手いなと思う

梅のエピソードに入ると、なかなか凝った演出になっていた。新人賞を取ったペンネーム「幸 文子(みゆき あやこ)」の手紙の声は森田想(20歳)さんが演じて、梅役も子役の新津ちせさんに戻ると、末吉 結役も子役の小熊萌凛さんに交代。因みに、脱線するが結役の小熊さんは『テセウスの船』で音臼小無差別殺人事件の死亡者の一人を演じていた。

梅「悪い人間という一種の人間が世の中にあると
  君は思ってるんですか?」
結「そんな そんな…」
梅「貸しん。
  『そんな鋳型に入れたような悪人は
  世の中にあるはずがありませんよ。
  平生は みんな 善人なんです。
  少なくとも みんな 普通の人間なんです。
  それが いざという間際に
  急に 悪人に変わるんだから恐ろしいのです』
  どう? すばらしい 人への考察でしょう」

これ、夏目漱石が名作『こゝろ(心)』の中に綴り込んだ一節。人間誰もが心の内面に善と悪を抱えており、普通の人の中にも悪人がいる…と説いている(私の解釈)。

そして、小説『心』では、人間の心の中に潜む損得や利己主義が中心に描かれるが、実は外的な刺激や力で心に潜む “悪” が表面化することが最も恐ろしい…と書いている部分(私の解釈)が、梅が読んだ一節。

実は、『こゝろ(心)』は三部作で構成されており、今週の『アナザーストーリー』も三部構成。上記の引用した部分には、最近話題になっている「ネット上の誹謗中傷」に通ずる点もあるし、三部構成と言う遊び心も備えていると考えるのは、あまりに好意的な解釈だろうか?

梅の机に置いてあった本が、夏目漱石の『道草』だった意味

梅の前に安隆が現れても、梅は全く動じなかった。

 梅「お父さんでしょ?」
安隆「怖くないんか?」
 梅「怖くないよ」
安隆「お前 動じんな…」
 梅「幽霊なんて 文学じゃ ありふれとるよ」

梅が言い返した台詞が、実に梅らしい。確かに古典の中では『今昔物語』や『日本国現報善悪霊異記』にも怪異(化け物)は登場するし、古くて有名なのは『源氏物語』の「六条御息所」のくだり。近代文学なら『雨月物語』、『小泉八雲の再話文学』、『遠野物語』など挙げたらキリがない。この辺の文学少女らしさが梅らしいなと。

そして、梅の机に置いてあった本が、夏目漱石の『道草』。所謂、漱石の自伝だが、親友で文学については自分の方が詳しいと自負があったにも関わらず、その結が先に売れた。きっと梅にとっての今が “道草” を食っているように感じていたに違いない。

梅の本心を、静かに丁寧に引き出した安隆の優しさが感動的

結の書いた本も読んだ梅。きっと勇気が必要だったに違いない。そして、結の本の内容を褒めた。そんな梅の気持ちを察して安隆が優しく話し掛けた…

安隆「自分の弱さを見せたくないんか?」
 梅「…」
安隆「幸い お父さんは あの世の人だ。
  明日には この世におらん。
  お父さんに 自分の正直な気持ち 教えてくれんか?」

少し悩んた梅が、父にこう答えた。

 梅「悔しい」
安隆「どうして最初に褒めた?」
 梅「だって 新人賞だよ?」
安隆「賞とか関係ない。
   心の底から 結ちゃんの作品 認めとるんか?
   負けを認めるってことは大切なことだ。
   負けを受け入れるから 人は成長したり
   違うことに挑戦できるんだ」

梅の本心を、静かに丁寧に引き出した安隆の優しさが感動的だった

梅にも、音にも、自分の夢を実現して欲しいなって思う…

前述の『道草』には、たくさんの栞が挟んであった。その『道草』を書棚にしまった梅が、安隆に問う。

 梅「お父さんは そういう経験あるん?」
安隆「ハハッ 岩城だ。
   あいつには勝てんから
   お父さんは職人をやめて 経営に専念した」
 梅「へえ… そっか。そんなに すごいんだ」
安隆「ず~っと うちに仕事があるのは あいつのおかげだ」

尊敬し、愛する父親が、雇っている(いた)馬具職人・岩城新平(吉原光夫)に負けを認めたことを知る梅…

 梅「岩城さん… お母さんのこと 好きだよ。
   再婚するって言ったら つらい?」
安隆「う~ん…。お父さんは うれしい。
   2人とも大好きだから フフッ」

序盤でも、光子が妙な偏見や色眼鏡で物事を捉えない部分を好きだと言っていたが、ここでも、あっけらかんと光子と岩城の再婚を喜ぶ安隆を見て、梅の心が解き放たれた。

梅「私 今まで 全てのことを
  斜めから見過ぎとったかもしれん。
  これからは まっすぐ生きてみる。
  自分とか小説 まっすぐ表現してみる。
  お父さん 見習って」

父親に抱きついて、父の温もりを感じる梅が可愛かった。そして、三女だから、本編では、あまり安隆と梅のツーショットに印象的なものが無かったから、今回の2人のやり取りはとても良かった。梅にも、音にも、自分の夢を実現して欲しいなって思う。

大人のファンタジーのエンディングが実に良かった!

そして、10年間のシングルマザー生活の労をねぎらう安隆。光子が「また あの世で」と言った瞬間に安隆の姿は消えた。

そして、馬具作業場の机の上に、「再婚を許す」と1行だけ書かれた置手紙。その1行の横に、岩城が走り書きしたのは、「おれは安隆さんといる おかみさんが好きなんです」。岩城には安隆の姿は見えなくても、存在は感じていたのかも知れない。そんな大人のファンタジーのエンディング。いいじゃないか。

あとがき

大切な人を亡くした人なら、きっと今回の15分間全部が心に沁み込んだのではないでしょうか?

もちろん、「これが『エール』なの?」と言う部分はあります。ただ、今週は『エール』の登場人物を使った『アナザーストーリー』なのです。その意味で、梅の悩みを解消する手助けをしてくれた安隆、安隆の「ありがとう」に苦労が報われた光子、岩城の安隆への恩などが描かれて良かったです。

特に、12分の、光子の「ごはん 一緒に食べてったらいいのに!」からの、薬師丸ひろ子さんと光石研さんと吉原光夫の演技に魅了されました。

なお、当blogのコメント欄やWeb拍手コメント欄を使って、私の感想に否定的な意見を一方的に書いて逃げる人(要は勝手に、読んで否定して書きっ放し)が増えています。一応、目は通しますが(通さざるを得ないシステムなので)、自分の意見は自分の発言場所で書いて下さい。他人のブログを発言場所に利用するのは間違っています。



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【これまでの感想】

第1週『初めてのエール』
1 2 3 4 5 
第2週『運命のかぐや姫』
6 7 8 9 10 
第3週『いばらの道』
11 12 13 14 15 
第4週『君はるか』
16 17 18 19 20 
第5週『愛の協奏曲』
21 22 23 24 25 
第6週『ふたりの決意』
26 27 28 29 30 
第7週『夢の新婚生活』
31 32 33 34 35 
第8週『紺碧(ぺき)の空』
36 37 38 39 40 
第9週『東京恋物語』
41 42 43 44 45 
第10週『響きあう夢』
46 47 48 49 50 
第11週『家族のうた』
51 52 53 54 55 
第12週『アナザーストーリー ~それぞれの愛のカタチ~』
56

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