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ごくせん2002特別編 [再放送] (第1シリーズ/第1話・2020/6/3) 感想

ごくせん2002特別編

日本テレビ・『ごくせん2002特別編』公式
第1シリーズ/第1話『熱血先生大暴れ!!』の感想。
なお、原作の漫画・森本梢子『ごくせん』は未読。



新米教師・山口久美子(仲間由紀恵)が担任についたのは、沢田慎(松本潤)率いる不良生徒たちが集まる3年D組だった。予想通り、物が飛んでくるなどの手荒い“歓迎”を受ける久美子。だが彼女は全く動じない。実は、久美子には学校関係者には絶対に明かせないある秘密があったのだ。 ある日、教頭の猿渡(生瀬勝久)が管理していた模擬試験の受講料50万円が無くなるという事件が起きる。3Dの熊井が犯人だと疑われ……
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビと、公式サイト]より引用---


原作:漫画・森本梢子『ごくせん』
脚本:江頭美智留 第1,2,4,8,11,最終話
   横田理恵 第3,5,7,9話
   松田裕子 第6,10話
演出:佐藤東弥 第1,3,5,7,9,最終話
   大谷太郎 第2,4,6,8,11話
   高橋直治 第10話
音楽:大島ミチル

まえがき

仲間由紀恵さんが若くて可愛いとか、松本潤さんがカッコいいとか、 小栗旬さんが初々しいとか、そう言う類の俳優陣の懐かしさについての感想は、あちこちであるだろうから、当blogとしては、いつも通りの感想を書こうと思う。

とは言え、本放送時も見ていたし、幾度かの再放送も見ているから、新作の連ドラを観た時のような新鮮な気持ちで感想を書くことは出来ないが。

スタンダードサイズ(画面比 4:3)の作品らしさが溢れる…

さて、今期は新型コロナの影響で数々の連ドラが再放送された(されている)。その中では、本作が唯一のハイビジョン(画面比 16:9)になる以前のスタンダードサイズ(画面比 4:3)の作品。だから、「16:9」の横長サイズと違う表現(本来は、時代的に逆だが)が多用され工夫されているのが良く分かる。

3年D組の教室のスタジオセットの工夫は見逃せない!

例えば、新米教師・山口久美子(仲間由紀恵)が担任についた、沢田慎(松本潤)率いる不良生徒たちが集まる3年D組のスタジオセット。まず、当時の私が、とても斬新だと思ったのが、教室の最後部の最上部にカメラが置いてあるってこと。教室全体を上から見下ろす感じで、画面の一番奥に黒板があると言うカメラアングルと構図だ。

これによって、教室が荒れていることが一目瞭然になるし、のちに、教壇と生徒側が一体化して行く様子が、俯瞰で描くことが出来る。俯瞰と言うのは全体の様子を見せるのに最適な要素。それをより効果的にするために、3Dの教室は「縦長」に作られている。

また、閉塞感を出すために、例えば、本作の3年後、2005年放送の『野ブタ。をプロデュース』では、教室は「ほぼ真四角」で片側は校庭に向かった窓、もう片側は廊下側の窓とにして、窓の外も映しこむことで「16:9」に対応している。しかし、本作は「4:3」と横幅の狭い中に、更に教室の両サイドにロッカーを立てている。

でも、それでは暗いからロッカーの上の上手(画面右)に光を取り込む窓が作ってある。これも意外と斬新だった。昭和の頃から、一部例外はあるが、大体の学園ドラマの教室は、正面を黒板だとすると、下手(画面左)が校庭に面した全面窓で、上手(画面右)が廊下に面したすりガラスの窓なのだ。

それを、『ごくせん』のスタジオセットのデザインは、全て真逆をやっているのだ。もう、これだけで、本作が、他の学園ドラマとは違う作品を目指して、作られていたのかが明確に分かる。

約10分間にも及ぶ長編アバンタイトルは、見応えアリ!

そして、まず見事なのはメインタイトルに至るまでの、約10分間にも及ぶ長編アバンタイトル。主人公・久美子の「任侠集団・大江戸一家で育った熱血高校教師」と言う説明だけに特化して作られている。

もちろん、主要な学生役の紹介シーンも入るには入るが、キャラが少し見えるのは松本潤さんが演じる沢田慎が、他の不良学生たちとは “ちょっと違う” と言うことだけ。この辺の表現の潔さと、久美子と言う登場人物の潔さが、ピタリと合っているのは、お見事だと思う。

「任侠」が、「人情」にも「愛嬌」にも見える工夫…

メインタイトル明けの、大江戸一家の夕食のシーンも、お約束を重ねてコント風にやっている。

もう、最近では、この「コント風」が度を過ぎて「コント」になって、ドラマの流れをぶち壊すドラマ(特に、朝ドラ)が多いのに、久美子が話して、誰かが日本刀を持って立つが、座る…と言うのを3回繰り返して、最後に久美子が「食事中は席を立たないの」と優しく言って終わる。

もう、これだけ見ても、本作がメリハリのあるドラマであることも分かる。そして、任侠集団の描き方も、まだ世の中がコンプライアンスと騒ぎ立てる時代ではないが、芝居の出来る個性的は俳優陣を若手からベテランまで揃えることで、「任侠」が、「人情」にも「愛嬌」にも見える工夫が施されているのも見逃せない。

劇伴と効果音も、本作を更に盛り上げる

本作が、不良学生を扱った学園ドラマなのに、どこか楽しい雰囲気や優しい雰囲気に満ち溢れている原因に、良く出来た劇伴がある。

音楽担当は、映画『失楽園』や『阿修羅のごとく』で日本アカデミー賞を受賞し、ドラマでは『ショムニ』、『おみやさん(シーズン1?8)』、『ヤスコとケンジ』、『美咲ナンバーワン!!』などを手掛けた大島ミチル氏。メリハリあって、明るく楽しい楽曲と、ちょっとヤンキーに似合うような楽曲、切ない楽曲などが織り交ざった本作の劇伴が、更に本作を盛り上げる。

もちろん、きめ細かい効果音の付け方も、更に本作を盛り上げるが…

久美子の眼鏡の"反射"や"映り込み"が巧みに計算されている

今回、再放送を見て感じたのが、思っていた以上に、久美子の眼鏡の “光の反射” や “映り込み” が計算されており、久美子の心情を表現するのに大いに役立っていること。

眼鏡の “光の反射” や “映り込み” を巧みに活用したドラマとして、最近の秀作では『逃げるは恥だが役に立つ』があるが、『ごくせん』もなかなか効果的に使われていると思う。ロケの多い作品では特に “映り込み” のコントロールが大変なのに…だ。

古今東西の学園ドラマに共通する使い古された共通項の中に

「大人を信じられない思春期」、「熱血教師と冷めた生徒たち」、「外見や過去で “ワル” と決めつける職員室」、「言葉でなく行動で生徒の心に寄り添おうと頑張る教師」、「信じられる大人を見極める基準を少しずつ見つけ出す生徒たち」など、ひとことで言ってしまえば、古今東西の学園ドラマに共通する、使い古された共通項だ。

しかし、本作には本作でしか描けないモノがある。その描けないものこそ、本作最大の見所だ。

『ごくせん』には『ごくせん』でしか描けないモノがある!

第1話では、教頭の猿渡(生瀬勝久)が管理していた模擬試験の受講料50万円が無くなる事件が起きる。3Dの熊井(脇知弘)が犯人だと疑われ、いろいろあって、熊井を信じた久美子が熊井に裏切られて、怒りの鉄拳を熊井に食らわすシーンでの、久美子の台詞が、正に、本作でしか描けないモノだ。

久美子「ひとのために手ぇを出すような
    汚ねぇことすんじゃねえ!
    お前ら 不良の風上にも置けねえ奴らだ。
    先公 ばかにすんのも上等! ケンカすんのも上等!
    けどな… 卑怯なまねだけは するんじゃねえよ!!
    正々堂々 胸張って 不良やりやがれってんだよ!!」

任侠集団の跡取りの「お嬢」が高校教師をやっているから言える、この台詞。この「不良の正義感」こそが、本作でしか描けないモノだと思う。

モノローグだと勘違いしていた台詞に脚本家の巧さが見える

そして、今回の再放送を見て、今まで記憶違いしていたことを見つけた。前述の台詞を言い終えた後に、久美子が川沿いの土手を歩きながら、「お父さん… お母さん…」から始まる、久美子がこのまま高校教師を続けることを決意するが、この台詞、記憶では “モノローグ” だと思っていた。

しかし、再放送を見たら、きちんと “台詞” として扱われていた。最近の脚本家なら、この手のシーンは、多くが “モノローグ” にしたがる傾向にある。その方が、感情が描けると勘違いしている脚本家が多いからだ。

しかし、本作の脚本家・江頭美智留氏は台詞にした。台詞にしたことで、久美子の決意が “言霊” になったのだ。こう言う脚本の潔さも、全体の潔さに通じていると思う。

あとがき

笑えて、泣けて、痛快な学園ドラマとして、やはり金字塔と言わざるを得ない名作ですね。松本潤さんの “目力” がスゴイですね。そして、決して台詞は多くないのに、誰よりも存在感が際立っているのは、今の松本潤さんにも通じますね。

また、仲間由紀恵さんは『TRICKシリーズ』と重なっている時代。全く違うキャラクターを見事に演じていると思います。面白くて、きちんと作られた作品は、時代を越えて楽しめることを、本作でも実感しました。

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★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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