大阪発リモートドラマ「ホーム・ノット・アローン」完全版 (2020/5/30) 感想

NHK総合・大阪発リモートドラマ『ホーム・ノット・アローン』完全版(NHK情報サイト)
『連続テレビ小説「スカーレット」のキャストが贈るリモートドラマ。在宅勤務のアパレル会社のOL(桜庭ななみ)と休業中の居酒屋店長(松下洸平)によるハートフルな物語。』の感想。
なお、ネット配信のみのオリジナル版「第0話」は視聴済み。
一人住まいのマンションのドアノブがはずれて部屋に閉じ込められた田中くみ子(桜庭ななみ)は、修理屋さんに電話して助けを呼ぼうとするが、電話に出たのは常林(松下洸平)と名乗る居酒屋の店長だった。初めて出会った二人は,電話で話すうちに、次第に距離を縮めていき…。連続テレビ小説「スカーレット」でおなじみのキャストが贈る大阪発のハートフルなリモートドラマ。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
タイトルの元ネタ:映画『ホーム・アローン』(1990年)
脚本:桑原亮子(過去作/心の傷を癒すということ)
演出:泉並敬眞(過去作/スカーレット)
制作・著作: NHK大阪拠点放送局
「1話2分×全5話のショートドラマ」形式
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のためリモートワークでNHK大阪拠点放送局の制作により制作され、「大阪発リモートドラマ」としてNHK総合(関西地域)で2020年5月18日から5月22日まで20時42分から20時44分に、「1話2分×全5話のショートドラマ」形式で放送されたのが、この『ホーム・ノット・アローン』。
既に、全5話を10分に再編集した「完全版」がNHK総合(関西地域)で2020年5月23日の21時50分から22時に放送され、それに追従する形で、今回はNHK総合(全国放送)で放送された。
一本の間違い電話から始まる、男女二人の会話劇…
さて、出演は、連続テレビ小説『スカーレット』で共演した松下洸平さんと桜庭ななみさん。
物語のイントロダクションは、一人住まいのマンションのドアノブが外れて部屋に閉じ込められた田中くみ子(桜庭ななみ)が、修理屋さんに電話を掛けて助けを呼ぼうとするが、電話に出たのは見ず知らずの常林(松下洸平)と言う2か月間も営業自粛中の居酒屋の店長で。偶然に知り合うことになった二人が、互いの寂しさを埋めるために、毎日電話を掛けて次第に距離が縮まっていく。
今仕事が無い人の心情を描いたコミカル&リアルなハートフル・ヒューマンドラマ
本作は、『今だから、新作ドラマ作ってみました』よりも、究極的なリモートドラマになっていた。そして、リモートドラマ『Living』より、分かり易く単純だが、とても、今、新型コロナの影響で仕事を失っている人の心情を、コミカル且つリアルに、それでいて前向きに描いたハートフル・ヒューマンドラマだった。
もしも、未見の読者さんがいて、今後、何かの機会で見ることがあるかも知れないから、詳しいドラマの展開は敢えて、ここでは書くのを避ける。
最後の常林とくみ子のやり取りだけでは書き残しておきたい
しかし、最後の常林とくみ子のやり取りだけでは書き残しておきたい。そして、この台詞が心に引っ掛かったら、是非見て欲しい。
状況はこんな感じだ。間違い電話から始まった二人の電話でのやり取りの中で、常林は居酒屋の閉店を考え始めるが、明るく前向きなくみ子とのやり取りを通して、閉店を考え直した。そして、二人のビデオ通話は5日目を迎えた。二人は、別々の場所で同じレシピでパスタ “ペペロンチーノ” を作り、同時に食べようとしていた…
くみ子「向き合って おんなじもん食べてんのに
常林さんが すごく遠くにいる気がします。
見えてるからこそ 余計に遠いです」
常 林「僕も ビデオ通話って予告編みたいやなと思てました」
くみ子「予告編?」
常 林「はい。映画の予告編。
うまくできてる予告編ほど
見れば見るほど どうしても本編を見たくなる。
くみ子「カミングスーンってやつですね」
常 林「そうです」
くみ子「自由に人と会える日も
カミングスーンやったらいいですね」
常 林「ほんまに」
荘厳なテーマの「Let It Be」と、未来が見える小さな物語の秀作!
これまでの二人の回想シーンに、上↑のやり取りが被さって、その後は、字幕だけで、二人は自由に合える日が来たら、一緒にペペロンチーノを食べましょう…と約束をすると言うお話。全編に、The Beatlesの楽曲が使われるが、ラストシーンに使われたのが「Let It Be」。
苦境に絶たされている主人公が、 “Mother Mary(神聖なる母・マリア)” から「Let It Be(なすがままにしなさい)」と言うお言葉を授かる…と言う歌詞の名曲だ。名曲ゆえに様々な解釈をされる楽曲ではあるが…
荘厳なテーマを掲げた「Let It Be」と、一本の間違い電話から始まった二人の未来に繋がる小さなお話の対比が、実にこのご時世とリモートドラマと言う作品形態に似合っていると思った。名作とは言えるかどうかは別にして、秀作で傑作であるのは間違いない!
あとがき
もう、3月上旬からホテルの仕事が無くなって、ホテル自体が6月下旬まで閉館予定になってしまっている “ほぼ無職で、ほぼ主夫” に私に、「私にも、生きていれば何か役に立つのかな?」と元気とやる気をくれたドラマでした。朝ドラ『スカーレット』の八郎と直子の名コンビの演技にも魅了されました。これ、永久保存します!
【見逃し配信アリ!】大阪発リモートドラマ「ホーム・ノット・アローン」完全版
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