連続テレビ小説「エール」 (第42回・2020/5/26) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『エール』(公式サイト)
第9週『東京恋物語』の
『第42回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
音楽学校の記念公演の最終選考に、千鶴子(小南満佑子)と残った音(二階堂ふみ)だったが、環(柴咲コウ)から今のままでは千鶴子に勝つのは難しいのではと言われる。音が歌を通して何を伝えたいのかが何も伝わってこなかったというのだ。どうせ自分には才能がないとやけになる音に、久志(山崎育三郎)は伝えたいことを明確にするためには、まずは「椿姫」の世界を理解することだとアドバイスをする。そして…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
今回のアバンは「先が見たくなる」ようになっていた
原案:林宏司氏 作:清水友佳子氏 演出:橋爪紳一朗氏
今回のアバンタイトルは良かったと思う。
先週では、流行歌がレコード会社に全く採用されない中で、早稲田大学応援部から応援歌の依頼を請けざるを得なくなった 裕一(窪田正孝)が、「作曲とは何か?」、「自分がやるべきことは何か?」について自問自答を繰り返しながら、久志(山崎育三郎)の協力と、音(二階堂ふみ)の気遣い、そして依頼した団長・田中(三浦貴大)の “旧友との想い” を背負って、「紺碧の空」を完成させ、作曲家として一皮剥けた姿が感動的に描かれた。
で、今週は「音パート」の週。だから、今度は音が「歌うこととは何か?」、「歌うことでないを伝えたいのか?」を世界的オペラ歌手・双浦環(柴咲コウ)に問われて、もがき苦しむ姿を描いて、先週の「裕一パート」と釣り合いが取れそうに感じた。こう言う「先が見たくなる」ように作って欲しい…
裕一と音が、元に戻った!
主題歌明け。前回の音は、これまで音と別人のように物静かになったし、裕一も饒舌で明るいキャラクターになったのに、この「喫茶バンブー」での音と裕一は元に戻って、まずは一安心。昨日、久志(山崎育三郎)が言った「今は 興奮状態だが いずれ落ち着く」通りに、落ち着いたと言うことか。ホッ…
音が役の気持ちを考えない違和感あるが、コントで説明は…
さぁて。『椿姫』をどう言う手法で説明するのか、ちょっとドキドキだった。梶取保(野間口徹)が本を読んで説明するのはつまらない。久志なら簡単に要約できそうだがそれも安易。ナレーション処理なんて安直過ぎる。どんな手法を使うと思ったら、久し振りに梶取恵(仲里依紗)を活用してミュージカル調だ。いや、コントだ。
こりゃあ、賛否両論ありそうだ。でも、私は意外と良かったと思う。ただ、ちょっと引っ掛かったのは、音って人は、『椿姫』の内容を知らずに、歌のレッスンをしていたってこと。
まあ、アバンで環にコテンパンに打ちのめされるくらいに、音符を拾って歌うことについてはそれなりの才能なりセンスがあるにしても、歌うことへの根本的な理解力は、先週の裕一と似たような立ち位置であると、好意的に解釈をすれば、先週の裕一と “ほぼ同じスタートライン” から始まったと言えるが。
御手洗先生が歌を歌う際の心得を教えていなかったことが…
ただ、連続ドラマとして見ると、むしろ、以前に登場した音の歌の先生で “ミュージック ティーチャー” こと御手洗(古川雄大)なら、“歌を歌う際の心得” 的なことして、「歌の世界観を掴みなさい!」、「役の気持ちになって」くらいのことは教えているように思ってしまうのは私だけだろうか? いくらボイストレーナーだとしても…
保と恵が音を問題解決能力に優れた人と言ったのは良かった
音がカフェーで働き出すと言うくだりも、こりゃまた賛否両論ありそうだ。かなりコントチックな演出だし、そもそもカフェーで女給として働くと言う選択肢に辿り着く音の感情の流れが、丁寧に描かれていないから。でも、しょうがいない。今週の脚本家と演出家は、こう言う作風の人たちだから。
だから、前作の「1週間だけのスピンオフ」みたいに、大らかな気持ちで許容しないとダメってこと。だけど、ちょっと良いと思ったのが、「喫茶バンブー」で、音を女給として働かせたのを後悔している裕一に、保と恵が言った台詞は良かった。
保「なんという行動力…」
恵「しかも 発想が独特」
これが無かったら、完全なコント。でも、この2つの台詞は、音が問題解決能力に優れた人と言う初期設定だから、ここで言ったからギリギリセーフ。
やはり、随所にコントを入れるのはどうかと思うが、随所に “毛虫” もそうだが、男性に媚びないと言うような部分を含めた「音らしさ」を描写するのはとても大事。この脚本家と演出家だから、まだまだ許容範囲と言っておこう…
『椿姫』と言う歌劇について、自分なりに復習してみたら…
さあて、全然、今回の感想がまとまらない。と言うわけで、録画を5回も見直した結果を少し書いてみる。まず、公式サイトにも予告編でも分かるように、今週は下記の3つが描かれることは分かっている。
●ついに“福島三羽ガラス”が集結!
●音、恋愛の機微を学ぶ
●鉄男の儚く切ない恋心
そして、今回で描かれたのが、2番目「音、恋愛の機微を学ぶ」。と言うことは、あとの2つを水、木、金曜日の3日間で描かなければならない。そこで、ふと考えた。なぜ『椿姫』なのか…て。そこで、『椿姫』と言う歌劇について、自分なりに復習してみた。ざっくりとしたあらすじは、こんな感じだ。
18世紀初頭のパリ。青年貴族のアルフレードは、パリの “社交界” の華と言われる高級娼婦のヴィオレッタに恋をする。娼婦のヴィオレッタは情熱的なアルフレードの愛で、真実の愛を見つける。しかし、アルフレードの父は、当然に息子と娼婦の恋愛を認めず、二人は父によって引き裂かれてしまう。
久志の言葉を引用して「細かい事情は割愛します」として、あれこれあって、二人は困難を乗り越えて最後に出会うが、その時既にヴィオレッタは結核で死の直前。アルフレードの腕の中でヴィオレッタは息を引き取り、歌劇は終了。
『椿姫』に3つも重ねるから、詰め込み過ぎになるのは当然!
お分かりだろうか? 『椿姫』には、「社交界」と「儚く切ない恋愛」が描かれているのだ。で、「社交界」の部分は「音、恋愛の機微を学ぶ」を。「儚く切ない恋愛」で「鉄男の儚く切ない恋心」をカフェーの女給・希穂子(入山法子)を使って描くと言う計算だと思う。
そこに、3つ目の「 ついに“福島三羽ガラス”が集結!」で「福島小唄(この予想は、前回の感想で書いた通り。ただ、地方小唄と言うだけで、タイトルは異なるかも知れない…)」を描くのだから、ギュウギュウ詰めなのは止むを得ないと思うってこと。
欲張らなければ、今週の脚本家と演出でも何とかなったかも
やはり、「週5放送」なのに、欲張り過ぎたってことだと思う。先週のように、「音、恋愛の機微を学ぶ」だけに絞り込んで、音が守辺りにする “恋愛の機微” が、鉄男と希穂子の悲恋、そして、そこから立ち上がって鉄男が作詞活動に…と言うくらいで良かったかも。
でも、この分析をしたから、何となく今週の、詰め込み過ぎの脚本や、コント風演出の多用について、ちょっと理解できたような気がする。
あとがき
まあ、火曜日にこう言うのもなんですが、来週に期待しましょう。今週は、“福島三羽ガラス” で遂に、裕一のレコードが発売されるのと、音が主役に抜擢されるまで、あっと言う間に進むと思うので。長丁場の、それも放送前に脚本家降板と言う事態があった作品ですから、多少は多めに見ませんと。
でも、やはり、2か月は見て見ないと、朝ドラってわからないものだなぁと、再認識しますね。そして、先週のような感動の週もあることを信じて、『エール』が放つ “エール” に引き続き期待したいと思います。
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