
映画「おくりびと」がオスカー受賞以来、当blogにも情報をお探しの方のアクセスが増えてきました。
そこで、今回は映画の殆どを撮影したロケ地・山形県酒田市の「
NPO法人 酒田ロケーションボックス」に触れたいと思います。全国にもNPO法人格をもった映画やテレビの撮影をサポートする、いわゆるフィルムコミッションやロケーションボックスと言われる組織は増えてきました。そして、徐々に観光客誘引効果が出ている地域も多いです。
以前に脚本担当の小山薫堂さんがJ-WAVEの放送で、
「全国100館上映規模の予算だから、気楽に書けた」とおっしゃっていたので、一般的に5億円以内かなぁと思います。また、VARIETY JAPANの『
滝田監督ピンク時代が「おくりびと」の原点』を読むと、桃井かおりさんが、
「(製作費が)300万円でも3億円でも、撮り方は変わってないな」とおっしゃっているので、3億円が正しいようです。
となると、スタジオセットもふんだんに使えませんし、ロケ地もあちこち移動できない。もちろん脚本からすると市民ホールや川辺、葬儀参列者等々のエキストラの協力も得られる必要がある。更に雪も降ったり、桜も咲いたりして、更に高速道路や新幹線もあって交通の便のいい場所と言うと、自然と山形県ってのはこういう仕事をやってるとピンときます。
この低予算と脚本内容がピッタリ合ったのが山形県酒田市なのでしょう。運も良いですが、やはり、「
NPO法人 酒田ロケーションボックスが日頃から地元を愛し、活動してきた実績だと思います。
因みに、よくインタビューで広末さんが
「泊まったホテルで、屋上で練習する本木さんの奏でるチェロの音を聞きながら眠った」と言うのが『
ホテルリッチ&ガーデン酒田』だそうです。
ここまで詳細は掲載されていませんが、ロケで使用された場所や、スタッフやキャストが利用した施設を紹介した『
映画「おくりびと」ロケ地マップ【酒田編】~おくりびとをもう一度楽しんで、そして酒田も楽しんでください~』には地元の人たちの愛情がいっぱいこもってるページもあります。
なお、酒田市を訪れた観光客用のロケ地マップがあるそうで、社団法人 酒田観光物産協会のページから
PDFがダウンロード(422KB)できます。上の写真はそのPDFを勝手に画像にさせていただきました。
暖かくなったら、行ってみたいと思います。そして、関わりのある南房総にもちゃんと法人化し、行政と連携の取れたフィルムコミッションが欲しいです。(まだまだボランティア・ベースな組織が多く、市の合併等で行政がまとまらない南房総は相当出遅れております)
共感して下さったら、「左のボタン」をポチッとお願いします!(嬉)