レンタルなんもしない人（第6話・2020/5/13）感想

2020

May

レンタルなんもしない人（第6話・2020/5/13）感想

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テレビ東京系・ドラマホリック！『レンタルなんもしない人』（公式）
第6話『新米ママの奮闘』の感想。
なお、原作のレンタルなんもしない人「レンタルなんもしない人のなんもしなかった話」（書籍）と、原作協力のレンタルなんもしない人「〈レンタルなんもしない人〉というサービスをはじめます。」（書籍）は未読だが、原作者のドキュメンタリー番組等は視聴済み。

レンタルさんこと森山（増田貴久）の元に、生後6カ月の子を持つ主婦・麻衣（徳永えり）から依頼が入る。独身の頃から通っていたレストランが閉店するため、最後の思い出にその店に同行してほしいという。麻衣は以前、出掛けた時に周囲に迷惑がられ、子連れでの外出に不安を抱いていた。そして、レンタルさんにもうすぐ1歳の子がいると知り、育児の悩みを打ち明ける。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

原作：ﾚﾝﾀﾙなんもしない人｢ﾚﾝﾀﾙなんもしない人のなんもしなかった話｣(書籍)
原作協力：ﾚﾝﾀﾙなんもしない人｢<ﾚﾝﾀﾙなんもしない人>というｻｰﾋﾞｽをはじめます｡｣
脚本：政池洋佑（過去作/ﾏｯｻｰｼﾞ探偵ｼﾞｮｰ､絶対正義､ﾐｽ･ｼｬｰﾛｯｸ） 第1,2,3,4話
　　　本田隆朗（過去作/ﾋｶﾞﾝﾊﾞﾅ~警視庁捜査七課~､ﾊﾙ~総合商社の女~） 第5話
　　　竹川春菜（過去作/不明） 第6話
演出：草野翔吾（過去作/びしょ濡れ探偵） 第1,2,5話
　　　タナダユキ（過去作/昭和元禄落語心中） 第3,4話
　　　棚澤孝義（過去作/半沢直樹、砂の塔） 第6話
　　　進藤丈広（過去作/映画「青の生徒会参る！ season1」）
音楽：加藤久貴（過去作/びしょ濡れ探偵水野羽衣）
主題歌：NEWS 「ビューティフル」（Johnny's Entertainment Record）

今回のレンタルなんもしない人は、ちょっと何かをしちゃう

今回の話は、これまでとちょっと違って。レンタルさんこと森山（増田貴久）は、「1人の存在以外なにもしない」から、依頼人である生後6カ月の子を持つ主婦・麻衣（徳永えり）のバスに乗るために畳んだ乳母車が道路に倒れても、手を出さなかった。

そして、一度満員のバスの乗車を見送って、二度目の満員のバスの時は、森山は依頼人には何も言わず、バスに乗って依頼人が乗れるスペースを作った。また、依頼人がトイレに行くために、赤ちゃんを「見ているだけ」と依頼したのに、森山は「見ているだけ」でなく、赤ちゃんをあやしていた。

今回は、森山の人間性が、ちょこちょこを垣間見れる…

また、レストランの入り口の段差を乳母車が登れない時も助けた。なぜ、「1人の存在以外なにもしない」のに…と思っていたら、森山がこう言った。

森山「なんもしないのも気まずいときがあります」

今回は、森山の人間性が、ちょこちょこを垣間見れる。

今こそ「何もしない」ことの有用性を感じる40分間だった…

食事中の店内で赤ちゃんが泣きだして、他の客たちの冷たい視線を受けてやむを得ず、依頼人が赤ちゃんを連れて一度店外に出て帰って来た時、森山は食べ物に手を付けずウトウト寝ていた。

麻衣「もしかして待っててくれたんですか？」
森山「さっき 2時間って言いましたけど
　　　3時間かかるときもあります。
　　　あ… えっと寝かしつけにかかる時間です。
　　　僕も子どもがいるので」

結局、「何もしない人＝敵ではない＝味方にもなり得る」と言うことを描いたようだ。これって、なかなか奥深いな…と。人助けとか、積極的に何かをしなくても、何もしないことが、相手にとって勇気や安心感になることもあるってことだ。今、「自粛警察」のような存在が問い質されているが、今こそ「何もしない」ことの有用性を感じる…