連続テレビ小説「エール」 (第33回・2020/5/13) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『エール』(公式サイト)
第7週『夢の新婚生活』の
『第33回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
契約から半年、相変わらず裕一(窪田正孝)のつくった曲が採用されないなか、先に同期の木枯(野田洋次郎)の曲がレコードになると聞いて、裕一は複雑な気分になる。一方の木枯も、レコーディングで自分の思ったようにならず不機嫌な様子。裕一を連れて気晴らしに夜のカフェーにやってくる。女給たちの接客を受けて動揺する裕一だったが、木枯は「大衆が求める歌を作るには、大衆を知らなきゃ始まらない」と話す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
毎回のアバンタイトルが無駄なような気がする…
原案:林宏司氏 作:清水友佳子氏 演出: 橋爪紳一朗氏
好みの問題なのだが。今週の脚本、と言うかクレジットに「脚本」がなくて「作」だから脚本家でなく作家と言うべきなのか。それとも、今週から初担当の演出の橋爪氏の作風なのか、「週5放送」となって1回15分間に描くべき内容に無駄を少なく凝縮させた方が面白くなると私は思うのだが、毎回のアバンタイトルが無駄なような気がする。
脚本にも演出にも吉田照幸氏が参加していないと駄目か…
今回も、単純に前回のラストシーンを主題歌の前に嵌め込んだだけ。確かに、契約から半年経っても、相変わらず裕一(窪田正孝)が作った楽曲は採用されないのに、同期の木枯(野田洋次郎)の曲が先にレコードになると聞いて、驚き複雑な気分の裕一を描きますよ…と言うアバンなのだろうが…
正直、必要? いや、正確に言うなら、少なくともナレーションで「契約から半年経っても、相変わらず裕一(窪田正孝)が作った楽曲は採用されないのに…」を加えないと、初見の人には分かり難いし、毎日見ている視聴者には不要でしかないアバンだと思うのだ。
どうも、脚本にも演出にも吉田照幸氏が参加していないと、かなり雑な仕上がりになる…と言うことは、この3日間で明らかになったかも…
なぜ夫婦喧嘩を、手持ちカメラで撮影したのだろう…
また、好みの問題なのだが。裕一が夜遅く帰宅してからの夫婦喧嘩のシーン、手持ちのカメラで撮影した意味って何なんだろう? サブタイトル『夢の新婚生活』の中の「初めての夫婦喧嘩」であり、「初めての音の裕一への嫉妬」をコミカルに描くなら、固定カメラで切り返した方が、演者の面白味が素直に伝わったと “私は” 思う。
手持ちで画面が揺れちゃうと、如何にもカメラマンと演出家が「ここが楽しいところですよぉ」とか「ここは見所ですよぉ」と言っているように見えて、映像が鬱陶しく感じてしまった。
『夢の新婚生活』なのに新婚生活や夫婦関係の描写が少ない
でも、15分間を見て、裕一と音が「結婚」して「夫婦」であることを描いたのって、結果的に「夫婦喧嘩」だけなのだ。
まあ、これは好意的に見ているから「夫婦喧嘩」に見ただけで、翌朝の納豆のくだりも、カフェーでの偶然の再会も、「結婚」していなくても、恋人同士、結婚前の同棲でも成立してしまうような、脚本と演出ばかり。これが本当に気になってしょうがない。
結婚前の方が、夫婦の二人三脚のように見えていた!
なぜなら、先週までは、裕一にとって音は必要な女性で、裕一の音楽にとって音は “ミューズ” だった。音にとっても裕一は必要な存在で、音は裕一の音楽も愛していた。そんな結婚前の二人が、まるで夫婦の “二人三脚” のように、互いを奮起させたり、相手を思いやったりしていた様子が、丁寧に且つしっかりと描かれていた。
なのに、結婚したら「食べ物が合わない」と…やっているだけ。本作って、今回を見ても完全にダブル主人公だから、裕一は作曲家としての成功を描き、音は声楽家としての成功を描き、その上で裕一と音の夫婦の二人三脚を描かねばならないのに、3つ目がかなり雑。
まあ、脚本家が変われば…と言う期待はあるが、サブタイトルが『夢の新婚生活』とある割に、新婚生活が食事風景だけで殆ど描かれないのは、ちょっと頂けない…
裕一と音の気持ちが描かれなくなったし、見え難くなった…
今回の終盤で「プリンス」が、あの「佐藤久志」だってことが判明した。と言うことは、明日は裕一と久志の昔話。そこで「裕一の仕事の不調」が描かれるはず。となると、次の金曜日は「音の音楽学校の主役オーディション挑戦」。だって、そのために今週から久志が登場している訳だから。
そうなると、今週の残りの2日間で新婚生活と夫婦関係がどれだけ描かれるか? 展開が速くて、盛りだくさんなのは悪いと思わない。ミュージカル調の演出も好みがあるから気にしない。
でも、流石に、序盤で木枯(野田洋次郎)の見せ場を作って、同居人同士がキスマークで喧嘩して、最後に幼馴染と再会しただけは、サブタイトルと違い過ぎないか? ってこと。なんか、今週になって、脇役が増え過ぎて、肝心の裕一と音の気持ちが描かれなくなったし、見え難くなったと思うのは私だけだろうか?
あとがき
どうせ、あの程度の夫婦喧嘩もどきしか描か(け)ないなら、いっそ、序盤で「大衆が求める歌を作るには まず 大衆を知らなきゃ始まらない」と言った木枯の言葉にハッとして、作曲活動に励む裕一と、それを支える音を描いた方が「新婚生活」も「夫婦関係」も描けたのでは?
結局、今週は「急ごしらえ」の脚本と演出のコンビですから、しょうがないとは思います。
おっと。書き忘れたことが2つ。1つは気になったこと。どうして裕一の右の袖にキスマークがついていたのか? 女給は最初裕一の左側にいたのに。もう1つは良かったこと。喧嘩の翌朝の食卓の直前に「古山裕一 音」と書かれた表札の1カットを入れたこと。これで、少しは夫婦らしく見えたから。
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【これまでの感想】
第1週『初めてのエール』
1 2 3 4 5 土
第2週『運命のかぐや姫』
6 7 8 9 10 土
第3週『いばらの道』
11 12 13 14 15 土
第4週『君はるか』
16 17 18 19 20 土
第5週『愛の協奏曲』
21 22 23 24 25 土
第6週『ふたりの決意』
26 27 28 29 30 土
第7週『夢の新婚生活』
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