今だから、新作ドラマ作ってみました「転・コウ・生」 (第3夜・2020/5/8) 感想

NHK総合・『今だから、新作ドラマ作ってみました』(公式)
第3夜『転・コウ・生』の感想。
外出自粛で家に閉じこもっていると、「あの人に会いたいな」という気持ちが募りますよね。するとなぜか、「会いたい」と思った人と魂が入れ替わる珍事が発生し・・・。シバサキコウがむろつよしと入れ替わり、今度は、タカハシイッセイとも入れ替わって大混乱!会いたいってこういうことじゃないんだ!果たして3人は元の体に戻れるのか。抱腹絶倒のファンタジー・コメディー。
---上記のあらすじは[公式サイト]より引用---
原作:なし
脚本:矢島弘一(過去作/コウノドリ2、健康で文化的な最低限度の生活) 第1夜
池谷雅夫(過去作/ナイトヒーローNAOTO、大江戸ロボコン) 第2夜
森下佳子(過去作/義母と娘のブルース、ごちそうさん、天皇の料理番) 第3夜
演出:渡辺一貴(過去作/龍馬伝、まれ、おんな城主 直虎) 第1,2夜
小野見知(過去作/マチ工場のオンナ、トクサツガガガ) 第3夜
音楽(第3夜):宮崎誠(過去作/クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!)
冒頭は2人が入れ替わる"前後"を描いている4人分の面白さ
今回も、やはり30分と言う時間を持て余している感はあるが。ただ、前2作は、単純に「登場人物2人のファンタジー」に終わったのに対して、この第3夜は、まず、前半の15分間を、2人が入れ替わる “前後” を描いているために、視聴者の脳内補完で実質的に「登場人物が4人」になった面白さがある。ここが前2作と大きく違う。
刺激に慣れた頃に、3人目、4人目を投入する工夫も良かった
ただ、人間は刺激にはすぐ慣れてしまう生き物だから、ここで時間を持て余している感じが漂い始めちゃう。そこで、3人目の投入だ。実にいいタイミング。そして4人目(1匹目?)も投入。お陰でややこしさが倍増して、再び面白くなった。
また、3人の演技力の高さと猫の見せ方の上手さで、ちゃんと4人が入れ替わっているのが分かり易いし、分かり易いから面白さもストレートに伝わって来た。
画面の左下の「今が誰」の表示が面白さを倍増させた
しかし、やはり刺激にはすぐ慣れるもので…と思っていたら、20分には、また入れ替わり。演出的にそれぞれの画面の左下に「今が誰」なのか表示されているから、それらを追い掛ける楽しさもある。この辺の脚本と演出と演技の楽しさは見事だ。
ドタバタ直後のシリアス展開でも「今が誰」の表示をしていたら…
でも、ドタバタの入れ替わりが終わって、シリアスな展開になると、折角の「今が誰」の表示が消えてしまい、演技と台詞で誰が誰に入れ替わっているのは分からなくもないが、そこがキッチリ明瞭でないから、真面目過ぎる印象になったのが残念。「今が誰」の表示はずっと付けたままにしたら良かったと思う。
あとがき
第3夜が、一番凝って作り込まれていましたね。それだけに終盤のシリアス展開の演出の魅せ方に一工夫が欲しかったです。しかし、打合せから本番までテレワークで、本番の衣装やメイクはご本人が担当して…の中で、ここまでドラマが作れると言う可能性は見えましたし、NHKの挑戦も良かったと思います。
そして、改めて、スタジオセットやロケやエキストラを使った “これまで普通と思っていたドラマ” が貴重なものであるかも再認識しました。テレビドラマ愛が凝縮された企画に拍手を送ります。
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