「野ブタ。をプロデュース」特別編 (第2話・2020/4/18) 感想

日本テレビ・「野ブタ。をプロデュース」特別編(公式)
PRODUCE 2『(秘)キレイ大作戦』の感想。
なお、原作の「野ブタ。をプロデュース」白岩 玄(河出書房新社)は未読で、ドラマも未見。
※ 私は本作を初見なので、ネタバレ等のコメントは無視させて頂きます。
修二(亀梨和也)と彰(山下智久)が信子(堀北真希)をプロデュース!クラスで信子へのイジメが加速。そんな矢先、信子の制服が何者かによって落書きされ、ボロボロにされてしまう。 過去に同じような経験を持つ信子は、諦めに似た落胆を覚えるのだが、信子のプロデュースを引き受けた修二が立ち上がり、状況を打破すべく策を思いつく。その作戦とは、とにかくまず美しくなること。そこで信子のビューティーアップ作戦を始める!
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:「野ブタ。をプロデュース」白岩 玄(河出書房新社)
脚本:木皿泉(過去作/すいか、富士ファミリーシリーズ、パンセ)
演出:岩本仁志(過去作/、時をかける少女2016、崖っぷちホテル!) 第1,2話
佐久間紀佳(過去作/Missデビル、あなたの番です、トップナイフ/)
北川敬一(過去作/あり得ない!、ろくでなしBLUES)
音楽:池頼広(過去作/相棒シリーズ
主題歌:修二と彰「青春アミーゴ」(ジャニーズ・エンタテイメント)
哲学的な話を"軽いノリと真面目"満載の青春ドラマに描く秀逸さ
本作を見て、第2話もいいなぁと思いつつ観た点が、本作に於ける「プロデュース」と言うものが、修二(亀梨和也)と彰(山下智久)が信子(堀北真希)を「修二と彰が抱く “何らかの” イメージに強制的に変える」ことでなく、あくまでも「信子がなりたい自分を信子自身に見つけ出させて実現してあげようとバックアップする」ことに徹底していることだ。
しかし、消極的な信子に対して、修二が「案」を提示して、彰がフォローするから、信子のセルフプロデュースを修二と彰が手伝っていると言うように見える。それが、男女の恋愛感情を超えた、 きっかけは単純でも、いざやるとなったら困難な「いじめられっ子の信子を、男子学生二人が、信子がなりたい信子にしてあげることで、いじめられっ子から脱却させたい」と言う “軽いノリと真面目さ” 満載の青春ドラマとして描かれているのが、素晴らしい。
CMのタイミングも、信子の心情描写も、焦らし方が上手過ぎる!
中盤で、制服に落書きをされボロボロにされた信子が、修二と彰の力を借りて、いよいよ、髪を切り、洋服選びを始めたところで、CMが入った。本放送でもこのタイミングでCMが入ったかどうかは知らないが、最近のドラマは滅多やたらにCMでぶつ切りにする作品が多いのに、このCMは実に効果的。
CM明けも引きの画で、それも信子は後姿でうつむいて立っているから、どう変化したのが視聴者には見えない。見えそうで見えないカット割りで焦らして焦らして…。で、ドカ~ンと「新生・信子」を描くと思いきや、抑えたトーンで地味に描く。
この辺は信子の心情を表していると思われ、ストリングスのスローな劇伴と相まって、更に教室に入った時にどうなるのか、じわじわと巧みに焦らしているのが上手いと思う。
写真1枚と無言の修二と彰で3人の思いの違いが表現された!
最近は、「アフリカ等の発展途上国に古着等を送るのはむやみにやめよう。出来るだけ現地生産できるような支援こそが望ましい」と言う考え方も増えてきたが、本作の本放送当時の15年程前は、まだまだ「洋服や子供服などの古着の寄付」は主流だった。
だから、信子が実は過去にも受けていた “体操服へのいたずら書き” の辛いイジメ経験を話すくだり、回想シーン、そして信子が「どんな服を着てても 笑えるんだよ」と言う結論に達する過程の描写、そして、写真を見て、信子の話を聞くだけで、修二と彰に全く台詞は無いのに、亀梨和也さんと山下智久さんの演技で、ちゃんと三人それぞれの物事に対する思いの違いが表現されたのには、大きく心を打たれた。
あとがき
マフィアのスーツ姿の三者面談から~の、学園祭への一難去ってまた一難的な「先を観たくなる仕掛け」もお見事でした。
そして、亀梨和也さんと山下智久さんの “本人のアイドルとしてのオーラ” をちゃんと輝かせながら、修二と彰の “プロデューサーとしてのオーラ” も同時に輝かせているのには脱帽です。やはり、俳優の才能が既に頃から芽生えていたのですね。何とか、深夜枠になっても良いので、最終回まで放送して欲しいです。
なお、本放送当時、読者の皆さんからたくさんの応援を頂いた山下智久さん主演の『アルジャーノンに花束を』の全話の感想もあります。最終回のリンクに全話の感想のリンクがあります。
アルジャーノンに花束を (第10話 最終回・6/12) 感想
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【これまでの感想】
第1話
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週刊朝日 2020年 5/1 号【表紙: 亀と山P 】 [雑誌]
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