アシガール[再放送] (第1話 [全12話]・2020/4/17) 感想
![アシガール[再放送]](https://blog-imgs-140.fc2.com/d/m/e/dmesen/ashigirl_2020reS_dra.jpg)
NHK総合・ドラマ10『アシガール[再放送]』(公式)
第1話(全10話)『見参!戦国女子高生』の感想。
なお、原作の森本梢子『アシガール』(漫画)は未見。また、2018年12月23日放送のドラマ『アシガール 特別編「唯&若君 時空を超えた恋のキセキ!」』は鑑賞済み(感想)。
※ 私は本作を初見なので、ネタバレ等のコメントは無視させて頂きます。
速川唯(黒島結菜)・十六歳。走ることだけが得意な女子高生。ある夜、弟の尊(下田翔大)が造ったマシーンで、なんと戦国時代にタイムスリップしてしまう。必死で足軽隊に混じり、「唯之助」とごまかす唯。そんな唯の前にりりしい若武者が現れ、唯は一目ぼれ。彼こそが羽木(はぎ)家の嫡男・九八郎忠清(健太郎)だった。なりゆきで、百姓の吉乃(ともさかりえ)のもとに身を寄せた唯。忠清にまた会いたい一心でお城を目指す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:森本梢子『アシガール』(漫画)
脚本:宮村優子(過去作/花燃ゆ、相棒S14-14、相棒S15-9、アシガール)
演出:中島由貴(過去作/ウェルかめ、逃げる女、アシガール、スカーレット) 第1話
伊勢田雅也(過去作/アシガール、バカボンのパパよりバカなパパ)
鹿島悠(過去作/アシガール、透明なゆりかご)
音楽:冬野ユミ(過去作/アシガール、スカーレット)
できるだけ "初見" の気持ちで感想を書いてみる!
2017年に放送された連ドラの『アシガール』は今回から初めて見るのだが、 2018年12月23日放送の『ドラマ「アシガール」特別編「唯&若君 時空を超えた恋のキセキ!」』と、2018年12月24日放送の特集ドラマ『アシガールSP』(感想)は感想済みなので、本当の意味での “初見” とは違うことをまず書いておく。
そして、前述の『SP』を観た時に、是非ともレギュラー放送を第1話から見たいと思ったから、できるだけ “初見” の気持ちで感想を書いてみる。
冒頭の「みどころ徹底解説」、ラストの「おさらい」は無用の長物!!
まず、本作の本放送時の放送尺は「1話=39分」で、今回の再放送は「1話=45分」と実質的に「6分」長い。個人的には、冒頭の2分45秒の『アシガールみどころ徹底解説』が邪魔だった。
『SP』はレギュラー放送を見ていない作りになっていたのが大きな不満だったが、この再放送の『アシガールみどころ徹底解説』は “最悪のほぼネタバレ” が本編の冒頭にくっつけてあると言う、初見の視聴者には間違いなく見るのは苦行、作るのは愚行。こう言うNHKの思考回路には時々腹が立つ。
一緒に見ていた妻は “完全に初見” で「これ見せたら意味無いじゃん!」と言ってた。その通りである。次回からは、リアタイ視聴なら消音で、『アシガールみどころ徹底解説』が始まったら本編まで見ないようにしようと思う。因みに、ラストの『アシガール本日のおさらい』も完全に無用の長物。次回からは絶対見ない!
アバンで "最初に全部見せちゃう構成" は意外に新鮮!
さて、本編の感想。一言で言ってしまえば、よくあるタイムスリップ系のドラマだ。まず、序盤では、16歳の唯(黒島結菜)が弟の尊(下田翔大)が造ったマシーンで、なんと戦国時代にタイムスリップしてしまう。のだが、意外にも本編のファーストシーンは、永禄2年(1559)の戦国時代だった。
それも、既に主人公の唯が “唯之助” として羽木家の足軽隊に混じって合戦に参加しているシーンなのに驚いた。普通なら、唯の高校時代を描いてからタイムスリップするだろうに、最初で見せちゃう。
まあ、本放送当時にどれくらい番宣をしていたのか知らないが、平成時代の女子高生が戦国時代の足軽になると言うビジュアルの面白さは、出来るだけ “あと” まで隠しておいた方が客寄せになるのに、それを敢えて選択しなかった脚本、いや本作の脚本家の過去の作風からしたら、『ごくせんシリーズ』や『デカワンコ』等の名作ドラマの原作者・森本梢子氏の影響の方が大きいかも知れないが。
ドラマとして の “潔さ” が、この時代劇であることと、登場人物らの “潔さ” にとても似合っていると思う。 そして、アバンタイトルは “ツカミ” として大成功だと思う。
主題歌明けのコンパクトな現代設定の説明も良かったと思う
主題歌明け直後の、唯が炭水化物好きで、誰よりも足が速く、誰よりもマイペースで、早とちりであると言うザックリとした主人公の設定説明に加え、家族構成とタイムスリップの仕掛けをコンパクトにまとめて、すぐにアバンタイトルに繋げた。
それに、短刀を抜くのがタイムマシーンのスイッチと言うアイデアも、短刀を鞘に仕舞っても現代に戻れない設定も面白い。
黒島結菜サンと健太郎サンの演技者としての魅力が活かされた!
その後の、唯が必死で足軽隊に混じり、「唯之助」とごまかすくだりや、唯の前に突然現れた凛々しいイケメン若武者・羽木(はぎ)家の嫡男・九八郎忠清(健太郎)が現れて、毒キノコから救ってくれ「ならば生きよ」と言った忠清に一目惚れするシーンでは、黒島結菜さんの瑞々しさと初々しさ、健太郎さんのジェンダーレスのルックスと自然体の演技が十分に活かされていた。
愚作『スカーレット』と同じ制作統括と演出家とは思えぬ仕上がり
馬でタンデムする二人のカット割りなんて、朝ドラ『スカーレット』のメイン・ディレクターだった中島由貴氏とは思えぬ王道演出。実は、本作の制作統括でる内田ゆき氏とは『スカーレット』のコンビ。同じスタッフでここまで違う作品が出来るのかと思う。やはり、地位は人を変える…と言うことか。
「時代劇的な懐かしさや堅苦しさ」を巧く抑えた匙加減の良さ
やはり、本作の見所の一つは、時代劇のパートの作り込みの丁寧さ。思った以上に細かく作り込まれている。更に、あくまでもNHK総合テレビの「土曜時代ドラマ」枠と言う「時代劇」枠でないことをしっかりと意識した、「時代劇的な懐かしさや堅苦しさ」を巧く抑えたさじ加減の良さ。
コミカルとシリアスと胸キュンの入れ具合の巧さに名作の予感しかない!
また、コミカルとシリアスとラブコメの胸キュンの入れ具合の巧さに。うん、なかなか名作の予感しか漂わない!
あとがき
第1話を観終えた時には、良い意味で『特別編』と『SP』を観たことを忘れる位に、第1話に惹き込まれました。人と人との直接の接触を徹底的に減らそうとする今だからこそ、人の温もりを感じる本作が愛おしく感じました。
それと、劇伴がとっても良いですね。サントラ盤を探したら Amazonサイトでは在庫切れでしたが、楽天市場では購入可能でしたので、早速ポチッとしました。因みに、劇伴担当の冬野ユミさんも『スカーレット』の担当なのですよね。ってことは、愚作の元凶は脚本家? まっ、終わった作品はもういいですね…
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