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連続テレビ小説「エール」 (第13回・2020/4/15) 感想

連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・連続テレビ小説『エール』公式サイト
第3週『いばらの道』の 『第13回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


三郎(唐沢寿明)はあらためて裕一(窪田正孝)か浩二(佐久本宝)を権藤家に養子を出さねばならないという問題に直面する。裕一には音楽の道を、浩二には喜多一を継がせたいと考えていた三郎は、なかなか結論が出せずにいた。一方、裕一が所属するハーモニカ倶楽部の定期公演がいよいよ当日を迎える。演奏を客席から見守る三郎、そして母のまさ(菊池桃子)は、ハーモニカアンサンブルの美しい旋律に感動するのだが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

前回のラストを振り返っておこう…

今回のアバンタイトルの前に前回のラストを振り返っておく。自分が作曲したオリジナル曲『♪想い出の徑』が採用され、更にハーモニカ倶楽部の会長館林・(川口覚)から、才能を褒められ、次期会長に推薦までされた裕一(窪田正孝)。

だが、実家の呉服屋「喜多一」の一気に経営が傾き、“長男・裕一には音楽の道を、次男・浩二には店の後継者に” との望みが絶たれ、資金繰りのために二人の息子のどちらかを養子に出さなくてはならなくなり、苦しむ店主の三郎(唐沢寿明)。

しかし、自分の将来に危機が迫っていることを、まだ知らずに、作曲に打ち込み、「楽しい」と畳の上に大の字になる裕一の俯瞰のフルショット(全身が映る)に、ランプの横のメトロノームが時を刻むカットが印象的だった。

「週5放送」にとって水曜日は重要な日だからアバンが気になる

だから、私は、今回のアバンタイトルは何処から描き始めるのか、とても気になっていたし期待もしていた。なにせ「週5放送」になってから、「週6放送」よりも確実に「水曜日」は1週間の山場であり、週の後半の展開にとって “重要な日” になったから。

そして更に、前回の感想に「省略すべきは省略し、主人公と脇役で話を進めているのが良い」と書いた。だから、養子縁組騒動に決着をつけるくだりから始まって、今回のラストで祐一は「次のステージ」へ時間経過する前振りをして終わると思った。

斬新なアバンで省略と描く部分の住み分けが正しいのが分かる

しかし、今回のアバンは、「福島ハーモニカ倶楽部 第十一回定期演奏会」の本番日から始まった。

準備段階で 史郎(大津尋葵)が「裕一の様子がいつもと違う」と言ってから幕が開き、そのまま1曲目が演奏される途中で、ハーモニカ演奏の音は少しだけ引っ張って、次の実家のシーンに滑らかに繋いで、藤堂先生(森山直太朗)が裕一には “類稀な音楽の才能がある” と言った回想を挟んで、三郎が自分のミスで店の経営が傾き悔やんでいると裕一に告白するまで、約2分55秒の長尺だった。

要は、定期演奏会も削除せず、三郎が裕一に本当のことを話すのも削除せずに、ちゃんと描いた。これで、前回と今回がちゃんと繋がった。やはり、“省略すべき部分と描くべき部分の住み分けが正しく選択されている印象” だ。

裕一に共感できるような、時間軸をいじった仕掛けが上手い

そして、主題歌明けは、ナント再び定期演奏会の本番のシーンに戻った。これには驚いた。実は、アバンでハーモニカの演奏曲がフェードアウトして描かれた「三郎と裕一の会話」は “回想シーン” だったと言うことになる。そして、父から厳しい現実を聞かされたから、アバンの冒頭で史郎が「裕一の様子がいつもと違う」と言ったと言うことになる。

これ、凄い構成だと思う。アバンで視聴者に、「なぜ裕一がいつもと違うのか?」と言う問いをやんわりと想像させたままにして物語を進めて、主題歌明けで答えを提示。これ、普通ならアバンの冒頭で「三郎と裕一の会話」をやって主題歌明けに定期演奏会の準備シーンにすると思う。

でも、それだと「出来事の箇条書き」に見えてしまうから、時間軸をいじって、ちょっと視聴者に考えさせた。そう、「裕一の気持ち」を。こうやって、視聴者に、少しずつ裕一に共感できるような仕掛けを施すのは良い作戦だと思う。

時間が違う3つのシーンで、残酷に圧し潰された裕一が描かれた

そして、演奏会で裕一が自分の曲の指揮棒を振るように会長から言われて、藤堂先生も駆けつけて、演奏が始まると思いきや… 再び例の「三郎と裕一の会話」に戻る。「三郎と裕一の会話」の回想と、「幼少期の運動会の思い出」の回想と、「定期演奏会」の現在のシーン。

そう、時間が違う3つのシーンを交互に並べることと、裕一のオリジナル曲の演奏が進んでいくことを並行に描くことで、『♪想い出の徑』の楽曲の森がって行く様子と、徐々に「家業を代々続けて行く困難さ」に圧し潰されそうになる裕一が、三郎の「諦めんなよ」の一言で、残酷にも完全に圧し潰されたところまで、しっかりと描かれた。

五線譜を握り締め泣くのと、懸命にタクトを振るカットバックも見事!

そして、音楽の道を諦めざるを得なくなった裕一が五線譜を握り締めて泣くカットを、最後の演奏会、自分の音楽で人々に元気を与える最後の機会で、懸命にタクトを振るカットのカットバックもお見事。演奏を聞き終えた三郎の涙のカットも良かった。

暗転から真っ暗な廊下を歩く後姿の裕一がドラマチック!

10分過ぎの、暗転から学校の真っ暗な廊下を奥の光の指す方へゆっくりと歩く裕一のカットに、祐一が退部するのをナレーション処理と部員たちの泣く姿の短い2カットだけで表現したのは、実にドラマチックだった。

裕一と浩二の兄弟のやり取りも良かった

そして、雪降るカットと花咲く季節のカットを挟んで時間経過して、祐一が実家を出る前日の夜。裕一と浩二の兄弟のやり取りも良かった。第1週目の幼少期で、あまり兄弟関係について触れられた印象が薄かったから、この残酷な運命によって引き裂かれる兄弟が、互いをどう思いやっていたのかが見えたのが良かった。

ドラマにも祐一にとっても"転機"をメリハリつけて描いた15分間!

で、ラストは商業学校を卒業して、川俣にある伯父・茂兵衛(風間杜夫)の経営する銀行に住み込みで働くことになる。

裕一の母・まさ(菊池桃子)が荷物にそっと忍ばせておいた手紙とハーモニカで悲しいエンディングになるのかと思いきや、「そこで働く人たちは皆 底抜けに明るかったのです」のナレーションと共に、明るいエンディング。正に、ドラマにとっても、祐一にとっても “転機” をメリハリたっぷりに描いた15分間だった。

あとがき

普通なら、もう1週間位は使って、店の従業員たちと裕一や雄二との関係性も描けば、今回の別れのシーンも更にドラマチックになったでしょうね。

でも、やはり、本作は「W主演・W主人公」的な部分があるから、結ばれるまでの描写は多少すくなくしている…と、好意的に解釈しています。とは言え、本当に演出と編集が巧みで濃厚な15分間を楽しめました。

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【これまでの感想】

第1週『初めてのエール』
1 2 3 4 5 
第2週『運命のかぐや姫』
6 7 8 9 10 
第3週『いばらの道』
11 12

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