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連続テレビ小説「エール」 (第12回・2020/4/14) 感想

連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・連続テレビ小説『エール』公式サイト
第3週『いばらの道』の 『第12回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


裕一は、ハーモニカ倶楽部の定期演奏会で演奏するオリジナル曲の作曲が出来ずに悩んでいた。かつていじめっ子だった史郎(大津尋葵)もまた、バスハーモニカばかりで演奏を楽しめないと悩んでいた。ハーモニカ倶楽部の会長の館林(川口覚)もオリジナル曲を作曲していて、裕一と争うことになる。一方、裕一の音楽を応援したい三郎(唐沢寿明)は、養子を望む茂兵衛(風間杜夫)から再度頼まれるのだが…。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

アバンでの回想シーンの使い方は、なかなか巧みな編集だと思う…

巧いよね。アバンタイトルで、喫茶店内でハーモニカ倶楽部の定期演奏会で演奏するオリジナル曲の作曲が上手くいかずに悩んでいる裕一(窪田正孝)に、かつていじめっ子だった史郎(大津尋葵)が声をかける場面があった。その際に、史郎の「昔 いじめてた時だって…」の台詞の後に、3秒程度の幼少期の回想シーンがインサートされていた。

当然、必要な回想だと思うが、とにかく意外な程に、この2週間でエピソードが詰め込まれていた上に、裕一については「中、1週間空けて」時間経過したから、第1週を1回でも見逃した視聴者は、史郎が誰だか分からない可能性もある。そこを、しっかりとフォローしたのは、なかなか巧みな編集だと思う。

アバンでの脚本と演出と演技での「先が見たくなる」作り込み!

それに、アバンは脚本も演出も演技も良く出来ている。思うように作曲が進まない裕一を史郎が励ます、このくだりだ。

史郎「音楽って… って 僕が語るのもおかしいけど
   う~ん… その人の個性が出るもんだろ?
   今の君は 君じゃない
   君じゃねえから 書けねえんじゃねえかな」
裕一「そ… そうかも…
   譜面に向かうと か… 会長の顔ばっか浮かぶ」
史郎「試しに 僕の顔 浮かべてみてよ。うん?」
裕一「えっ?」
史郎「ほら… うん?」

そして、ふざけた顔で裕一を励まそうとする史郎を見ていると、行進曲のような小太鼓の音色から始まる劇伴がかかり、「バスパートって むなしいんだ」のこれまた回想が入って、「ブッ ブッ」の台詞に合わせて劇伴にもバスパートが入って来て、劇伴のイメージと同様に、祐一が何かを思い付いて、物語が行進し始めた。

更に、アバンの中だけでも、ちゃんと主人公に応援団がいて、ライバルがいることも、しっかり描いて。この辺の「先が見たくなる」作り込みは、本当に良いと思う。

省略すべきは省略し主人公と脇役で話を進めているのが良い

主題歌明けは、僅かな裕一の家族との朝食シーンがあって、すぐに学校での開票シーンになったのには驚いた。裕一がアバンで閃いた楽曲も、ハーモニカ倶楽部の会長の館林(川口覚)のオリジナル曲も視聴者には聴かせることなく、黒板に、舘林は「明日に奏でる」、祐一は「想い出の徑」と書かれただけ。

前作の『スカーレット』なれば、ここは「せめて、在校生が譜面を読み合うとか、試演奏をするシーンを入れるべき」なんて言いたくなりそうなところだが、ここの省略は正しいと思う。

だって、この度の「選考会」のくだりで絶対に描くべきは、「祐一がどんな曲で勝ったのか?」ではなく、裕一が自分を支えて応援してくれる人(これには、当然ライバルの舘林も含まれる)をどう思う人なのかを描くことだから。楽曲の内容でなく、主人公の内面を描くことで “裕一の才能” を見せることに成功していると思う。

これ、とてもドラマでは重要なこと。主人公が一人で動き回って進行するのでなく、主人公を含めた脇役たちも一緒になって、エピソードを紡いで、話を進めて行くのはドラマだから。

浩二の後継ぎ話と茂兵衛からの電話も省略したのは正解だ

さて、学校から帰宅した裕一の弟・浩二(佐久本宝)が、ここもあっさりと福島の県下有数の老舗呉服屋「喜多一」の後継者に決まった。もちろん、前回で京都の呉服を一手に引き受けて福島、東北で売って行こうと、イケイケ状態の三郎(唐沢寿明)だから当然の展開。

そして、この部分でも、浩二の葛藤を描けば描けないことは無いだろうがカット。養子を望む茂兵衛(風間杜夫)からのまさ(菊池桃子)へ掛かって来た電話の内容もカット。この辺の摘まみ具合も実に潔くて良い。だって、脇役の話だから。

茂兵衛が三郎とまさに罵声を浴びせるシーンは圧巻だった!

しかし、京都の呉服店の店主・吉野福之助(田口浩正)が逃亡したと言う「喜多一」にとっての一大事は丁寧に描写した。カットした電話の内容が、養子縁組をしないのなら「きょうだい」の縁を切ると言う内容だったことも明かされた。そして、茂兵衛が三郎とまさに罵声を浴びせるシーンは圧巻だ。

そして、夫婦ときょうだいの葛藤を、丁寧に回想シーンを使って見事に描いた。私は「回想シーンは、やたらに使うのはダサい」と思っているが、今回のこのシーンでの回想の使い方は絶妙。両親が二人の息子の気持ちを思う心、息子たちが自分の夢を抱く心を、しっかりと描いたと思う。

ラストの館林で、濃厚でドラマチックな15分間に仕上げたのはお見事!

13分過ぎ、ハーモニカ倶楽部の演奏会の練習に一区切りがついたところで、会長の舘林が部員に話し始めるシーンも良かった。

舘林「僕は 次の公演をもって 倶楽部を辞める。
一同「えっ?」
舘林「もちろん 会長も辞める。
   そこで 次期会長に 古山裕一君を指名したい。
   受けてくれるかな?」
裕一「いや… あの… いや… えっ?
   僕を否定したのに な… 何でですか?」
舘林「君の作品は 素晴らしい。君は才能を授けられた。
   僕には求めても得られない贈り物だ。
   僕は君に嫉妬している。
   ただ 同時に その才能を 無駄にしてほしくないとも思ってる。
   もし夢を実現したいなら 東京へ行け。
   うちのピアノを好きなだけ使ってくれ。
   卓上ピアノじゃ 音楽学校は無理だ」
裕一「あ… ありがとうございます」

オリジナル曲の作曲過程も選考過程も省略し、弟が後継ぎになる過程も省略し…

ただただ単純に「裕一の才能」は仲間や応援する人たちには認められていくことだけを描く中で、その進む道が順風満帆でないことを「養子縁組問題」だけを描いて、ドラマに「裕一は、音楽の道を歩み続けることができるのか!」と言う “思わぬハプニング” を作って、濃厚でドラマチックな15分間に仕上げたのはお見事としか言いようがない。

あとがき

これ、展開が速いのでなく、若干盛り込み過ぎ、凝縮し過ぎなんですよね。でも、祐一と音が出会い結ばれるまでは、双方をちゃんと描く必要があるので、決まった期間内で描こうとすると、盛り込み過ぎはやむを得ないと思いますし、現状では、まだまだテンポが良く、朝ドラらしい雰囲気が出ているので満足です。

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【これまでの感想】

第1週『初めてのエール』
1 2 3 4 5 
第2週『運命のかぐや姫』
6 7 8 9 10 
第3週『いばらの道』
11

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