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大林宜彦監督が肺がんのため死去。巨匠の言葉に学んぶこと…

大林宜彦監督が肺がんのため死去。巨匠の言葉に学んぶこと…
©日本経済新聞

映画監督の大林宜彦氏が肺がんのため死去。享年82歳。

映画監督の大林宜彦氏が 4月10日、肺がんのため死去されました。享年82歳。

大林宣彦監督が死去 映画「時をかける少女」「転校生」:日本経済新聞
     https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57954440R10C20A4CC1000/

「時をかける少女」など、広島県尾道市を舞台にした青春映画などで知られる映画監督で文化功労者の大林宣彦(おおばやし・のぶひこ)さんが4月10日午後7時23分、肺がんのため東京都世田谷区の自宅で死去した。82歳だった。お別れの会を行うが日取りなどは未定。喪主は映画プロデューサーで妻、恭子さん。

何とか心の整理がついたので、私なりの思いを書いてみます

4/11(金)の朝方、大林宜彦監督の訃報を知りました。本来ならば、即刻、当blogに思いを綴るつもりでしたが…

前日4/10(木)に『【教えて!】今は動かず耐える時! でも、コロナが終息したらしたいこと…』と『病院勤務の妻と同僚の「覚悟した!」を聞いて思ったこと』と言う前向きに明るく生きようよ! と言うテーマの投稿をしたばかりで、自分自身の心の整理も付かず、読者さんも微妙な雰囲気に包まれそうになると考えて…

今日、改めて大林宜彦監督についての、私なりの思いを書いてみます。

彼の数々の名言が私の"映画観""人生観"に影響を与えている

やはり、50歳代のオジサンとしては、“尾道三部作” と言われる『転校生(1982)』、『時をかける少女(1983)』、『さびしんぼう(1985)』を二十歳を跨いで観た世代であり、私自身の歴史と重ねれば “尾道三部作” が劇場公開されている頃が、映画の世界にどっぷりと嵌り、映画の学校に通っていた時代です。

ですから、大林監督の独特な「映像美」はもちろんのこと、人生訓と言っても良い程の「映画愛が溢れる名言」の数々が今でも、私の “映画観” や “人生観” に影響を与えていると言っても過言ではありません。

観客に見せる映像には「心」が内包されていないといけない

例えば、こんな名言を遺されています。

「映像そのものでは、誰も泣きません。
 感動するのは、その後ろに「心」があるからです」

彼はいつも言っていました。映画はフイルムに刻まれた1コマ1コマの映像に光を当てて、真っ暗な空間にある真っ白なスクリーンに映し出しだけのもの。スクリーンんの表面にも中にも裏側にも何もない…と。そう言っていた大林監督が、なぜ何もないのに観客は感動するのか? その答えが、上の言葉です。

1秒間に24コマがただ連続して光となってスクリーンで反射して見えている、その中に「心」が映り込まれているから感動するのだ…と言うわけです。やはり、映画(に限りませんが)を始めとした観客に見せるために作られる商業的な映像全ては、その作品に「心」が内包されていないといけない…と言うこと。上っ面だけの物語ではダメだってことです。

いくら外見を飾っても、目だけはメイクして誤魔化せない

また、女優の演出に定評のある大林監督にとって、女優を選ぶ時の必修条件は「目だけを見ればいい」と言うのが持論でした。その彼が『時をかける少女』で、主演女優がオーディションで原田知世さんに決まった際のインタビューでは、以下のように言っています。

「ヘアメイクや衣装で外見を変えられても、
 目だけは本人がメイクするしかない。
 つまり本人が今、どんな本を読んで何を考えているのか、
 この時代をどう思っているのか。その人の心が目に表れるわけで。
 だから目のメイクっていうのはその人の心なんですよね。
 目が小さい原田が女優になったのは奇跡」

これは、いろいろな解釈をする人がいます。私は、単純に「いくら外見を飾っても、目だけはメイクして誤魔化せない」と受け取っています。以前に投降した『[演出プチ講座] 映像の掟~画面内の人物の位置や視線(目線)の向きには意味がある~』にも書いたように、登場人物の気持ちは「目」で表現されるのです。

だから、「目」がその登場人物の心情を正しく表現していないニセモノであったら、正しくキャラクターの感情を表現できないわけです。また、当blogのタイトルの『ディレクターの目線blog』と言うのも、「演出家の視点で書く」、「演出家の意図を考える」と言う意味の他に「目は、その人の心が表れる」と言う意味もあるのです。

成功、失敗、別れの度に、必ず私が思い出す監督の言葉…

また、人生訓として、何か成功したり、失敗したり、大切な人と別れなくてはならない時に、必ず私が思い出す監督の言葉が、これです。

「人は『ありがとう』の数だけ賢くなり、
 『ごめんなさい』の数だけ優しくなり。
 『さようなら』の数だけ愛を知る」

解説は不要と思います。こんな直球で分かり易く、心にす~っと入って来る言葉ってあるでしょうか。

大人たちは、若者の光となって若者たちを導くもの…

そして、最後にご紹介したいのが、大林監督が “大人がすべきこと” として語った言葉です。

「若者たちは先行きが不安だ、光が見えないと言いますけどね、
 誰かの光に導いてもらうんじゃない。 あなたが光になるんです。
 そうしたら、あなたの後ろに沢山の人がついてくるんですよ」

これ、今の日本の、いや世界の大人たちが胸に刻んで行動すべき言葉だと思います。大人は、誰かに頼るのでなく、未来の若者や子どもたちの “光” となって、暗闇を歩く若者たちを導くのだと。今のご時世だからこそ、なおさら心にズシ~んと響く言葉だと思います。

最後に、私が好きな大林宜彦監督作品を3つ、ご紹介します。良かったら不要不急の外出自粛の折にご覧下さい。

   

あとがき

2019年11月28日(木)に、『NHK クローズアップ現代+』で放送された『大林宣彦監督 生きる覚悟』(公式サイト)で、 がんで余命宣告を受け「遺作」と呼ぶ映画を完成させた大林宣彦監督を、NHKが2年に渡り密着取材を行った番組を見ました。その中でおっしゃっていた言葉を記します。

「表現で過去は変えられないが、未来を変える力はあるんじゃないか。
 変えてごらんよ、変えてみせようよ。人間である俺たちを。
 それが生きているってことだよ」

私に映画の楽しさや、映像制作の醍醐味と苦しみを教えてくれた大林宜彦監督に、謹んで哀悼の意を表します。



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Author : みっきー

★管理人:みっきー

★職業:宴会/映像ディレクター(フリーランス)

★略歴:東京下町生まれ千葉県在住。ホテル音響照明映像オペレータ会社を経て、2001年独立。ホテルでイベント、パーティー、映像コンテンツ等の演出を手掛ける。活動拠点は都内と舞浜の有名ホテル等。

★ブログについて:フリーの宴席/映像ディレクターが、テレビ,映画,CM,ディズニー,音楽,仕事等を綴ります。記事により毒を吐きますのでご勘弁を。

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