浦安鉄筋家族 (第1話・2020/4/10) 感想

テレビ東京系・ドラマ24『浦安鉄筋家族』(公式)
1発目『大鉄ノースモーキン』の感想。
なお、原作の浜岡賢次「浦安鉄筋家族」(漫画)は未読。その他、過去に制作されたCDドラマ版やテレビアニメ版も未見。
千葉・浦安にどんなわずかな出来事でも大騒動になってしまうパワフルな大沢木一家が住んでいる。一家の大黒柱で、たばこが大好きなタクシー運転手・大鉄(佐藤二朗)はある日、妻・順子(水野美紀)による家族裁判で「禁煙刑」を言い渡される。恋人とのデート代がほしい長女・桜(岸井ゆきの)ら家族総出で大鉄の禁煙作戦に協力しようとするが、それが波乱の展開を巻き起こす。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:浜岡賢次「浦安鉄筋家族」(漫画)
脚本:上田誠(過去作/雨天中止ナイン、ちょい☆ドラ2019)) 第1話
諏訪雅(過去作/脚本作品は不明)
酒井善史(過去作/映画「俺たち賞金稼ぎ団」)
演出:瑠東東一郎(過去作/おっさんずラブ、おっさんずラブ-in the sky-) 第1話
吉原通克(過去作/「VISION 殺しが見える女」第10話)
諏訪雅(過去作/演出作品は不明)
松下敏也(過去作/探偵が早すぎるスペシャル:助監督)
音楽:瀬川英史(過去作/勇者ヨシヒコシリーズ、今日から俺は!!、朝ドラ「エール」)
鈴木真人(過去作/花のち晴れ、トップナイフ-天才脳外科医の条件-)
オープニングテーマ:サンボマスター「忘れないで 忘れないで」
エンディングテーマ:BiSH「ぶち抜け」(avex trax)
放送前の期待度は「最低の星★1つ」に輝いた本作だが…
『2020年4月期 / 春ドラマの期待度』での観る前の期待度は「う~ん、ただ大騒ぎするだけのドラマのような…」と言う理由で、「最低の星★1つ」に輝いた? 本作。
原作は未読であり、且つ、基本的に原作と実写版ドラマは “別の作品” として評価する立場で、ずっと感想を書いているため、公式サイトに大々的に掲げられた謳い文句『シリーズ累計発行部数4400万部!! 実写化不可能といわれた 大人気ギャグ漫画シリーズが 遂に、 笑撃のドラマ化!?』と言われても、正直、観るまでピンと来なかった。
「パワフルでハチャメチャな家族」の全貌が見えた途端に★が増加し…
そして、冒頭は、あの名作ドラマ『今日から俺は!!』の道場の柔道師範・赤坂哲夫役の “ノリ” のままの “モンスター俳優・佐藤二朗” が、予想通り大騒ぎするだけのドラマで始まった。
しかし、ドラマの舞台が、「千葉県浦安市に住むパワフルでハチャメチャな家族・大沢木家」と言う全貌が見え始めた途端に、期待度の星★が、徐々に増えて行った。
とにかく、テレビ画面から溢れ出す "熱量" がスゴ過ぎる!
特に、演出の瑠東東一郎氏による、徹底的に作り込まれた劇画タッチを意識した、ミニチュアや合成やアクションに、斬新なカット割りとテンポ良い編集が、見事な独特な世界観の創出に成功していた。
また、上田誠氏による脚本は、大人数の登場人物の個性を引き出す短いキャッチーな台詞を巧みに組み合わせ、まるで漫画の一コマ一コマを繋げたようなテンポ感と、切れ味のある台詞のレスポンスの良さは、ちょっと異次元の世界観すら感じさせてくれた。とにかく、テレビ画面から溢れ出す “熱量” がスゴ過ぎる!
他のホームドラマと最も違うのは、日常が"ヤバいこと"になること!
更に、ただのドタバタ劇の大騒ぎドラマかと思いきや、実はしっかりと骨格には「浦安市に住む大沢木家のホームドラマ」と言う土台があり、大沢木家の “日常” と “生活” がしっかりと描かれている。
ただ、本作が他のホームドラマと完全に異なるのは、パワフルでハチャメチャなな一家・大沢木家の日常は、第1話で言えば「父親に禁煙させる」と言う普通のことが、超エクストリームな出来事に変化すること。
単語解説する必要もないが、「エクストリーム」とは「極端な」や「過激な」と言う意味の他に、スラングでは「最高」や「楽しい」があり、本作らしい表現をすれば “ヤバい” が最適だと思う。
"劇中の日常"が、"私たちの日常"である"ヤバさ"が超魅力的!
私は、こう感想で良く書く。「ドラマとは、主人公の “日常” に、ふと起きた “非日常” から始まる人間の変化を描くべき」と。しかし、本作は、この私のセオリーの一つ上を行っている。
だって、本作は、主人公を取り囲む舞台そのものが基本的に私たちにとっての “非日常” であり、そこに私たちにとっての “日常” から始まる人間の変化を描いているから、まあぶっ飛んだ、ヤバいホームドラマに間違いない。
"笑い" のず~っと奥に "家族愛" が潜んでいるのがスゴイ!
そして、第1話を観た限りでは、ヤバいホームドラマで描かれる “笑い” のず~っと奥の方に、ちゃんとホームドラマには必需品である “家族愛” が潜んでいることが見えるのがスゴイと思う。最近の朝ドラより、よっぽどホームドラマらしいホームドラマだと思う。
あとがき
原作ファンには “物足りなさ” を感じるかも知れません。ハチャメチャさに “好みが分かれる作風” であるのも、ほぼ間違いありません。
でも、新型コロナウイルス感染拡大を阻止するために自粛自粛の毎日に、こんなに自由な家族を描くエクストリームなホームドラマは、少々刺激の強い一服の清涼剤として、私は評価します。 先日まで同枠の『コタキ兄弟と四苦八苦』(テレビ東京系)で主役を演じていた滝藤賢一さんも出演しているのも見所です。
演出家と脚本家が交代しても、第1話のクォリティーが保てれば、名作になる予感がします…
食わず嫌いで観ていない人にも、是非ともテレ東の公式サイト↓で無料見逃し配信中なので、観て頂きたいです。
https://video.tv-tokyo.co.jp/urayasu/episode/00074421.html
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