レンタルなんもしない人 (第1話・2020/4/8) 感想

テレビ東京系・ドラマホリック!『レンタルなんもしない人』(公式)
第1話の感想。
なお、原作のレンタルなんもしない人「レンタルなんもしない人のなんもしなかった話」(書籍)と、原作協力のレンタルなんもしない人「〈レンタルなんもしない人〉というサービスをはじめます。」(書籍)は未読だが、原作者のドキュメンタリー番組等は視聴済み。
1人分の人間の存在だけが必要なシーンで利用でき、ごく簡単な受け答え以外何もしない「レンタルなんもしない人」というサービスを始めた森山(増田貴久)。そんな彼に「東京最後の1日に付き合ってほしい」という依頼が来る。出版社の編集部員だったが契約を切られ、故郷の栃木に帰るという依頼人の亜希(志田未来)は、東京で何の爪痕も残せなかったと涙を流す。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
原作:レンタルなんもしない人「レンタルなんもしない人のなんもしなかった話」(書籍)
原作協力:レンタルなんもしない人「<レンタルなんもしない人>というサービスをはじめます。」
脚本:政池洋佑(過去作/マッサージ探偵ジョー、絶対正義、ミス・シャーロック) 第1話
本田隆朗(過去作/ヒガンバナ~警視庁捜査七課~、ハル~総合商社の女~)
竹川春菜(過去作/不明)
演出:草野翔吾(過去作/びしょ濡れ探偵) 第1話
タナダユキ(過去作/昭和元禄落語心中)
棚澤孝義(過去作/半沢直樹、砂の塔)
進藤丈広(過去作/映画「青の生徒会 参る! season1」)
音楽:加藤久貴(過去作/びしょ濡れ探偵 水野羽衣)
主題歌:NEWS 「ビューティフル」(Johnny's Entertainment Record)
原作者の存在も知ってるし、「コタキ兄弟と四苦八苦」もあったし
原作者であり、主人公のモデルであるレンタルなんもしない人(本名:森本祥司氏)の存在は、ドキュメンタリー作品で見たことがあるし、彼の真似をする人が増えて…と言う現実も知っている。
更に、前期では “レンタル兄弟おやじ” が大活躍するヒューマンドラマの名作・テレビ東京系『コタキ兄弟と四苦八苦』があったため、ついついそちらと比較して観始めてしまったが…
中盤までモヤモヤ状態だったが、35分からドラマが動いた!
さて、序盤は一体なにを描きたいのか、さっぱり分からなかった。ただ、依頼人の人生を「レンタルなんもしない人」というサービスを始めた森山(増田貴久)を通して描くだけのドラマかと思っていた。
しかし、正に終盤の35分過ぎにあの手この手を使って雑誌を売ろうとする謎のホームレスの金田(古舘寛治)が登場してから一気にドラマが動き出した。そして、森山の家には妻・沙紀(比嘉愛未)と赤ちゃんがいる設定が見えてから、更にドラマが動き出した。
これは、単純な「お仕事ドラマ」でなく…
そして、最後まで見て、何となく本作が描きたいこと、言いたいことが見えて来た。これは、単純な「お仕事ドラマ」でなく、「なんにもしない人」が「なんにもしない人が必要な人」を “なんにもしない” のに、結果的に “なんかしてしまっている” ことを淡々と、且つラストはドラマチックに描く人間ドラマなのだ。
ガツガツする世の中に"なんにもしない"の価値を見出すドラマ!
中盤までは、なぜこれが『ドラマホリック』枠で放送されるのか理解不能だったが、最後まで見て納得した。屈折した今の日本の人間関係や、“個” が重視される日本に於ける一人の人間同士の偶然の関りを通して、ガツガツしている世の中に “なんにもしない” ことの価値を見出して行く人間ドラマのような気がした。
あとがき
まさか、前述のドラマ『コタキ兄弟と四苦八苦』で “レンタル兄弟おやじ” の兄・一路を演じた古舘寛治さんが出演されていたのに驚きました(基本的に、連ドラは放送前に、事前情報を出来るだけ調べないことにしているので)。脚本と演出がしっかりとしている印象です。
また、主演の増田貴久さんは、NEWSで歌っている時と、バラエティ番組の時しか存じ上げませんが、NEWSの主題歌と共に、柔らかな雰囲気が作品と合っていますね。また、ドラマチックで、前作『僕はどこから』よりも分かり易い内容に仕上がっていると思います。今のご時世に、人と人との繋がりをやんわりと描くドラマとして悪くないと思います。
管理人・みっきー お薦めするの商品を、Amazonと楽天市場から安心して ご購入して頂けます!
|
★ケータイの方は下記リンクからご購入できます。
レンタルなんもしない人のなんもしなかった話
★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/14035/
- 関連記事