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連続テレビ小説「エール」 (第8回・2020/4/8) 感想

連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・連続テレビ小説『エール』公式サイト
第2週『運命のかぐや姫』の 『第8回』の感想。


 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
 また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。


父・安隆(光石研)と琴を演奏するために教会に向かった音(清水香帆)は、のちの人生に大きな影響を与える人となるオペラ歌手の双浦環(柴咲コウ)の歌を聞いて、その姿に釘付けになる。環と話した音は、すっかり夢見心地。自分も歌を習いたいと言い始める。それからは吟(本間叶愛)や梅(新津ちせ)が不思議に思うほど、学芸会の練習に一生懸命取り組む音だったが、ある日関内家に思いもよらない出来事が勃発する。
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

朝ドラが済んだ歌声で始まるのは偶然とは言え心が癒された

柴咲コウさんが事前に自身が歌った歌にエコー(残響音)効果を加えて “口パク” をして始まったアバンタイトル。

まあ、もう少し柴咲コウさんにリップシンク(口の動きと音を合わせること)を正確にやった上で、あの教会の規模に最適なエコー効果を選択していれば、もっともっと、Yahoo!テレビのあらすじにあるような「音に、のちの人生に大きな影響を与える人となるオペラ歌手の双浦環」に見えただろう。

しかし、日本の今朝の状況を考えれば、朝ドラが済んだ歌声で始まるのは、偶然とは言え、何となく心が癒された。

音の表情を映すのがパターン化してるからこその楽しみがある

主題歌明け、前回も思ったのだが、(あくまでも推測だが)今週の 「音の幼少期の物語」 担当の演出家は松園武大氏は、音(清水香帆)の何気ない表情を撮る時は、カメラ位置を音よりも下げたポジションにして、若干煽り気味に撮影する。そして、ここぞと言う場面では、音の顔の真正面にカメラの高さを合わせると言う、基本パターンがあるようだ。

今回のアバンのラストカットも、主題歌明けの父・安隆(光石研)と音も、若干煽り気味だった。これ、いいと思う。例えば、今回の教会のように多くのエキストラがいる時に、カメラを音と同じ高さにすると、音の背景にたくさんの人物が映り込んで、画がごちゃごちゃする。

しかし、僅かにでも煽り気味にすると、教会の白い天井部分や壁に埋め込まれたステンドグラスから差し込む光が多く映り込むから、音の表情や色鮮やかな衣装が映えるし、幻想的な雰囲気も出る。でも、そんなアングルばかりだと視聴者は飽きるから、他のカットも使う。

こう言うパターンを決めておくのも、撮影を短縮する効果もあるし、見ていて安心感もあるから、良いと思う。

環が音に"優しくお説教"をするシーンのやり取りも良かった

前回で、かぐや姫役になれなかった音がグズっているのを、父の安隆が宥めるシーンも良かったが、今回の3分頃にあった、オペラ歌手の双浦環が音に “優しくお説教” をするシーンのやり取りも良かった。音が、おじいさん役を嫌がったのを聞いて、環が自分の体験談とプロ意識みたいなのを、初対面の子どもに真剣に話す下りだ。

環「人間なだけいいじゃない
  私なんて 初舞台は枯れ木の役だったわ」
音「枯れ木?」
環「そう… 木」トランペット
  将来 私みたいになりたい?」
音「はい!」
環「だったら どんなことがあっても
  今日みたいに 出番に穴をあけちゃ駄目
  周りの人に迷惑がかかるから」
音「ごめんなさい」
環「目の前のことに 全力を尽くしなさい。分かった?」
音「はい!」

ねっ? きちんとパターン化されていた。

↑の音と環のやり取りの重要な5つの台詞の魅せ方を考える

このやり取りの中で、重要な台詞は全部で5つ。なぜそれが分かるかと言うと、その台詞の直前から、トランペットの威勢の良い劇伴が始まるからだ。

最初の2つの重要な台詞は、カメラの高さが見所!

で、最初の2つの重要な台詞は環の「将来 私みたいになりたい?」と音の「はい!」。音が歌手に憧れていることを表現する重要な台詞だが、あとでもう一度「はい!」が出て来るから、最初の「はい!」は、環と音を1つの画面に入れて2ショットにして(正確には、安隆がいるから3ショットになるが)カメラの高さはパターン通りに低めにして、更に環も腰を曲げて目線を音に合わせるようにすることで、エキストラの映り込みを嫌った。

3つ目の重要な台詞は、「ごめんなさい」の見せ方に注目!

3つ目の重要な台詞は音の「ごめんなさい」だ。音の素直さを表現する台詞だから強調したいが、このやり取りで最も重要で強調すべきは、その後の環からレコードを貰えるくらいにハキハキとした音の「はい!」だから、真正面受けはそこまで使いたくない。そこで選んだのが、「ごめんない」を言う音を全部見せないと言う斬新なカット割り。

良く見ると分かるが、音は「ごめ…」くらいでお辞儀をしてしまって、画面から消えている。「…なさい」は環のどアップに被せて、更に僅かにカメラを提げて、音の後頭部を下手(画面左)半分に大きくナメて(映り込ませて)、音の黒髪の後頭部と環の白い顔で画面を半分に割って、音の「ごめんなさい」を真面目に受け入れた環の表情を強調した。

そのことで、逆に音の真面目さを表現した。これ、意外と面倒なカット割りだが、やる時はやる! と言う意気込みが伝わるカット割りだ。

5つ目の重要な台詞は、カメラをブレさせて躍動感を創出!

そして、最後の重要な台詞である「はい!」がお約束の、音の真正面のどアップ。でも、「はい!」の時、わざとカメラをブレさせて、音が夢への第一歩を踏み出した躍動感を表現した。ここ、録画がある人は、よ~く見て欲しい。

安隆と光子の夫婦の会話の見せ方もカメラが工夫されていた

環からレコード盤を貰って意気揚々の音が安隆と帰宅して、夜。ここもちゃんと「関内馬具店」の看板と関内家の玄関の夜の全景カットから始まって、鼻の下を伸ばし切った安隆と妻の光子(薬師丸ひろ子)とのコミカルなやり取り。最初は安隆だけ見せて、カメラが上手(画面右)にパーンすると光子が見えるって仕掛け。

最初から光子が見えていると先が分かってしまうから、敢えてワンショットに見せかけて…が、上手い。更に部屋の広さと画面の奥行き感を表現するために。カメラを高い位置に置いて、上手の上にギリギリシャンデリア、下手(画面左)に安隆を配置するカメラアングル。

登場人物の個性を見せようと言う意図は正しい演出だと思う

このあとは、文字で説明するのが大変だから割愛するが、単なる夫婦のやり取りなのに、意外とカット割りが多い。次の三姉妹のシーンも意外とカット割りが多い。スタジオセットだから可能なのだが(屋外撮影だと刻々と日差しが変化するから時間をかけて撮影できない)、登場人物の個性を見せようと言う意図としては、正しい演出だと思う。

登場人物の丁寧な描写、朝ドラらしさなど今のところ満足だ

その後の、音の学校での出来事、安隆の「騎兵第四旅団司令部」での打越金助(平田満)とのやり取り、音の姉の吟(本間叶愛)の誕生日のくだりなど、個々のシークエンスはやや箇条書き風になっているが、これはあくまでも脚本のせいであって、細かい演出がその箇条書き風を何とか誤魔化している…と言う感じだろう。

全体的には、主要な登場人物たちはきっちりと描かれているし個性も見える。朝ドラらしい軽快で明るさもあるし、ホームドラマらしい温かさもある。その意味で、世間の評価は知らないが、私はかなり満足している。

あとがき

15分間を見終えて、やはり前回書いたように、今週の演出家が二人体制なのは、裕一と音の幼少期を別の演出家が担当しているのは間違いなさそうだと思いました。ただ、やはり演出家が違うと微妙に雰囲気は違いますよね。

そして、少なくとも裕一と音が同じ学校に進学するなどの出来事がない限り、この演出家の二人体制が続くとなると、そこまでの微妙な違いのある「裕一と音の世界」が、どう融合していくのか、楽しみになって来ました。恐らく、その頃が、当初の脚本家が降板したことろ一致するはずですので。いろんな意味で「先が楽しみな朝ドラ」だと思います。

今夜も、きっと昨晩に負けず劣らずの大きな満月だと思いますので、場所は違えど、いっしょに今宵の同じ満月を見て、気持ちを一つにしてみませんか?
今宵の月は、今年最大級の"スーパームーン" 月のパワーを信じて 一緒にお月さまを眺めませんか…

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