志村けんさん追悼 NHK「となりのシムラ5」再放送 (2020/4/4) 感想
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日本の芸能界に於ける "大事な宝" を失った…
ザ・ドリフターズのメンバーで、日本を代表するコメディアンである志村けんさんが、2020年3月29日午後11時10分、新型コロナウイルスによる肺炎のため、入院先の国立国際医療研究センター病院で、70歳で死去したのは、読者の皆さんもご存知の通り。日本の芸能界に於ける “大事な宝” を失った…
小学生の頃から『8時だョ!全員集合』を始め、数々の番組で私を笑いで包んでくれた志村けんさんについて、どのようにブログに投稿しようか迷っていたが、昨日、NHKで志村けんさんを偲び、2016年9月22日に放送されたコント番組『となりのシムラ♯5」』のアンコール放送があったので、その感想と合わせて書いてみる。
普通のオジサンが"日常→非日常→日常"に帰着するだけなのに
『となりのシムラ』は全6回放送で、今回再放送された『となりのシムラ♯5」』は、ザ・ドリフターズの高木ブーさんとの共演が話題になった放送回。
この第5回に限らず、本作の特徴は、いつものように奇抜なメイクや衣装をまとって強烈なキャラクターで表現する笑いと違って、志村けんさんの素顔そのままの彼が、“どこにでもいそうな普通のオジサン” を演じて、家族間や職場の上下関係などを描く、所謂「あるあるネタ」が中心にしたシチュエーションコントの短編集であること。
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“どこにでもいそうな普通のオジサン” の日常に、ある日ある時、ふと起こる「非日常」から始まる右往左往を経由して、さりげなく再び日常に帰着する。ただ、それだけなのに、コント番組を超えた「人間ドラマ」になっているのが、実にお見事だ。
放送スタッフの志村けんさんへの哀悼の意の表現にも感動
また、今回の志村けんさん追悼によるアンコール放送と言うことで、番組の最後に「志村けんさんは3月29日に亡くなりました 謹んで哀悼の意を表します」と画面の上に、さらりと1行だけ表示させ、あくまでもコントを、ドラマを壊さないように放送したスタッフの優しさにも感動した。
「俳優・志村けん」の新鮮な輝きと泣かせる演技を見て欲しい!
さて、志村けんさんと言えば、コメディアンとして有名だが、生涯で一度だけ俳優として映画に出演された。それが、1999年に劇場公開された映画『鉄道員』(ぽっぽや)』だ。当時19歳の広末涼子さんが高倉健さんと共演することや、主題歌の作詞に奥田民生さん、作曲に坂本龍一さんが協力したことで有名な本作。
しかし、主演の高倉健さんの熱いラブコールで、原作の短編小説にはないオリジナルキャラクターの炭鉱労働者役で出演されている。お世辞にも名演技と言う域には達していなかったが(私は、志村さんに俳優業もコメディアンとして並行して活動して欲しかったです)、とにかく普段の志村けんさんとは全く違う姿は、実に映画の中で新鮮に輝き、十分に泣かせてくれる。
©TOEI COMPANY,LTD.
まだ、見たことない人には、是非とも名作『鉄道員』(ぽっぽや)』の「俳優・志村けん」を見て欲しい…
あとがき
本作を見て、そして我が家のBlu-rayで『鉄道員』(ぽっぽや)』を見直して、改めて “志村けんさんの目” の演技の素晴らしさに驚きました。ちょっとした視線の動き一つで、演じている登場人物の心理描写をしちゃう。
派手な動きやパフォーマンスで笑わせることも、目だけで笑わせることも、自由自在に出来た素晴らしいコメディアンだったと思います。亡くなってから、改めて志村けんさんの偉大さを実感しています。志村けんさんに、謹んで哀悼の意を表します。
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