連続テレビ小説「エール」 (第1回・2020/3/30) 感想

NHK総合・連続テレビ小説『エール』(公式サイト)
第1週『初めてのエール』の
『第1回』の感想。
※ 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。
※ また、称賛、絶賛の感想だけをご希望の方は読まない方が良いです。
激動の昭和という時代、音楽の力で人と人とを結んで勇気づけたある夫婦の物語。昭和39年、10月10日、東京オリンピック開会式の日。聖火ランナーが東京の街を走り、国立競技場でまもなく開会式がはじまろうという時、会場に来ていた古山裕一(窪田正孝)が姿を隠してしまう。あわてて裕一を探しまわる妻の音(二階堂ふみ)。裕一は、自分が作曲した開会式の音楽を皆が受け入れてくれるか不安だったのだが、その時…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---
私にとって、古関裕而氏は"心に残る有名作曲家"だ!
本作の主人公・古山裕一のモデルは、言わずと知れた「昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而」で、私にとってはフジテレビ系の音楽番組『オールスター家族対抗歌合戦』の審査員のイメージが強く、大袈裟に言えば “心に残る有名作曲家” である。
その名作曲家・古関裕而と、歌手としても活躍したその妻・古関金子をモデルに、昭和と言う激動の時代の中で人々の心に寄り添う数々の曲を生み出した作曲家とその妻の波乱万丈の生涯の物語がフィクションで描かれる本作。
久し振りの東京制作の"夫婦の二人三脚の一代記"にも期待!
事前の番宣を見ても面白そうだし、劇中の歌唱シーンは吹替なしで本人が歌うと言う点も楽しみ。そして何より、音楽と言う身近なテーマも悪くないし、東京制作では平成22年(2010)放送の『ゲゲゲの女房』以来となる男性主人公の一代記を夫婦の二人三脚で描く朝ドラにも期待している。
第1回から、脚本家交代で迷走したのが見えて来ちゃった…
さて、その期待とは裏腹に、本作には先日に投降した『【呆れ】朝ドラ「エール」放送直前でも脚本家交代で迷走か!?』に書いたように、放送前から脚本家と演出家で揉めた騒動も良くも悪くも話題になった本作。
と言うわけで、第1週の脚本家は林宏司氏(因みに、第3週までは「原作」とクレジットされる)で、演出家はその林宏司氏を交代に追い込んだとされる吉田照幸氏(第4週以降は、3人の脚本家の1人として参加)。
第1週の演出・吉田照幸氏が今後の作風を支配すると思う…
まあ、メインのディレクターに吉田照幸氏を起用する段階で、『あまちゃん』や『となりのシムラ』、『富士ファミリー』等の彼の作風を見れば、基本的に「コントを織り交ぜた、ほんわかホームドラマ」を作る人だから、制作統括による脚本家と演出家の組合せの人選ミスと言うべきだろう。
とは言え、前作『スカーレット』は、制作統括と脚本家と演出家の3人の女性が描く「女性の生きる姿」のドラマだったが、本作は、今週の演出家・吉田照幸氏の創出する世界観が、ほぼ全編に行き渡ると言うことだ。従って、第1週の評価が、本作の今後の人気の分かれ目になる可能性は大きい。
冒頭の原始時代や、15分間の構成には工夫が見られた
さて、折角、本作の企画のタイミングを合わせた『東京オリンピック・パラリンピック2020』が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、2021年7月開催がほぼ決まった現在では、残念ながら企画倒れの気分は無くもない。
しかし、逆にこんな自粛ムードのご時世で放送する朝ドラだから、迷わず「毎朝、その日一日を頑張ろう! と言う元気を貰える朝ドラ」になって欲しいと思う。その意味では、第1話の冒頭が原始時代から始まり、「フラッシュ・モブ」によるプロポーズを盛り込むなど、「音楽が創り出す様々な日常描写」で工夫が見られた。
本編に無関係な冒頭の"ツカミ"の5分間はかなり好みが分かれる
ただ、前作以上に今作はモデルが超有名人で功績も実績も十分過ぎるから、ここまで本編に無関係な描写に冒頭の “ツカミ” と言われる5分間を割いたのは、かなり好みが分かれる作風だと思う。
因みに、私は「フラッシュ・モブ」によるプロポーズ失敗の直後まで全削除で、ファーストカットはテーブルの上の白い一枚の楽譜に「古山裕一」とサインをしたカットで、直後にオープニングタイトルにしたら良かった良かったと思う。
あとがき
前作のことを考慮すると、最初の2か月(全体の1/3ですが)を過ぎないと、全体は分からないってことですから、第1話だけで見て全体を判断なんて出来ません。ただ、演出家の方に予想以上の力が入っていて、それが若干押し付けがましさになっているようには思います。
ただ、4週目から林宏司氏が書いた部分が完全に無くなるので、それまでの多少の違和感はやむを得ないかなと。とにかく、「毎朝、その日一日を頑張ろう! と言う元気を貰える朝ドラ」になって欲しいと思います。そして、途中離脱するまで、また半年間お付き合いの程、よろしくお願いします。
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★本家の記事のURL → https://director.blog.shinobi.jp/Entry/14000/
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