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スカーレット (第150回/最終回・2020/3/28) 感想

連続テレビ小説「スカーレット」

NHK総合・連続テレビ小説『スカーレット』公式サイト
第25週/最終週『炎は消えない』の 『第150回/最終回』の感想。


 本作は、2020/2/29 にクランクアップ(撮影終了)しています。
 従って、僅かな編集への期待と、直感的な賛美や愚痴を書いています。
 毎日毎日の感想なので、私の気分も山あり谷ありです。ご理解を。


喜美子(戸田恵梨香)は武志(伊藤健太郎)と信楽の仲間とびわ湖に出かけ、すがすがしい思いに満たされる。武志は闘病しつつ作陶を続け、側で喜美子も陶芸に励む日々。喜美子は武志との時間を大切に過ごしながら、ふと武志に問いかける。喜美子に強く抱きしめられる武志。2人は幸せを胸に刻む。二年後、喜美子は武志の作品を大崎(稲垣吾郎)と共に見つめていた。作品作りに挑戦する大崎。そして八郎(松下洸平)が訪ねてきて…
---上記のあらすじは[Yahoo!テレビ]より引用---

劇伴を明るめに変えたら、アバンがラストシーンでも良かったと思う

前回の感想でも書いた通り、ロケバスから降りて来ました感満載の琵琶湖での戯れのシーン。

これで終わったら何を描き語ったのか分からないまま終わることになるが、少なくとも、狭苦しいスタジオセットの画はなく、スッキリとした青空と青い水面の広々とした画で終わった方が、何となく「画の力」で、清々しいハッピーエンドの朝ドラになったなぁ…と、単純に思ってしまったアバンタイトルのファーストシーンで始まった最終回。

もちろん、劇伴は選曲し直して明るい前向きな劇伴にして貰わないと困るが…

出演者目当ての視聴者は、こう言うのが大好物なのだろうが

主題歌明けは、病院で同室で武志(伊藤健太郎)と同じ慢性骨髄性白血病で亡くなった青年と母親との「約束」も宙ぶらりんのまま、ここで改めて「約束」を持ち出して、武志と真奈(松田るか)がデート。

まあ、出演者目当ての視聴者は、こう言うのが大好物なのだろうが、その直後の喜美子(戸田恵梨香)と武志の「ギュ~」を見ても、結局、作者たちが描きたいのは例の “イチャイチャ” にしか見えない。

「ギュ~」が破綻しているから、俳優同士が抱き合っているだけ

いや、狙いも目的も分かる。好意的に見れば、「武志もちゃんと恋愛の経験が出来たよ」とか「喜美子がどれだけ武志を愛しているのか」を表現したくて、「デート」や「ギュ~」を使ったのは。でも、そもそも、武志と真奈が両想いであることも中途半端に始まったし、穴釜ギャンブル時代を考えれば「ギュ~」が破綻しているのは一目瞭然。

やはり、本作は連ドラなのだから、前後の関係性がきちんと成立していなければ、「ギュ~してええ?」と言われようが、俳優同士が抱き合っているだけなのだ。これが、喜美子がドナー探しに翻弄し心底疲れ果て、息も絶え絶えの病床の武志に、静かな声で「ギュ~してええ?」、弱々し声で「幸せやで」と言うなら、別の話だが。

と言うか、それだと、話どころか、別のドラマか?(苦笑)

俳優同士の「釉薬の掛けっこ」より、武志の三回忌法要…

二年後、喜美子に大崎医師(稲垣吾郎)が作品作りに挑戦すると言うきっかけで、武志が亡くなる3日前の話を唐突に始めるくだりも、いっそ、二年後なら三回忌法要にして、琵琶湖を見下ろせる墓地でお墓参りをしているシーンなんかでも良かったかなと思う。

もちろん費用は嵩むが、ナレ死をするなら、琵琶湖を止めて墓地にした方が、大崎が話した内容と、散りゆく桜と合うような。きっと、ここぞとばかりに作陶シーンを頑張った戸田恵梨香さんを入れるために、工房にしたのだろうが、それならそれで、きちんと釉薬の説明を大崎にしたら良かったのに。

色について何の説明もせず、ただのお遊びのように「釉薬の掛けっこ」をしただけでは、『スカーレット』と名付けた意味すらなくなってしまったような気がする。

9分過ぎの喜美子の食事のシーンには、ホッとした

9分過ぎは、ホッとした。実は喜美子の食事のシーンは、いつも気になっていたのだ。荒木荘時代に先輩女中の大久保(三林京子)から厳しくしつけられた設定なのに、食べる時は「ねぶり箸(箸を舌で舐める)」や「片手椀(箸を持ちながら片手で器を持ち上げる)が多かったから。

でも、今回は食べ終わった場面だったため、最終回で見なくて済んだのは良かった。ただ、湯呑みもあるから、お盆の大きさがちょっと小さいかなと。まあ、いいや。

CPと脚本と演出の3人の女性が描く「女の一生」…に拘り過ぎ

そして、ここでも大久保の躾も虚しく、また縁側で「胡坐」をかく喜美子と、八郎(松下洸平)の会話。前回での「ちや子は議員としてバリバリと働く一方で、草間はのんびり翻訳や通訳の仕事をしている」に繋がる、「喜美子は上から目線で選択肢を持つ一方で、八郎は頑張ってお願いする立場」の描写。

ここから書くのは女性蔑視とか男尊女卑ではなく、クリエーターとして偏った考え方の三人が集まると、こう言う偏った描写だらけの作品になるってお話。本作は、放送前から、CP(制作統括)と脚本家とメインの演出家の三人が女性で、女性だから描ける「女の人生」を描く…と謳って来た。

その結果、どの登場人物も、基本的に「女性は積極的で成功者」で「男性は消極的でのらりくらり」と、所謂 “登場人物のステレオタイプ化” と言うドラマや映画では最も安直でつまらない設定のキャラクターばかりの形式になった。女性だけで番組を作るな! と言っているのではない。男を入れろ!と命令するつもりもない。

ただ、現実として、結果として、偏った表現の作品になった理由が、女性だから描ける「女の人生」を描く…と言うキャッチーな発言だと、私は考えざるを得ないから、この3人が、もっと老若男女問わず多くの人が見る連続テレビ小説であることを考えて、男女と言う訳方でなく、個々を1人の人間として真正面から描写していれば、違った作品になったと思う。

ラストシーンも大筋も、大きく間違ってはいないと思う

ラストシーンの穴釜に向き合う喜美子。あれを、どうやって受け止めれば良いのだろう? 「喜美子の人生はいろいろあったけど、今も喜美子は穴釜に向き合って生きている」ってこと? まあ、その意味では単純に「職を転々としながら陶芸家に落ち着いた主人公の波乱満場の人生ドラマ」と言えなくもない。うん。大筋でも間違ってはいない。

連ドラしては、褒めるべき部分が殆どない

ただ、連ドラとしては、連続性は担保されないし、肝心なところで時間経過するし、描く必要のない時間引き伸ばしも多かったし、何より穴釜ギャンブルから、ドナー探しを経ての、ドナー探しを諦めるキャラクターの変更は、褒めるわけにはいかない。

最終回こそ"綺麗事の耳障りの良い台詞"で飾れば良かった…

そして、最後の最後の疑問。なぜラストシーンを、本作お得意の「綺麗事の耳障りの良い台詞」で締め括らなかったのか? と思う。

いや、この最終回の15分間全体に言いたい。もっと、作お得意の「綺麗事の耳障りの良い台詞」を箇条書きにする位にして、 カッコつけて終わった方が盛り上がったと思う。「ギュ~してええ?」みたいな中途半端な台詞でなくて…と言う意味で。

あとがき

3回、録画を見直しましたが、それでも本作が何を言いたかったのか分かりません。私の理解力不足のせいもあるとは思いますが。努力が報われると言う話でもないし、信楽初の女性陶芸家の話にしては中途半端ですし、ハッピーエンドなのかどうかも微妙ですし。

穴釜ギャンブルに成功して、今回のラストシーンを直結しても良かったかも知れません。最後の最後までモヤモヤが残りました。大阪の荒木荘時代の頃は、とても面白かっただけに残念です。いっそ、全三部作の構成にして、「女中修行時代」、「陶芸家時代」、「骨髄バンク設立時代」みたいに切り分けても良かったかも知れません。

最後に。女中修行時代までは称賛ばかりでしたが、陶芸家時代に入ってからは、モヤモヤと愚痴ばかりの感想になってしまったのに、最後まで読んで下さった読者の皆さんに感謝します。次の『エール』に期待しましょう! 半年間、ありがとうございました。モヤモヤを解消したい方は、是非とも映画『火火』を観るのをおすすめします。

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【これまでの感想】

第1週『はじめまして信楽(しがらき)』
1 2 3 4 5 6
第2週『意地と誇りの旅立ち』
7 8 9 10 11 12
第3週『ビバ!大阪新生活』
13 14 15 16 17 18
第4週『一人前になるまでは』
19 20 21 22 23 24
第5週『ときめきは甘く苦く』
25 26 27 28 29 30
第6週『自分で決めた道』
31 32 33 34 35 36
第7週『弟子にしてください!』
37 38 39 40 41 42
第8週『心ゆれる夏』
43 44 45 46 47 48
第9週『火まつりの誓い』
49 50 51 52 53 54
第10週『好きという気持ち』
55 56 57 58 59 60
第11週『夢は一緒に』
61 62 63 64 65 66
第12週『幸せへの大きな一歩』
67 68 69 70 71 72(Vol.1) 72(Vol.2)
第13週『愛いっぱいの器』
73 74 75 76(Vol.1) 76(Vol.2) 77 78
第14週『新しい風が吹いて』
79 80 81 82 83 84
第15週『優しさが交差して』
85 86 87 88 89 90
第16週『熱くなる瞬間』
91 92 93 94 95(Vol.1) 95(Vol.2) 96
第17週『涙のち晴れ』
97 98 99 100 101 102
第18週『炎を信じて』
103 104 105 106 107 108
第19週『春は出会いの季節』
109 110 111 112 113 114
第20週『もういちど家族に』
115 116 117 118 119 120
第21週『スペシャル・サニーデイ』
121 122 123 124 125 126
第22週『いとおしい時間』
127 128 129 130 131 132
第23週『揺るぎない強さ』
133 134 135 136 137 138
第24週『小さな希望を集めて』
139 140 141 142 143 144
第25週/最終週『炎は消えない』
145 146 147 148 149

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スカーレット 最終回「小さな希望を集めて」

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